初山スキーは豪雪の蛇谷ヶ峰彷徨

【日 時】 2008年2月17日(日)
【行き先】 蛇谷ヶ峰
【天 気】 曇り雪
【メンバー】 シャラ単独

【コース・タイム】
 朽木いきものふれあいの里より
 登行開始             10:00  
 尾根取り付き口         10:30
 中間地点の看板        11:15
 断念折り返し点         12:55
 滑降開始             13:20
 谷に迷い込む          14:40
 ふれあいの里帰着        17:10
 (滑降終了)

 
※滑降で道を誤ったのでコースタイム
  は参考になりません。
今回のトラックログ(想像で作成しました)
ふれあいの里雪かき
雪の情景
 今年はゲレンデスキーには行ってるが、山スキーは未だ行ってない。今日は警報が出るくらいの大雪だが、急に思いたって近くの「蛇谷ヶ峰」へ山スキーで出かけることにした。いつもお世話になっている「朽木いきものふれあいの里センター」から頂上ピストンをしようと思い立った。到着したらちょうどふれあいの里前で中村先生が雪かきをされていた。
周遊を楽しむ先行者
タムシバの小径分岐
 「頂上まで登られるのですか」ときかれて「すごい雪ですね、行けるところまでで折り返します」とこたえる。「センターの前で90cm超えてますよ。頂上なら2mを超えるでしょう」というやりとり。この時点では、私にとっては庭だと思っている蛇谷ヶ峰、どってことないと思ってGPSも持たずに10時に出発した。でも冷静に考えるとこのコースの雪道を登るのは2回目だった。
尾根への取り付き口
かすかなトレース
 一人の方が前を行かれた。でも頂上までではなく、このあたりを周遊して雪遊びをされるようだ。私はいつもの登り道をすすむ。間もなく到着した一昨年整備したタムシバ展望の小径の看板のところもすごい雪の量だ。
天候悪化
中間点の看板
 そして林道を進み、蛇谷ヶ峰と表示のあるところから頂上への尾根にとりつく。さすがに前に行く人は誰もいない。何時歩いたトレースかわからないくらいの浅いトレースが少し残っていた。天気は30分周期で変わっているようだ。
登ってきたトレース確認
標高670mの看板
 ちょうど中間点の看板もごらんのとおり、ほとんど雪に埋没していた。そして間もなくトレースは完全に消えてしまった。振り返ると唯一自分が登ってきたトレースだけが残っている。標高670mと表示のある看板もほとんど雪に埋もれていた。ここからの登りは斜度が厳しく、太ももをかなり持ち上げないと前へ進まない。しかしバージンスノーの道を独り占め。快感ではあるのだが。
バージンスノーの登り道
急坂についたトレース
 再び天気が悪化して視界が悪くなると不安がよぎってくる。とにかくこんな状況で誰一人登っていないのだから。せめて頂上は無理でも朽木スキー場との分岐のところまでは行きたいと思った。
断念・折り返し点
証拠写真
 しかし、急坂の上りで時間がかかってしまって、すでに登り始めて3時間が過ぎていた。目的の尾根にはあと少しだろうが、ここらが折り返し点と思い行動食を取ってから滑降に移ることにした。ところが目を疑った。滑り始めてすぐご夫婦で登りの山スキー登山者に出会った。この時間から頂上を目指すという。せっかくなので、証拠写真をお願いして撮ってもらった。
初めて出会った登山者
下界も見えてきた
 お二人を見送っていよいよ本格的な滑りを楽しもうとしたが、新雪なのに重たく、思い通りスキーが回らない。そして、帰りみち、左折しなければならない重要なポイントを行き過ごして谷に下ってしまう過失を犯してしまった。谷は特に2mを軽く超える雪。山スキーを外したら頭まで埋もれてしまう。尾根に出るのも斜度を浅めにとり斜めにしか登れない。幸いなことはコース上では半分以上下っていた地点だったことと、携帯がつながったので、ふれあいの里に電話して話すことで勇気づけられたことだ。結局ここで2.5時間自分が何処にいるのかもわからず雪と格闘することになった。なんとか尾根に出て5時過ぎには下山することができた。庭だと雪山を見くびった罰だろう。今日一日雪山の楽しさ厳しさをを思い知り、多くの貴重な経験をさせていただいた。それにしてもこの日は想像を絶するすごい雪だった。