ラベンダー講座 NO.1

 

〜ラベンダーってどんなハーブ?

「香りの女王」と呼ばれるラベンダーは、誰もが一度は植えてみたいハーブですね。このラベンダーに関する講座を、今回からシリーズで掲載します。まず第1回目は、ずばり「ラベンダーってどんなハーブ?」

 


語源は?

ラテン語の「洗う」lavoから。これは、ギリシア・ローマ時代からハーバルバスに用いて、体中にラベンダーの香りをつけたり、洗濯のすすぎ水に用いては衣類に芳香をつけていたことを物語っています。

利用法は?

<お茶にして>
うがいをすれば口臭や口内炎を洗い流しますし、ハーブティーを飲めば偏頭痛や精神安定に効果があると言われています。また、おなかのガスを取り去ることもできます。すばらしい香りのお茶ですが、好みによって香りが強すぎて飲みにくいという人には、薄目に入れてハチミツなどで甘みを加えたり、他のハーブティーに少量ブレンドすると飲みやすくなります。

<お風呂に>
お風呂に浮かべれば、疲れを撃退してくれます。

<香りを楽しむ>
乾燥させてポプリやサシェ、スティックにしたり、香水や石鹸の材料にもよく使われます。

<生の花を楽しむ>
切り花として飾る時には、5ミリほどの水を吸わせるだけにして下さい。それ以上水を入れると、花が落ちたり、精油が水に溶けだして水が濁ります。

 

 

種類は?

大きく分けると、次のグループになります。花・葉・毛・茎・根などによって見分けることができるものもありますが、交配によってさまざまな新しい種類も誕生しています。種類によって花・色・香りに違いがあるのはもちろんですが、耐寒性や耐暑性など適する環境にも違いがありますので、まず自分のラベンダーがどの種類に属するのか、知っておくことが大切。

  1. スパイカ・ラベンダー Spica lavender
    花が咲くと穂状になる、コモン、イングリッシュ、ラバンデイン、スパイク、スイートなどの品種です。香りが強く精油に使われるものもあります。耐寒性は強いですが、スパイク以外は蒸し暑さに弱いものが多いようです。
  2. ストエカス・ラベンダー Stoechas lavender
    うさぎの耳(orリボン状)のような花が特徴で、比較的早く咲く品種です。
  3. デンタータ・ラベンダー Dentata lavender
    フリンジドラベンダーとも言われギザギザのある葉で、よく園芸屋さんで見かける品種。耐寒性はあまりありません。
  4. プテロストエカス・ラベンダー Pterostoechas lavender
    レースラベンダーと呼ばれることもあり、葉が深く切れ込んでいます。四季咲きですが寒さに非常に弱く、冬は室内に入れます。
  5. カエトスタキス・ラベンダー Chaetostachys lavender
  6. スブヌダ・ラベンダー Subnuda lavender

 

 

      次号は「ラベンダーの栽培に挑戦!」です。お楽しみに!

 



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