かっぱちゃんの伊吹鉱山探検記


美しい伊吹山、左の平らなところが鉱山の場所です(写真提供 hataboさん)


 皆さんもご存じの通り、おこちゃん一家は滋賀県の北部に位置する伊吹町にアジトを構えて
おります。この伊吹町(通称いぶきの里)には、滋賀県で一番高い山、標高1,377メートルの
伊吹山があります。この伊吹山には、大阪セメント(現在では、合併され住友大阪セメント)の
鉱山があります。かっぱちゃんのじーちゃんも、この大阪セメントで働いていました。伊吹山に
鉱山があり、石灰石を採掘してセメントを作っているということは判っていたのですが、その伊
吹鉱山については、謎でございました。おこちゃんが小学校の時、父親がビールを飲みながら
「今日は鉱山に行ってきたけど、眺めよかったわ〜。」と話していた事を覚えています。

 今回、ひょんな事からこの伊吹鉱山を偶然見学できる機会に恵まれました。普段見ること、
立ち入る事が出来ない伊吹鉱山をかっぱちゃんとともにお楽しみ下さい。

第1章 鉱山見学への道のり


伊吹鉱山入り口。いよいよ探検の始まりです。

 まず最初に、どうして普段一般の人が立ち入る事が出来ないところを探検する事がだ来たの
かを説明したいと思います。おこちゃんが生まれてから三十路を過ぎるまで「一度でいいから
探検した〜い。」と思っていました。しかし、なかなかその機会はありませんでした。

 おこちゃんの尊敬する人で「まえかわ氏」という方がおられます。(おこちゃんは、会長と読ん
でいます)この、会長ですが、パソコンのパの字も知らなかった機械音痴のおじさんが、メール
からあれよあれよと自分のHPを作り上げ、現在ではその分野で新聞にも紹介されているよう
なすばらしいHPの管理人様に成長されたのでございます。この会長の故郷が三池炭坑のあっ
たところだそうです。そういった事で炭坑や鉱山が大好きなおじ様であります。

 まるでアメリカのCIAのような情報収集能力で、会長は伊吹鉱山のHPを発見。HPの管理人
様にアクセスし、見学の許可を取り付ける事に成功したのでありました。(さすが会長!)
 今回の伊吹鉱山探検のメンバーを紹介すると、次の通りのでございました。

   ・ まえかわ会長 ・・・・・・・・ 会長のお父様が三池炭坑で働いておられたということも
                    あり炭坑、鉱山に深い思い入れがある優しいおじさん。今
                    回の伊吹鉱山探検の主宰者。

   ・ muraさん ・・・・・・・・・・・・ 今回、伊吹鉱山探検のため三重県から駆けつけてこられ
                    ました。全国の鉱山を探訪しておられるそうです。質問も専
                    門的でおこちゃんも脱帽。

   ・ かっぱちゃん・・・・・・・・・・ おこちゃんの娘(小学1年生)一説によると、おこちゃんの
                    HP更新のネタ&取材&モデルのため無理矢理連れて来ら 
                    れたとか・・・。

   ・ おこちゃん・・・・・・・・・・・・ かっぱちゃんのちち(父)。我が故郷の伊吹山の鉱山に興
                    味津々。

第2章 伊吹鉱山探検

  
中山伊吹鉱山課長さんから説明を受ける一行。かっぱちゃんは、勉強苦手?

 平成14年5月25日(土)午前10時に伊吹のJA駐車場に集合。天気を心配していましたが、
日頃の精進のたまもので快晴でした。(最高〜)会長とは数年ぶりの再会。(会長もお元気そう
で・・・)さて、今回伊吹鉱山の案内役を努めてくださったのは、

住友大阪セメント(株)伊吹工場滋賀鉱業所
伊吹鉱山課長 中山智博 さん

でした。今日は、休日であるにもかかわらず、私たちのために案内してもらいました。(ありがと
うございました)
 JA駐車場で中山課長さんと合流。駐車場から、鉱山の4WD車に乗り込みました。まず、最初
に案内されたのが、鉱山事務所。ここで伊吹鉱山の概要や植生復元(緑化作業)についての
説明を受けました。


第3章 伊吹鉱山の歴史と採掘跡地の緑化

 
伊吹鉱山の緑化の状況です。岩盤を緑化するのは大変な作業だそうです。

  ここで簡単に伊吹鉱山の歴史と採掘跡地の緑化について説明を受けた事を紹介します。伊
吹鉱山は、昭和26年6月に大阪セメント(株)伊吹工場の原石山として開発に着手されまし
た。伊吹山を見ると、正面から見て左側が白くなっていますよね。この白いところを見て「セメン
ト会社はひどい事をするな。」という話を聞いた事があります。つまり採掘によって、伊吹山の
山肌が白くなったという意見です。(おこちゃんもそう思っていた)ところが、採掘が始まった昭
和28年当時の伊吹山の写真を見てびっくり。伊吹山の左側の部分が今以上に白く山肌が見
てていました。地元の人は「白だれ」と呼んでいたそうで、むかしから山肌が見えていたそうで
す。


 そうした白だれの部分から掘削が始まりました。しかし、当然の事ですが、掘削すれば白だ
れの部分が大きくなります。掘削後の裸地も目立つようになります。そこで、下の見取り図のよ
うに掘削方法の変更が行われ、現在の「スライスダウン採掘法」となったそうです。

