ドライビングポジションへのこだわり

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　ドライビングポジション（ドラポジ）に関しては一人一人違いが有るようだ。
「座席を前の方にして運転しないと怖い」また「座席が前の方が運転しやすい！」
他にも「ヘッドレストを外すのが今の流行だ！」等と時代遅れな恥ずかしい趣味の人もいる。
シートの背もたれ部分をリクライニングさせたまま運転する人、
なぜか体が斜めに向いて運転している人、様々な趣味趣向の人達がいる様だ。
実際にこれらのドラポジに良し悪しが有るのだろうか？

　いきなり結論！
F1（フォーミュラ・ワン）やラリー、その他のモータースポーツでもトップクラスの
ドライバーを見てもらいたい。常識的な見解を持てる頭脳が有れば結果結論は見えてくるはずだ。

座席が前過ぎると腕と腕（手と肘だろうか？）が当たって正確で素早い運転は難しいだろう。
ヘッドレストを外して運転していれば追突（オカマ）された時、首の骨が折れるのは必死だろう。
リクライニングしたままでは加速と同時に体が後ろに倒れて暴走自動車になるかもしれない。

　腕もしくは足が致命的に短く座席を前にしないと運転できない、
追突してしまったドライバーを一発で殺人罪（被害者：頚骨骨折により即死）にしたくてたまらない。
車の加速性能が余りに低くて体がのけぞる心配がない、人並み外れた強靭な腹筋で耐える。
こんな思いがある人には言うだけ無駄である。

　プロドライバーが限られた環境の中で試行錯誤して採用しているドラポジから大きく外れた
ポジションでの運転が良いとは決して言えないだろう。

　「座席を前にして運転した方が運転し易い。」と言った主婦（素人）に好きなドラポジで
スラローム走行をして貰った時のラップタイムとプロドライバーの指導で座席を後ろに下げ
本人が「運転しにくい」と言ったドラポジでのスラローム走行のラップタイムを比較する話が有った。
結果は指導の後の方が早かった。自分の思いとは裏腹に座席を下げる事で視界が広がり、
ステアリング操作にも余裕を持った運転が出来るようになったそうだ。

　初めて乗る車というのは乗りにくい物である。しかし、しばらくすると体が慣れてきて
普通に思えてくる・・・こう言った経験は誰しも持っているのでは無いだろうか？

　思い込みと慣れで運転している今の現状をもう一度見直す事で
更なる安全快適なドライビングを満喫したいものだ。