【和 歌 集】


ここには、怪Vo\oVのお気に入りの和歌を集めました。
初めに、宗祖傳教大師最澄上人の和歌八編をあげ、次に、慈惠大師良源大僧正の「七猿歌」をあげ、次に、[日吉和歌集]を、その後は順不同に、[法華経歌]を並べてあります。

もくじ

1【傳教大師最澄上人詠歌】八編

2【慈惠大師七猿歌】七編

3【日吉和歌集】百八編(重複あり)

4【法華経歌集】


【傳教大師最澄上人詠歌】


【慈惠大師七猿歌】


【日吉和歌集】

  1. 捨はてず塵にまじるはる影そはば 神も旅ねの床や露けき

    祝部成茂

  2. 契をきし神代のことを忘れずは 待らん物を志賀の唐崎

    祝部成茂

  3. 禰宜かくるひえの社のゆふだすき 草のかきはも事やめてきけ

    僧都実因

  4. ささ波やねがひを三つの浜にしも 跡を垂ます七の御神

    俊恵

  5. たのみこししるしもみつの川よどに 今さへ松の風ぞ久しき

    定家

  6. あきらけき日吉の御神君がため 山のかひある萬代や経む

    大弐実政

  7. 我頼む日吉の影は奥山の 柴の戸までもささざらめやは

    法印慈円

  8. 御幸する高根のかたに雲はれて 空に日吉の印をぞ見る

    中原師尚

  9. 我たのむ七の社のゆふだすき かけてもむつの道にかへすな

    前大僧正慈円

  10. おしなめて日吉の影は曇らぬに 涙あやしき昨ふけふ哉

    前大僧正慈円

  11. もろ人の願をみつの浜風に 心すずしきしでの音哉

    前大僧正慈円

  12. おひらくのおやのみるよと祈りこし 我あらましを神やうけらん

    前大納言為家

  13. 足引の山をさかしみゆふ付る 榊の枝を杖にきりつく

    読人不知

  14. 大びえやおびえの杣にみや木引 いづれの禰宜か祝初けん

    読人不知

  15. 道あれとわが代を神に契るとて けふふみ初る志賀の山ごへ

    後嵯峨院

  16. 天降る神を日吉に仰てぞ 曇なけれと世を祈る哉

    山階入道左大臣

  17. 日吉とてたのむ影を頼まずは 曇なき身を照ざるらん

    天台座主公豪

  18. 曇なき日吉の影を頼まずは いかでうき世の闇を出まし

    澄覚法親王

  19. いさぎよき心をくみて照こそ 曇らぬ神の光成けれ

    祝部成茂

  20. 神垣や今日の御幸のしるくとて おびえの杉はゆふかけてけり

    祝部成茂

  21. くもりなき世を照さんと誓いてや 日吉の宮の跡をたれけん

    道玄

  22. しばしだにはるる心やなからまし 日吉の影の照ざりせば

    慈鎭

  23. いのること神より外にもらさねば 人にしられずぬるる袖かな

    公澄

  24. 移しをく法のみ山をまもるとて 麓にやどる神とこそきけ

    法橋春誓

  25. くもりなき君が御代にぞ千早振 神も日吉の影をそふらん

    權僧正桓守

  26. 君守る神も日吉の影そへて くもらぬ御世をさぞ照らん

    前大僧正仁澄

  27. さりともと照す日吉を頼むかな 曇らずと思ふ心ばかりに

    慈鎭

  28. 浅からぬめぐみにしりぬ後の世の 闇も日吉の照すべしとは

    法眼兼誉

  29. 忘じな思ひしままにみる月の 契ありける七の神がき

    天台座主慈勝

  30. 道まもる七の社のめぐみこそ わが七十の身にあまりけれ

    前大納言為世

  31. あきらけき日吉の影を頼みつつ のどかなるべき雲の上哉

    後嵯峨院

  32. 行めぐり照す日吉の影なれば 限もあらじ敷島の道

    民部卿為藤

  33. 幾千代の塵にまじはる影すみて 光をそへよ法の燈び

    桓守

  34. 数々にいのり頼をかけてけり 七ます神の七のゆふしで

    祝部成久

