suite season

the end of genesis T.M.R.evolution turbo type D


TMR封印後、TMR-eとしての活動の集大成。

収録時間31分収録曲9曲中、4曲がインストゥメンタル。シングル曲3曲。

つまり、新曲は実質2曲になる。愛想がないといえば愛想がない内容だ。

実際、僕も聴くまではそう思っていたフシがあると思う。

しかし、購入して歌詞カードを読んでいくうちに期待は高まっていった。

そして聴いてみた。

31分後、大きく深呼吸している自分がいた。

僕はこの音楽の広さに飲み込まれていた。

あまりの深さに、あまりの広さに、息をするのも忘れてただただ流れる西川貴教の声に耳を傾けるだけだった。




多分、このCDは「1曲入りマキシシングル」と言った方が正しいんじゃないかなぁ。

最初のprologue-KAGEROH-chapter#01から

最後のEpilogue-KAGEROH-chapter#04までが完全に一繋がりになってる感じ。

どれも欠けることなく、ただ「suite season」という一つの楽曲を構成するピースになっている、と思ったりするわけですよ。

実際、シングルとして先行リリースされた陽炎、月虹、雪幻の三曲に「はじまる波」、「風のゆくえ」を加えることによって

全ての詞が、恋人の出逢いから別れまでを描いた一つの物語になってしまうし。


「T.M.Revolution」のアルバムとして聞いた場合はこのアルバムは物足りない内容として映るかもしれない。

ただ、「芸術」としてみた場合、この「suite season」はとんでもない超巨編に化けたような気がした。

余計なものが何一つない、必要なものが全て詰め込まれたモノ。

「suite season」内の巡る季節・1年が、この31分の中に詰め込まれている。

そのタイトルが示す、「組曲」として、何十曲入りのアルバムより、

ヒット曲満載のアルバムより、大きな大きな「作品」として、僕の心に響いたのです。


新録曲・「はじまる波」/「風のゆくえ」感想(ミーハーバージョン)



この2曲はぁぁぁぁ!!良い!良いぃぃぃぃぃ!!

新曲がこの2曲だけと少ない分、西川さんの熱がこの二つに集約されている感じがバリバリ。

はじまる波の「君がいるから 戻ってゆく あの場所だけを 信じたくなる」

とか、風のゆくえの 「君を失くしたままで 歩けと季節が告げる」の歌い方が完璧すぎて!完璧すぎて!もうもうもう!!

100点満点で点数つけろといわれれば迷わず100点つけられるような!鳥肌立つもん!ゾゾゾって!!

あと、もう一つ特筆すべきは詞の良さ。井上秋緒さんの作詞なんだけど、この人の詞がまた超秀逸!

どのくらいかっていうと、この歌に出てくる女の子に萌えられるくらい(ぉ

とまぁ、それは冗談半分なんだけど、本当に歌ごとにいろんな感情が渦巻いてるんですよ

「はじまる波」では優しくて幸せな感じがバッチリだし、「風のゆくえ」では切ないことこの上なし。

この二つの詞においてはここに全部まるごと詞を載せたいぐらい良いんです。しびれるんです。

とにかく良いなぁ・・・本当に良いなぁ、このアルバム。

嫁入り道具に持っていこうかしら(ぉ