この「クラッキング音」は、1947年にイギリスで実験が行われており正体は、 キャビテーション現象といわれています。
キャビテーション現象は、1947年の20年前に発見されており現在も流体力学として現在も研究され続けています。
この「クラッキング音」をパソコンで測定したので報告します。
連続音の解析は、時間軸解析は、オシログラフで見ることができるので古くから行う事ができました。
周波数軸での解析は、難しく、初期においては連続音を周波数毎に分けるために多くのフイルタを使い解析していました。
しかしクラッキング音の様な単発音の解析は、フイルタでは解析できませんでした。
そこで単発音を解析するため、1920年にフリーエ変換アルゴリズムが発表され以来研究されてきましたが実用的ではありませんでした。
フリーエ変換アルゴリズムは、単発音を細かく分解し周波数毎に組み直す計算方法です。
1980年代になって録音技術や半導体技術が発達した事でフリーエ変換アルゴリズムが実用になり FFT(高速フリーエ変換)として実用化されました。
しかしFFTは、非常に高価な機械であり一部の研究機関でしか使用できませんでした。
1990年代後半に、コンピュータの著しい発達によりFFTがパソコン上で使用できるようになり「クラッキング音」の様な単発音の解析が身近にできるようになりました。
関節を牽引・屈曲・伸展したときに「ポキ」と音がする現象。
関節の牽引によって、負圧になっている関節腔の内圧がさらに下がり、滑液中の溶解している各種の物質が瞬間的に気化し関節腔内で気泡が生じる。(二酸化炭素とも窒素とも言われている)
その後滑液が低圧域に急激に流れ込む事で気泡がはじける。(キャビテーション現象と言われている)
この気泡がはじける音がクラッキング音であると言われています。
これを定義づけた実験の内容は、1947年イギリスの解剖学者ロストとハイネが、「中手指関節のクラッキング」として発表しました。
その内容は第三中手指節関節を牽引し、距離と荷重を計り連続レントゲン写真を撮った実験です。