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「…おねえちゃん！？」 何処かから声が聞こえた。 「友恵！？友恵なの！？」 友恵の声だった。私は友恵の声の元を探す。 「おねえちゃん！助けてぇ！！」 友恵の叫び声。客間の物置から聞こえてきた。走ろうとして足の痛みで転ぶ。 私はドアを開けようとして、鍵がかかっていることに気づく。 「友恵！友恵！すぐ出してあげるから待ってて！！」 鉄のドアは堅く手で開くことは出来なかった。苛立ちドアを叩く。 息を整えて冷静になって思い出す。 この物置は隣の客間と共用だったはずだ。向側ならさっちゃんから奪った鍵が会うはずだ。 私は友恵に声をかけながら隣の客間に急ぐ。 半狂乱の友恵の声に急かされて私はまた冷静さを失っていく。 隣の客間にまわる。手の震えを押さえて鍵を刺す。回った！ 「友恵！！」 勢いよく私はドアを開けた。
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