  35. 哀とは七ます神も照見よ ここのしなにもかかる心を

    法印長舜

  36. むまれきてつかふる事も神垣に 契りある身ぞ猶頼む哉

    祝部成国

  37. よよを経てあをぐ日吉の神垣に 心のぬさをかけぬ日ぞなき

    前中納言為相

  38. 山桜ちりに光をやはらげて このよに咲ける花にやあるらん

    皇太后宮大夫俊成

  39. 頼むその七社の数々に さのみは神もすてじとおもへば

    前大僧正慈順

  40. もらさじな我神垣のみしめ縄 はへてもあまる四方のめぐみは

    權僧正慈伝

  41. 山桜咲そふ比の神垣は その八重垣の雲かとぞみる

    源和氏

  42. 君が代をいかに祈りて見る夢も たがはぬ神のめぐみ成けり

    僧正尊什

  43. 曇なく照す日吉の神垣に 又ひかりそふ秋の夜の月

    祝部成繁

  44. 跡たかく神代をとへば大びえや 小びえの杉にかかる白雲

    法印成運

  45. おのづからつかへぬひまも心こそ 猶おこたらぬ七の神がき

    祝部成豊

  46. たのもしな祈につけて曇なき 日吉のかげに道ぞまよはぬ

    前大納言為世

  47. 神がきや塵にまじわる光こそ あまねく照すちかひなりけり

    読人不知

  48. 大びえや杉立かげを尋ぬれば しるしもおなじ三輪の神垣

    一品法親王尭仁

  49. 跡たれしちかひは山のかひあらば 帰るしほりの道はたがはじ

    土御門院

  50. 八十まで七の社につかへきて 祈るも君がみかげなりけり

    法印尭全

  51. しるらめやけふの子日の姫小松 おひん末までさかゆべしとは

    日吉明神

  52. 鷲の山有明の月はめぐりきて わが立杣の麓にぞ住む

    慈鎭

  53. やはらぐる光にもまた契る哉 やみぢはなれん暁のそら

    入道親王尊快

  54. 頼もしな法の守りとちかひてぞ 我山本を神はしめけん

    大僧正良覚

  55. 日吉とて頼影さへいかなれば 曇なき身を照さざるらん

    天台座主公豪

  56. 身をさらぬ日吉の影を光にて 此世よりこそ闇は晴ぬれ

    祝部成賢

  57. 曇りなき世を照さんとちかひてや 日吉の宮の跡を垂けん

    天台座主道玄

  58. 移しをく法のみ山を守るとて 麓にやどる神とこそきけ

    法橋春誓

  59. くもりなき君が宮にぞ千早振 神も日吉の影をそふらん

    權僧正桓守

  60. 君守る神も日吉の影そへて 曇らぬ御代をさぞ照すらん

    大僧正仁澄

  61. さりともと照す日吉をたのむかな くもらずと思ふ心計に

    慈鎭

  62. 世々を経て仰ぐ日吉の神垣に 心のぬさをかけぬ日ぞなき

    為相

  63. 曇なく照す日吉の神垣に また光そふ秋の夜の月

    祝部成繁

  64. 頼もしな祈るにつけてくもりなき 日吉の影に道ぞまよはぬ

    為世

  65. 上もなく頼む日吉の影なれば 高き峰をや先照すらん

    權律師幸円

  66. やはらぐる光りさやかに照しみよ たのむ日吉の七の御社

    定家

  67. 見し夢の末たのもしくあふごとに 心よはらぬものおもひかな

    定家

  68. うしと世をみとせは過ぬうれへつつ かくてあらしに身やまじり南

    定家

  69. かぞへやるほどやなげきを祈りけん 神にまかせてねをぞなきつる

    定家

  70. 捨はつる契りあればぞたのみけん 神の中にも人の中にも

    定家

  71. しるべする日吉のかげのなかりせば 猶や浮世のやみにまよはん

    頓阿法師

  72. あわれとや日吉の神のみしめ縄 かけはなても引こころかな

    頓阿法師

  73. 思ひとけば日吉の影をたのみしも 西に入べき契り成けり

