(広報いぶき 平成7年2月号)
「コレステロールが高いといわれても、食欲もりもりで、調子もグー。こんな元気やのに何で医者から注意されなあかんのや?」・・・ウーン、全くその通りです。
血液検査をすると、コレステロールや中性脂肪の値が出てきます。
コレステロールが 220mg/dl以上 または 中性脂肪が 150mg/dl以上のものを高脂血症と呼び、治療が必要とされています。(ただし中性脂肪は食事の影響を受けるため、食後では300以下が正常です)
なぜ治療が必要なのか? 古くなってサビついた水道管を思い浮かべて下さい。サビた水道管は水の出が悪く、汚くて飲む気がしないでしょう? これと同じで、コレステロールがサビのように血管に付着し、詰まっていくのが動脈硬化です。そして頭の血管が詰まると「脳梗塞」、心臓の血管が詰まると「心筋梗塞」を起こします。「人は血管と共に老いる」といわれるゆえんです。
心筋梗塞などの心臓病は、コレステロールが270mg/dlで2倍、300mg/dlで3〜4倍にも増加します。コレステロールを下げなければならない意味がおわかりでしょうか?
高脂血症は遺伝するため、家族そろってコレステロールが高いことがあります。頻度は500人に1人で比較的多い病気といえます。この様な遺伝性の高脂血症では、平均年齢が男性59歳、女性69歳と非常に若死にしやすく、その7割が心臓病で死亡されています。あなたの周りに心筋梗塞で亡くなられた方はいませんか? いれば十分に注意して下さい。
もったいなくても腹7分目
飽食の時代で、ほとんどの人がエネルギーの過剰状態にあります。日本人の平均エネルギー摂取量は1日2000キロカロリーですが、身長170センチの人で1800キロカロリー、160センチの人で1600キロカロリー以下に減らしましょう。理想体重は(身長-100)×0.9です。
いいおならをしましょう
海藻・キノコ・豆腐・野菜・果物など、繊維質が多く便秘にいい食べ物は、がんを予防する上、高脂血症にもいいんですよ。食物繊維はエネルギー源とならない上に、空腹感を満たし、コレステロールを下げる作用があります。
西洋料理より日本料理
コレステロールの高い人は、肉をはじめとした脂肪の制限が必要です。中性脂肪の高い人は、脂肪よりも糖分の制限が効果的です。また動物性蛋白質と同じくらい植物性蛋白質(豆類)を取りましょう。魚は善玉コレステロールが多く、好ましい食品です。
日本酒より赤ワイン
適度なアルコールは、悪玉コレステロールを減らします。特に赤ワインは動脈硬化に効果的です。酒なら1合、ビールなら大ビン1本程度が良いでしょう。でも尿酸が高い人や肝機能異常がある人は飲まない方がいいでしょう。
ビタミンいい
食塩はなるべく少なく、特に子供のうちから薄味に慣れておくことが肝心です。心筋梗塞の予防にはマグネシウムが有効で、種実類・豆類・海藻に多く含まれています。
ビタミンは十分に、特にビタミンEやビタミンB群は、コレステロールを下げる効果があります。大豆・トウモロコシ・小麦胚芽などにビタミンEが多く含まれています。
長生きの秘訣はやっぱり運動
散歩やジョギングなどの軽い運動を30分以上続けることは、中性脂肪を下げるのに特に効果があります。高脂血症だけでなく、糖尿病や心臓病・骨粗鬆症の治療としても効果がありますので、是非して欲しいものです。
ただ伊吹町の冬は寒く、雪が降るので運動もままならないのが現状です。歩いて通勤したり、雪かき(力まないこと)をしたり、工夫すれば運動もできると思います。猫のようにこたつに丸まってばかりいないで、犬のように上手に冬を過ごしましょう。