時は2/14日。非常に挑戦的なメールを貰いました。

ヴァレンタインのレポートだとか。そうじゃないとか。

なんにしても、非モテ系サイトにこんなものを送りつけてくるとは非常に腹立たしいので掲載。

ちなみにかなり本名入ってたので仮名として冬弥と由綺にさせて頂く。

場所は夜の公園、街灯の光に包まれた一組の男女がいる。
 「おっす、由綺。」
 「こんばんは、冬弥君。」
 「ちょっと遅いな。」
 「しょうがないでしょ?今まで作ってたんだから。」
 「あ、そうなの?ごめん・・」
 「いいよ。許してあげる。」

そういいながら女は鞄から可愛らしい包みを取り出した。
 
 「はいっ。ハッピーバレンタイン。」
 「ん、ありがと。・・・今食べていいか?」
 「うん、いいよ。感想聞かせてね。」

男が包みを開けると、中からハート型のチョコが三個出てきた。
無言で口に運ぶ。(じー)

 「ん?」(じー)
 「あのさ・・・」
 「え?な、なに?」
 「見られてると食べにくいんだけど・・」
 「あ、ごめん。どうしても気になっちゃって・・・気にせずに食べてね。」
 「なるよ。ったく、しょうがないな。」

男は少しぼやきながらチョコを口に運ぶ。
ぱくっ。

 「あっ・・」

もぐもぐもぐ・・・

 「・・・どう・・かな?」
 「おいしい・・・」
 「ホント!?やったー!」
 「こら!抱きつくな!」
 「だって・・・うれしいんだもん・・」
 「そっか、よかったな。」
 「うん!」
      ・
      ・
      ・
      ・
      ・
ベンチで二人が話していると、男がため息を吐いた。
女が心配そうに顔をのぞき込んで、

 「どうしたの、冬弥君?どこか調子悪いの?」
 「いや、そんな訳じゃないんだ・・」
 「そう?ホントに?」
 「ああ・・」
 「ふーん。」

女はしばらく考え込んで、突然パッと顔を上げて言った。

 「わかった。もっと別の物が欲しかったんでしょ。」
 「え・・・」
 「あ、図星だ。」
 「そ、そんなことは・・ないぞ。」
 「嘘。ホントは何が欲しかったの?ね、教えて。」
 「ヤダ。」
 「どうして?教えてよー。」
 「ヤ。」
 「そんなこと言ってると、もう会ってあげないぞー。」
 「う、そりゃ困る。」
 「なら教えて。」
 「むー。」

男はしばらく黙っていた。
ふと、観念したように顔を上げ、

 「由綺。」

と、つぶやいた。

 「え?何?」

今度はゆっくりと、そして女を見つめながら、

 「ゆ・き。」
 「・・・・・・」

女は黙っている。何も言わない。男を見つめ返しながら。
男が沈黙に耐えかねて、

 「ごめん。忘れてくれ。」
 
と言って立ち上がろうとすると、女がそれを止めた。
ハッとして振り返ると、
女が、はにかみながらこう言った。

 「冬弥君なら・・・」
 「・・・・え?」
 「私、冬弥君なら・・・・いいよ。」
 「由綺・・・・」

自然とお互いの唇が近づいていく。
そして・・・・唇が、触れた。
二人の間にもう言葉はいらなかった。

 「由綺・・・」
 「冬弥君・・・」

抱きしめあう。
互いのぬくもりを感じながら。
街頭が二人を照らしていた。
いつまでも・・・いつまでも・・・・


んー、いいお話ですね。ホントに憎たらしい微笑ましいカップルです☆

こんな人達には是非地獄を味合わせたい幸せになってもらいたいものですね。

とりあえずフィクションであることをただ願うだけです。

戻る