SCHWEIN

BUCK-TICKの今井寿、櫻井敦司がPIGのRaymond Watys、
ex.KMFDMのSascha Konietzkoと組んだユニット。
もともと今井寿はSCHAFTでRaymondとはセッションを組んだ過去があり、旧知の仲。
PIGのEP「NO ONE GET OUT OF HER ALIVE」に今井と櫻井が参加した過去もある。
また、Raymondは元KMFDMメンバーで、正統派インダス系バンドだったKMFDMに
メロディーを吹き込んで、米でのKMFDMのブレイクの立役者となった人でもある。
KMFDM脱退後も「KMFDM vs PIG」などの企画盤で両者の親交は続き、
KMFDMのアルバム「NIHIL」や「SYMBOLS」にもRaymondが参加している。
このような流れの中で生まれたのが「日独英スーパーユニット」こと「Schwein」。
ドイツ語で「豚」を意味するユニット名は「PIG」とも相通じるものがあり興味深い。


実は今回のSchwein結成も、ユニバーサルからMDFMKの契約を切られたSaschaや
ニューアルバムの売れ行きが芳しくなく、次回作の製作のめどが立っていなかったRaymondなど、
音楽活動的に行き詰まった4者の極めて商業的な判断という見方が少なからずある。
現実に、SaschaはKMFDM再結成のめどが立った時点でさっさとSchweinを抜けてしまった。
(オフィシャルでは「ドクターストップにより」となっていたが)
それでも、奇跡的とも言えるこの取り合わせが実現したこと、それだけでも
十分にSchweinには意味があったと言えるだろう。


管理人つちりによる「SCHWEINSTEIN」楽曲紹介
影管理人いのっちによる・・・(以下略)

音楽室へ戻る


PIG

「Prince of Industrial」の異名をとる大御所・Raymond Wattsの個人ユニット。
1998年頃よりギターのSteve Whiteが正式加入。
ちなみに、SteveはSCHWEINSTEINボーナストラックの「My Sanctuary」にてギターをプレイしている。

RaymondがKMFDMを脱退する前から個人ユニットとして存在したが、正式デビューは
KMFDM脱退後の1988年、アルバム「A Poke in the Eye... With a Sharp Stick」より。
余談だがRaymond WatsはかつてNINのTrent Reznor率いる
NOTHING RECORDSに在籍していた過去がある。
'95年アルバム「Sinsation」がちょうどこのときに作られたもので、Trentが絶賛したのもこれ。
(ちょうどこの時期、NOTHINGレーベルは最盛期にあったと言える)
しかし、それ以前に彼は「NINは1インチも無い音楽。だからnon inch nails」などと
NINを痛烈に批判する発言をしており、各方面から批判を浴びたというエピソードがある。
ちなみにRaymondはこの後すぐにNOTHINGレーベルを離脱。
TVTに移籍して、傑作アルバム「Wrecked」('96)を発表した。
「My Sanctuary(Spent Spam Mix)」は、このアルバムに収録されている。
最近ではアルバム「Genuine American Monster」('99)にて健在ぶりを披露。

ちなみにRaymondの師匠は、あのインダストリアルの帝王Jim Foetus。

オススメ:
 「Sinsation」('95)
 「Wrecked」('96)



KMFDM

1985年、独逸からやってきた、インダストリアル・メタルの大御所的存在。
'89年にMINISTRYのツアーのサポートを務め、アメリカでもブレイク。
その後1999年に解散するまでに11枚のアルバムを残した。
中でも「NIHIL」('95)は傑作盤として名高い。
Raymondはじめ、KMFDMには非常に多くのミュージシャンたちが関わって来たが、
解散時のメンバーは次の通り。
Sascha Konietzko、En Esch、G・ter Schulz、Tim Skold
このうち、SaschaとTimは、女性ボーカリストLucia Cifarelliを誘ってMDFMKを結成。
またEnとGuenterは「Slick Idiot」というユニットを結成。
MDFMKはアルバム「MDFMK」('00)をリリースしたが、残念ながら音楽会社の契約打ち切りにより
事実上の解散状態にある。

が、今年2001年に入って、ついにKMFDM再結成!

オススメ:
 「ANGST」('94)
 「NIHIL」('95)
 「XTORT」('96)
 「SYMBOLS」('98)
 「RETRO」(ベストアルバム)('98)


BUCK-TICK

言わずと知れた、日本ロック界の重鎮中の重鎮。
1988年デビュー。当初はパンクロックに偏ったスタンスであったが
'89年アルバム「Taboo」より急激に路線変更し、元祖ビジュアル系と呼ばれるに至る。
'93年には傑作アルバム「darker than darkness〜style 93」、'95年には「six/nine」と
次々に独自の領域を開拓し、押しも押されぬ第一人者に登りつめた。
そして、'97年アルバム「SEXY STREAM LINER」である。
まさに、日本のインダストリアルロック史に永久にその名を残す、傑作アルバムであったと言える。
現在でもその意気たるや衰えを知らず、'00年アルバム「ONE LIFE, ONE DEATH」
ならびに'01年ライブアルバム「ONE LIFE ONE DEATH CUT UP」等でその存在を強力にアピールしている。

オススメ:
 「狂った太陽」('91)
 「殺シノ調ベ〜This is NOT Greatest Hits」('92)
 「darker than darkness〜style 93」('93)
 「six/nine」('95)
 「SEXY STREAM LINER」('97)


SCHAFT

1994年、BUCK-TICKの今井寿とSOFTBALLETの藤井麻輝とが結成した打ち込みユニット。
PIGのRaymond Wattsをボーカルに迎えてレコーディングが行われ、
'94年、アルバム「SWITCHBLADE」を発表。
その後、'99年(zilch)のリミックスワークスにも参加したが、それから先は活動していない模様。