月宮殿山の所望(YOUTUBE)

月宮殿山の所望(しょうもん)

月宮殿山には三体の人形が乗っています。いちばん奥に玄宗皇帝が座し、手前向かって右が亀の冠を戴いた男性、向かって左が鶴の冠を戴いた女性です。

所望(しょうもん)−からくり戯 は能楽の鶴亀(喜多流では月宮殿)から取材しています。

中国の玄宗皇帝が新年の節会のために月宮殿にお出ましになります。そこでは参内した多くの人々が皇帝に拝礼し、池に遊ぶ鶴と亀が舞を舞って皇帝に長寿を授けます。皇帝はいたく感じ入り、国の繁栄を願って舞を舞い、住居である長生殿へと帰っていきます。

この物語の中の鶴亀の舞を表したものが所望となっています。