こういうときの為に預かってた合い鍵でドアを開ける。 おじゃましま〜す。 だぁれもいないお家はしーんと静まりかえっていて、ちょっと恐い感じ。 ・・・お茶でもいれよっかな。 お気に入りの白いマグにいれて。 何気なく目線を向けたその先にあったものに気を引かれた。 なんだろ。あれ。あの場所って涼兄ぃの場所だよね。 飲み終わったマグをシンクにおいて、テーブルの向こうへと回ってみる。 あ・・・カーディガンだぁ。 ・・・これ、涼兄ぃのだよね・・ ・・・・・・着ちゃだめかな・・ うん、着ちゃおう!! ドキドキしながら、カーディガンに腕を通した。 えへへ。・・涼兄ぃのカーディガン着ちゃった・・おっきぃ〜! 涼介のカーディガンを着た瞬間に、不思議と感じていた肌寒さが無くなった。 すっごーい。涼兄ぃのカーディガンあったかーい!! そう思って見上げた時計は約束の時間まで後30分ちょっとだった。 そのままソファに座って手すりにもたれかかり、袖先から出る手を重ね、そこに顔をうずめる。 そうしてるうちに・・いつの間にか眠りに引き込まれてたみたいで。 ごそりと身じろぎして、ソファの手すりから身を起こす。 「ああ、眠り姫のお目覚めだな。 遅くなってすまないな。だが、こんなところで寝てたら風邪引くぞ? まぁ、上着を着てたからよしとするが・・」 !!!!涼兄ぃ!!やーん!いつ帰ってきたのー!! うわぁ、おかえりなさいのお出迎えできなかったー!! 涼兄ぃのその声にまだはっきりとしない頭でこくこくとうなづく。 かちゃりとテーブルの上にカップを置いた涼兄ぃの手がぴたりと止まる。 ? なに? 涼兄ぃ?声が笑ってるんだけど? 「お前、服の跡付いてる・・くっくっく・・」 !!えええ!!・・さっきので付いちゃったんだ・・ 滅多にみれない、聞けない涼兄ぃの笑い顔と声だけど・・ もう!! でも・・やっぱり・・大好き。 END |
もちゃ様にいただいた緒美↑に刺激を受けました〜!! 煩悩大爆発って感じでぐるんぐるんといろいろなパターンで頭回りました。そりゃもう、時と場合を選ばず。ふとした時にひょっこりと。 そのなかで、一番形になった感じです。 女の子が大きな服をだぼっと着てるのはかわいらしくて好きですね〜。 もちゃ様、ホントにありがとうございました!(感謝) |