開催期間: 平成12年第3回守山市議会定例会会議録(第2日)

開催日: 2000/06/16

種別: 質問

タイトル: 市民病院の眼科開設について
 
[発言者] 堀井隆彦

それでは、議長にお許しを賜りましたので、1点に絞りましてご質問をさせていただきます。
 その前に、前回の3月の定例議会に私が質問を申し上げました。守山市民病院についての問題点、数項目にわたって回答をいただきたいと考えておりますが、ただただまだ4月から2カ月しか過ぎ去っていないということで、ぜひこの9月には私が十数項目にわたってご質問させていただいた結果がどうなのかということを、私は9月議会に詳しく質問させていただくつもりでおりますので、今からもってお願いを申し上げておきます。そこで、今回市民病院の決算書を見ましたときにも、1億2,600万円という赤字が出ております。その赤字を見ますときに、どういう赤字でしたかという、それぞれの説明会で聞きますと、いやあこれはもう現金的収入については差し引きゼロで、何も問題ないと。しかしながら、減価償却というものが重くのしかかってきて、今回はそれが赤字であった。あるいは、164床を医療型を含めて204床に増やしたと、その間の端境の患者の増が見込めなかった。このことによって、1億数千万円の赤字を見ることになりましたという、こういうお話でございます。しかしながら、これも昭和57年の民間病院から公的病院に移行するときに、あくまでも単独解決ということの基本をやっぱり踏まえて経営を引き継いだいうことを、どうも親方日の丸的な感覚で忘れていらっしゃるんではなかろうかと思います。独立採算性ということをしっかりと経営の面から支えていくということをこれからやっていかないと、なかなか守山市民病院が市民の中に愛される病院としての確立は難しい。そういうことで今後の守山市民病院の経営をどうしていくのかということで考えていかなくてはならん。
今まで守りの市民病院ということより、これから攻めの市民病院。どちらをとるかしっかりと選択をしていかないと、私はこの赤字経営から脱却をできないし、信頼される病院になることが難しいと思います。その中で私は、厚生省が発表しておりますように、理屈抜きで、前回の新病院建築をいたしましたときに、医療の機器の充実を図っていただきました。脳ドックであれ人工透析であれ、あるいは循環器医療に対しましても、いろいろと高度医療機器の充実を図っていただきましたけれども、そんな中で今度一番、厚生省が発表しております中で大事なのは、これから国民病と言われる、特に生活習慣病の中の糖尿病患者、それが潜在的に本当に多いということも事実であります。そんな中で、3次医療という成人病センターを横に抱えて、今皆さんもご存知のように、あのすばらしい医療機器をこれから備えた大きい病院が、充実された病院がこれからできていくわけです。その中ですみ分けとして、今申し上げましたように攻めの医療の中で私は眼科をひとつやられてはいかがかなあと。今までありました廃科も含めて、これからもっと市民に必要というものを充実していくと。そして、すみ分けの中で私は眼科が必要であると思います。このことも前回の議会で申し上げました。そのときは「考えていく」ということでございましたけれども、ここでひとつお願いしたいんですけども、なかなか医療の世界というのは医師会でなかなか賛同が得られないと。我々の言う、寡占を侵したら、「もうこれから市民病院へ患者紹介せえへんで」という、医師会のそういう強い反対も一方ではあろうということがあろうかと思いますけれども、今あります外科の病床の入院患者も受け入れるような、要するに外来だけ受け付けじゃなくて、入院患者も受け入れるような眼科を充実されて、そして今まで何とか赤字の中でも黒字部門でありました透析ということを充実し、糖尿病患者に一つの光明を見出すような一番近道として、そしてまた経営の黒字の近道が私は眼科の開設ではなかろうかと思います。このことも含めまして、ぜひこの9月までに今後の経営はどうあるべきかということに考えていらっしゃるときに、ぜひ眼科を開設していただいて、そしてまたこのことがしっかりと市民病院の職員の中に、やはり医療はみんなのものやという充実感を促すために、職員のなお一層の私は患者に対する看護に考え方を直していただきたい。前も申し上げました。ナイチンゲールやアンリ・デュナンのような気持ちで患者さんを見守ってくださいということを再三申し上げたんですけど、なかなかどうもそれが一つの組織的なことで、何か一つの物を運ぶような感覚でいまだに見受けられます。せんだっても知人が行きまして、入院や言われて、この病気やと言われて、再度これは「困ったこっちゃ」って成人病センター行きましたら、またこれも誤診であって、成人病センターでのが正しくて、つい最近退院してきたという話もございます。こういう誤診の話もたくさんございますので、そういう中で一遍もう一度考えていただきたい。だから、私も数年間、もう十数年間この議会に寄せていただいて、階段を上がるときに標語がいつも下がっておりました。今月の目標ということで下がっておりました。ところが、もうこのごろないと。このごろは蛍一色でございます。とにかくもう熱するときは早うて、冷めるのが早いちゅうのが特色か知りませんけれども。もう一度、私市長様と一緒に総務委員会で研修行かせてもらいました。別府市が、観光都市として大変な振興ブームが過ぎて疲弊していると。そのときに思うと、今別府がよみがえってきた。そういう中で、市長室の中でたくさんなお話を聞きまして、一つの標語を見せていただきました。そこでこんなんがあったので、皆さん方も、私も含めて皆そうなんですけども、みんなで考えていきたいなあと思います。「もう一歩、いかなる時も自分は思う、もう一歩 今は一番大事な時代、もう一歩」と。みんながそれぞれに見直して、守山病院がよい市民のための病院になることをお願いいたしまして、質問にかえさせていただきます。


種別: 答弁

[発言者] 市民病院長

堀井議員の質問にお答えいたします。
 当院の運営に関しては、今日までもご指摘やご指導を賜っており御礼申し上げます。これらについては、院内で指示、指導をしつつ改善に努めておりますし、今後も経営面を含めたより信頼される病院づくりに向けてたゆみない努力を続けてまいりますので、よろしくお願い申し上げます。さて、眼科開設の件についてでございますが、高齢化の進展に伴って医療需要が増加しており、また当院にあっては専門分野の医療として糖尿病や人工透析を行っている関係からも必要であるとの認識を持っています。病院の一連の整備事業を終えた今、経営基盤を確たるものにしつつ、病院の特色を出しながら市民の要望にこたえるための取り組みの一つとして、新しい診療科である眼科を視野に入れており、現在検討中であります。9月をめどに方向づけをしてまいりたいと考えておりますので、今後ともご支援のほどよろしくお願い申し上げます。