 この裸地については、当時から問題となっていました。(この部分については、課長さんの説
明はなく、おこちゃんの独自の取材兼意見です。)かっぱちゃんのおじいちゃん(おこちゃんの
父)も大阪セメントで働いていました。どうしたら、掘削後の白い部分を緑に戻せるかということ
で、当初は緑色の塗料を裸地に吹き付けて他の緑の部分と同化させる方法が取られました。
しかし、おじいちゃんも食事時にビールを飲みながら「色が違うなあ〜」と一人で呟いていたよう
に、どうしても人工の緑の自然の緑とでは、違和感が出てしまいました。そんな時、当時の新
聞記事で「伊吹山にペンキを塗る企業」と同化事業を非難する記事が掲載された訳でありま
す。採掘する訳ですので、当然の事ですが伊吹山の形状も変化します。伊吹町の雇用促進に
大きな役割を果たしてきた伊吹鉱山ですが、伊吹山の形状の変化についても、心を痛めてお
られる人もいらっしゃったようです。こうした声に対して、形状を壊す事なく坑道により伊吹山内
部での採掘も検討されたようですが、スライスダウン採掘法による採掘と本格的な裸地の緑化
がスタートした訳です。


伊吹鉱山の採掘方法が年代によって変わっています。

  先ほどから名前の出ている「スライスダウン採掘法」ですが、上部から残壁を形成しながら
順次下方にへ採掘し、採掘と同時に緑化を施行するということらしいです。この方法は、採掘
後の裸地を最小限にできるというメリットがあり、伊吹山には優しい採掘方法ということがいえ
ると思います。けど、岩盤つまりコンクリートの壁のようなところを緑化していくのですから、土
の付いたネットを使ったりして大変な苦労だそうです。


第4章 かっぱちゃん、いざ鉱山へ!


むちゃくちゃ大きなショベルカー

  課長さんから説明を受けたかっぱちゃん一行は、鉱山ということで危険防止のために全員
がヘルメットを着装しました。4WDの車で採掘現場に向かいました。当然の事ですが、冬は積
雪のために鉱山は閉山となり、春と同時に再び採掘が始まるということでした。現場に到着し
て、目に飛び込んできた大きなショベルカー。日頃目にしている重機とは、大きさが全然違いま
す。ここでかっぱちゃんは記念撮影。

 
化石を探すかっぱちゃん。ブルトーザーもジャンボです。

  伊吹山には、数多くの化石が出てきます。かっぱちゃんも頑張って探しましたが、発見する
ことができませんでした。(残念)ショベルカーも大きかったですが、ブルトーザーを大きかった
です。ここでまたまた記念写真です。

 
     これまた大きなダンプカー       中心の小さな建物がドライブウエーの山小屋

  最後に出てきた大きなダンプカー。この車両価格が1台約1億円。タイヤ1本100万円。桁
が違います(驚)さて、この鉱山はいったいどの部分?ということで、ちょっと見にくいのですが、
左の写真の中央部分に小さな建物が見えています。実は、この建物があの伊吹山ドライブウ
エーの8合目の山小屋だそうです。鉱山植物を研究しておられる先生達は、あの山小屋からこ
こまで歩いて来られるそうです。(初心者は、真似をしないように・・・)伊吹鉱山は、鉱山植物を
研究している先生や地質学を研究している先生も数多く見学にやってこられるそうです。しか
し、ぱっぱちゃんご一行のような軍団はとても珍しいということでした。

  
下界を見つめるかっぱちゃん。下界には、このような景色が一望できます。

  下界はいったいどんな風景が見えるのでしょうか?(危ないので課長さんに手を握ってもらっ
ています)それが、上記の写真です。中心部の工場が住友大阪セメントです。道のように見え
るのは、ベルトコンベアでこの鉱山で採掘された原石は、このベルトコンベアによって運搬され
ています。

 
底なし沼に足を取られたお馬鹿なかっぱちゃん 坑道の中にあるベルトコンベア 

  さて、まじめに見学していたかっぱちゃんですが、やってくれました。石灰岩の鉱山ですの
で、水たまりは粘土質。何を思ったのか粘土質の沼に進んでいきました。写真の通り粘土質の
底なし沼に足を取られて、どろどろになってしまいました。本当にお馬鹿なかっぱちゃんです。

 伊吹鉱山は、露天掘りですので採掘のための坑道はありません。しかし、採掘した岩石を運
ばなければならないので、坑道が作られておりその中にベルトコンベアがありました。ベルトコ
ンベアは、伊吹鉱山から工場まで繋がっています。今回は、課長さんのご厚意により、特別に
坑道内部の見学が許可されました。


第5章 あなたも伊吹鉱山を見学しませんか?

  
        霞んでますが琵琶湖です       今回の探検隊です(撮影oko)

  住友大阪セメントの伊吹鉱山は、高山植物の学者さんや地質学者さん、そしてセメント会社
のお客様が見学されておられるそうですが、私たちのような探検隊の見学申し込みは今回が
初めてということでした。中山課長さんのお話によれば、鉱山の業務に支障がなければ見学で
きるということでした。色々問題はあるかとは思いますが、小学校の社会見学で鉱山を見学し
てはどうかなとおこちゃんは思いました。

  今回伊吹鉱山を案内してくださった中山課長さんは、個人的に伊吹鉱山のHPをアップされて
おられます。鉱山見学を希望される方は、伊吹鉱山のHPから中山課長さんに連絡を取って下
さい。皆さんも、違った伊吹山を体験してみてはいかがですか?

 最後になりましたが、今回の伊吹鉱山見学をコーディネートしてくれた、まえかわ会長、かっ
ぱちゃんを優しくフォローしてくれたmuraさん。そして最後に休日返上で伊吹鉱山を案内してく
ださった中山課長さんに心より御礼申し上げます。


伊吹鉱山のHPはここをクリックして下さい



 今回かっぱちゃんと伊吹鉱山探検に同行してくださったmuraさんは、「鉱山探訪」とい
うホームページを開設したおられます。muraさんの「鉱山探訪」もぜひ探検して下さい。
上の樹木のボタンをクリックして下さい。


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