話す力の獲得


・子どもの話す力がぐんと伸びたな・・と感じる時期が保育園や幼稚園に入園したときだという親御さんは多いでしょう。家庭の中から小さな社会へ飛び出し、人との関係の中で言葉を覚えるのがこの時期ですね。「アー、ウー・・」といった喃語を話した乳児期から、すらすら話せる小学校高学年までの間に、子どもは様々なプロセスを経て言葉を獲得するものです。



ここでは、子どもとの入浴タイムに行うゲームを紹介します。このゲームはある言葉をいくつか聞き、そこから連想される言葉をイメージするのです。イメージしたものを言語化することは社会生活の中でも必要なことで、その基礎作りの時期が、まさに就学前の時期だと思います。



1.「今から言う言葉から何を思い浮かべるかな?」


2.「タイヤが4つ」「ハンドル」「みんなでお出かけするときに乗る物」→

3.「生クリーム」「いちご」「スポンジ」「お母さんと今日作った物」→ケーキ

慣れてくると・・・

4.「お父さんが言う言葉を説明してね。」

5.「チョコレート」→・・・・・・のように言葉の説明を求めてもよいでしょう。ただし後述の方は、難易度が高く、ある程度の語彙力が要求されるので、子どもの発達段階と相談するとよいと思います。


小学校1年生の授業や、特別支援学級の授業で用いられる絵と言葉(呼び名)のマッチングについて説明します。これは先ほど紹介した言葉遊びよりも、もっと基本的な学習内容で、言葉を増やすためのスキルの一つです。様々な絵カードを見せて名前を言ってもらいます。ゲーム感覚で取り組むとよいでしょう。

ケーキ              くつ             プリン



言葉を獲得するためには、いくつものステージと要素があります。生活経験や家庭での文化的機会、読書や言語環境等々。話すためには、言葉が必要ですし、聞くこと、書くこと、読む事とも大いに関連しているのです。