カイロで健康

牽引と回復

昔むかし、腰痛の患者さんの施療をしていました。

骨盤を調整して、帰るときに効果を確認しても、次の来院時に元に戻っている。を繰り返していました。
この患者Kさんは、自宅に医療用の牽引器を持っておられて、朝晩牽引していました。
そのころの私としては、牽引は腰痛の治療なので、問題ないだろうと考えていました。

しかし

他の患者さんが、順調に回復される中、患者さんは、どうしても骨盤が安定しませんでした。
そこで、牽引を一時やめてもらうようにお願いしました。

すると、どうでしょう、

2回目には50%、3回目には30%、そして4回目には骨盤が正常になって、腰痛も回復していきました。

そこで、牽引していた患者さんを調べて、牽引と回復を考察してみました。

慢性患者さんが70パーセント

来院時までに、どれくらいの期間を牽引していたか調べてみました。

来院時までに牽引をされているのが、1ヶ月以内の患者さんは、30%でした。
1ヶ月以上牽引していた患者さんは、70%となりました。
長い期間牽引されて慢性症状で来院されていることが解りました。


しびれが半数以上

牽引していた患者さんの症状を調べてみました。

腰痛だけは、47%になりました。
足のしびれも出ている患者さんは53%となり症状がより重い状態で来院されていました。

患者さんの経験から、「牽引をしていると施療効果が出にくい」と結論づけました。

それ以降は、初検時に、牽引されているかどうかを問診し、牽引をされている場合は、中止してもらうようにしました。
施療をしている期間は、牽引を中止してもらうことで、スムーズな回復が見られ施療回数、施療期間もグラフで見られる結果になっています。

施療回数は、平均3回半

施療回数は、急性腰痛に比べて、1回ほど多くなっています。

しかし
慢性的な症状やしびれまで症状が進んでいることを考えれば、スムーズな回復だと思います。


施療日数は22日

施療日数は、急性腰痛に比べ3倍程度かかっています。

また、
施療日数が、20日を超えており、牽引により筋肉組織だけでなく靱帯組織などもダメージを受けているため回復期間が長引いてしまうと考えられます。 (2010年10月調べ)

参考「牽引の特徴」

牽引で良くならないときは、中止してカイロプラクテックで診てもらってはどうでしょう。

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「カイロプラクティック」