「?」 第五、引く二分の一話
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また、もとの村に戻ってちまった私は、目医者の前で立ちすくんででちまいまちた。 人間は、眼科を前にすると人生を走馬灯のように思い出すといいまちゅ。 遠い先ほどの機関車が、懐かしく思い出されて来たのでちた。 「あなたがたは、子供なのに双子の機関士なのでちゅか?」 「そうです、僕はグレーテル。」 「あたしは、ヘンゼル。」 「あぼたくしたちは、双子の機関士です。」 「一体この汽車は何を燃料に、はちっているのでちゅか?」 「炉の中をみても判りません、どうぞご覧下さい。」 内燃炉の中は燃え上がる女の人の叫びでいっぱいでちた。 「この機関車は魔女を燃やして走っているのです。」 そう言うと、炉を覗き込んだ私の背中を思い切りおちて中へと突き落とちたのでした。 「罪の無い人は、熱くも焼けもしないのです。」 「さうゆう法則は、歴史の授業でならっているでしょう。」 「そう、あたちは淡々としていなければならないのでちた・・・・………………っっつっつっつつつつっぎゃあぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああっっっ!!!!」 第五、引く二分の一話はサバク様に描いて頂きました。 著作権等諸々はサバク様にあります。 |