開催期間: 平成12年第5回守山市議会定例会会議録(第3日)

開催日: 2000/12/14

種別: 質問

タイトル: 名誉市民の記念館建設とまちづくり公社の設立について

[発言者] 堀井隆彦

それでは、許可をいただきましたので、私の質問をさせていただきます。
 表題にございましたように、名誉市民の記念館の建設、そしてそれにあわせてまちづくり公社等の設立についてはどうかということで質問をさせていただきたいと思います。 ややもしますと、私どもも県外あるいは国外に行ったときに、「あなたはどこにお住まいですか」って、先だっても県の議長会で寄せていただいたときに、ややもすれば「京都の隣ですよ」とか、「古い都の奈良の近くです」とか、素直に「日本一の琵琶湖を抱えた滋賀県ですよ」と、なかなか言えないのが現実ではないかと思います。そういう中で、ここの中では日本一の琵琶湖がある県やと思っておりましても、相手はなかなかわかってくれないと。この現実を何とか解消したいと思う心の中で、さすれば守山はどうなのかということを時々思うわけでございます。 そんな中で、我々の市民憲章にもございますように、「伝統に学び、文化の香り高いまちをつくりましょう」と、市民憲章にうたわれております。それでは、どれぐらいこの守山にほかに誇れるものがあるのかということを考えてみますときに、
主工業でいえば、山豊のテックスの釣り糸、そして清原織物のつづれ織り、そして川崎染工のプリントですか、この技術、これが日本で1位というもので誇れるものであるということが商工会議所の調べ等でもわかっております。そのほかに、下之郷の環濠遺跡がありましたよと、あるいは伊勢遺跡、あるいはまた野洲川の埋蔵文化センター等があって、いろんな歴史的なものを陳列し、あるいはまた大賀先生のハス、近江妙蓮、そして近年テレビ等でも時々やっていられますように、守山メロン、あるいは守山イチゴがあります。これらが一品一村運動等含めてみても、日本に誇れるものであろうかな、あるいはまたみんなが知ってるものであろうかなというのは疑問であります。 そんな中で、唯一人材遺産として守山の名誉市民がいらっしゃいます。守山の名誉市民の一人に元総理の宇野宗佑氏、あるいは友禅で人間国宝の森口華弘さんがいらっしゃいます。森口華弘さんは、既に90歳というご高齢でございますので、何とかここで守山もひとつ人的遺産を考えて我が守山に森口華弘先生および宇野先生の遺品等を含めて展示する記念館等を建設されてはいかがと思います。 今までいろいろなまちづくり構想を練りながら日の目を見たものはございません。歴史的にいえば、貴重な遺跡等がありますけれども、先だって中山道守山宿の本陣も解体されました。また、謡曲で有名な望月庵の存亡が危惧されております。ここで思い切ってまちづくり公社あるいはまちづくり会社などを興し、文化遺産の未来の引き継ぎをすべきではないかと思います。特に、中山道守山宿景観整備事業というものが今行われようとしております。そんな中で、この記念館等を含めて近江八幡信用金庫の跡地とか、あるいはまた平安女子大学の道すがら等に建設されたらと思います。 そんな中で一番大事なのは、今日までいろいろ商業施策で要望してまいりましたまちづくりについていろんな第三セクターでやれとか、あるいは公社をつくれということでございますけれども、私は一番大事なのは税を投入に関して一番大事なのは自己採算性を必ず計算してやるということでございます。赤字が出れば公が持つと、そういう気持ちの中でこういうものを私はしてくださいと言いつつもやってはいけないと思う。必ず採算性を十分に加味し、吟味して建設に向けて、市長様はいかが思っていられるのか、お答えを賜りたいと思います。 以上で質問を終わります。


種別: 答弁

[発言者] 市長

それでは、ただいまの堀井隆彦議員の名誉市民にかかわって記念館の建設等々、あるいはまちづくり公社の設立についての考え方ということでご質問をいただきました。お答えをしたいと思います。 記念館建設につきましては、名誉市民をお選びさせていただいた時点からこの両氏につきましては何らかの対応をしなければならないと今日まで考えてきたところでございまして、貴重な提案として受けとめさせていただきたいと存じます。 議員仰せのとおり、宇野先生、既にお亡くなりになっておりますし、また森口先生もご高齢でありますことから、早速に記念館とはいかないまでも、まずは関係者の皆さんとご相談申し上げ、ご協力のもとに所持品や作品などの収集などを手始めとしていきたいと、そのように考えておりまして、その後記念館などの課題については考えてまいりたいと、そのように考えております。また、中山道沿いの貴重な史跡等の存亡が危惧されるところでございまして、私も同様に思っておりますし、保存方法についてまちづくり公社等の設置のもとにいろいろ考えたらどうかということでございますが、中山道の整備に当たりましては、今日市民参加の中でソフト、ハード両面における整備のあり方等に具体的に詰めさせていただく予定を既にいたしておるところでございます。したがいまして、今後これらのご提言いただきました幾つかにつきまして、十分な研究をさせていただき、また自己採算性というご指摘もございましたので、その辺も考えを入れながら十分に勘案し、できるだけ早い時期にこの辺の方向をしっかりと出していきたいと思っておりますので、よろしくご理解を賜りたいと存じます。 以上、答弁とさせていただきます。