アクリル系
 発色がよく、水洗いが出来て、乾くと耐水性になる便利な塗料です。水洗いは出来ますが、薄めるには専用の溶剤が必要です。乾きが遅いためエアブラシの使用にも適してます。
 欠点は乾きの遅さ故に筆で厚塗りすると乾くまでの時間が長く、ホコリやうっかり触って指紋が付くなど色々気を使わなくてはならない事です。また、塗膜はラッカー系に比べて激弱でこすれるとすぐに剥離します。可動部が多いモデルでガシガシ遊ぶと塗ると間違いなく泣きを見ます。

ラッカー系
 発色が良く艶やかで、すぐ乾き、塗膜が強い塗料です。昔からあるため色数が多く、発色の美しさが特徴です。
 欠点は洗浄や希縮に専用の溶剤(ラッカー系シンナー)が必要で、吸いすぎると気持ち悪くなるでけでなく、近所迷惑にもなります。ニオイが服に染み付くと薬中と思われたりもします。また、乾きが早いのでリベリング薄め液などを使わないと、エアブラシでの作業中に乾いて詰まります。

エナメル系
 タミヤの小瓶の物が有名です。っていうか他は見た事がありません。ラッカー系やアクリル系の塗料を溶かさないので、ウェザリングやフィギアの顔に表情を付ける時に使います。乾きが遅く伸びが良いので筆むらが出にくく綺麗に塗れます。
 欠点はアクリル系以上に乾きが遅いため、厚塗りすると全然乾きません。

シンナー
 シンナーです。色々な物を溶かせます。塗料だって、パテだって、脳みそだって。
 3種類にそれぞれ専用の溶剤があって、お互いに混ぜ合わせが出来ないので、それぞれの特性を良く理解する必要があります。通常のシンナーの他に、エアブラシ用のリベリング薄め液と言うのがあります。これは通常のシンナーに「リターダー」と言う溶剤が混ぜてあり乾くのを遅くしてエアツールでの使用を補助します。

サーフェーサー
  細かい傷を覆い隠す事によって、塗装の仕上がりを美しくする下地材です。塗料やプラ材との吸着も強いので仕上がりが美しくなります。それ以外にも灰色一色になるので、モデリングのアラを確認する事ができます。
 スプレー缶入りと瓶詰めの物と2種類あります。下地材なので大量に吹くものだから瓶詰めの方が安価ですが、エアブラシの準備とか色々面倒なので両方買って置いて必要に応じて使い分けるのが良いでしょう。