    頓阿法師

  74. あひにあひて守る日吉の数々は 七の道の国さかふらん

    祝部行親

  75. 空にすむ星と成ても君が代を 友にぞ守る七の神垣

    法印経賢

  76. あひにあひて日吉の空ぞさたか成 七の星の照すひかりに

    祝部成茂

  77. 久堅の天つ日吉の神祭 月のかつらもひかりそへけり

    尊円

  78. 船よせしまれの御幸にから崎の むかしを神やおもひ出らん

    頓阿法師

  79. ことし又御船を寄てから崎の 松に神代のむかしをぞみし

    行親宿禰

  80. 大友のみつの浜辺をうちさらし よせくる波の行衛しらずも

    大宮権現

  81. 霞にし鷲の高根の花の色を 日吉の影に移してぞみる

    權少僧都良仙

  82. いつとなく鷲の高根にすむ月の 光をやどす志賀の唐崎

    法橋性憲

  83. 波母山や小びえの杉の深山ゐは 嵐もさむしとふ人もなし

    日吉地主権現

  84. 朝日さすそなたの空の光こそ 山かげ照らすあるじ成けり

    前大僧正慈円

  85. やはらぐるかげぞ麓にくもりなき 本の光は岑にすめども

    前大僧正慈円

  86. 千早振玉すだれを巻あげて 念仏の声を聞ぞうれしき

    聖真子

  87. うけとりきうき身なりともまどはすな みのりの月の入がたのそら

    前大僧正慈円

  88. やはらぐる光はへだてあらじかし 西の雲井の秋の夜の月

    權少僧都良仙

  89. 頼めただ照して捨ぬ光こそ 今も日吉とあらはれにけり

    頓阿法師

  90. 年ふともこしの白山わすれずば かしらのゆきを哀とも見よ

    左京大夫顕輔

  91. いにしへの越路おぼえて山桜 今もかはらず雪と降つつ

    読人不知

  92. わきて猶たのむ心もふかきかな 跡垂そめし雪のしら山

    前大僧正道玄

  93. 鷲の山有明の月はめぐりきて 我たつ杣のふもとにぞ住む

    前大僧正慈鎭

  94. 和ぐる光にも又契るらん やみぢはれなんあかつきのそら

    入道親王尊快

  95. 神垣に有明の月をみてもなを 暁ごとのちかひをぞしる

    前大僧正道玄

  96. 末の世の塵にまじはる光こそ 人にしたがふ誓ひなりけり

    祝部国長

  97. 頼むべき日吉の影のあまねくは 闇路の末も照さざらめや

    後京極摂政良経

  98. いにしゑの鶴の林にちる花の にほひをよする志賀の浦風

    後京極摂政良経

  99. 朝日さすそなたの空の光こそ 山かげてらすあるじなりけれ

    前大僧正慈円

  100. 道をかへて此世に跡をたるらめな をはりむかへん紫のくも

    前大僧正慈円

  101. 枯はつる梢に花もさきぬべし 神の恵のはるのはつ風

    前大僧正慈円

  102. 爰にまた光を分てやどす哉 こしのしらねや雪の古郷

    前大僧正慈円

  103. 木のもとにうき世を照す光こそ くらきみちにも有明の月

    前大僧正慈円

  104. みな人につゐにしたがふ誓より あまねくにほふ法の花哉

    前大僧正慈円

  105. 志がの浦の波間に影をやどす哉 鷲のみ山の有明の月

    慈鎭

  106. 三度うけみたび講し言の葉の 末の世長くかけて守らむ

    法橋能星

  107. 谷川の底にや誰もしづままし 千々の手ごとに渡さざりせば

    慈鎭

  108. おぼろけの蜑のかづきも宮司も 御調はをなじ大恩のため

    法橋能星

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【法華経歌集】

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