二十一・二十二号 |
達海監督、風邪のため天宮杯を欠場。十二月の仙台でのナイトゲームは寒そうです。応援に駆けつけたゴローさんたちも、体調を崩さないように気をつけてほしいものです。 ロッカールームでは、金田コーチが選手たちをまとめていました。「ベンチに達海さんがいないのは……」というセリフのコマに描かれているのが、村越さん、堀田さん、堺さん、王子という、達海さんの不在を「心細い」と感じることはなさそうな面子だったのは、意識してのことでしょうか。 仙台の今シーズンの成績は二部リーグ七位。立花監督は、モデルとなった人物が分かりやすいデザインをしています。ダジャレはお好きですかね……? 格下のチームが格上のチームに勝利する「GIANT KILLING」の可能性が高いのが、天宮杯の魅力であり、怖いところでもあります。立花監督は延長戦からのPK戦に望みを託しているようですが、十二月の仙台でのナイトゲームということを考えると、九十分以内に勝負を決めて欲しいところです。ホームである仙台の選手やサポーターにとっては、スタジアムの気温が下がってくれた方が有利になる……のかもしれません? 王子がフリーキックを直接たたき込んでETU先制。松原コーチが指示を出すまでもなく、選手たちは自分たちで考えて、行動できているということなのでしょうか。 達海監督はスタジアムで観戦。マスクは付けてがっちり着込んでいますが、それでもまだ寒そうです。彼の病状が悪化すると大変なので、仙台戦は前半後半だけで勝敗を決めてほしいものです。 ですが、金田コーチはロッカールームで、もしもの場合、達海監督は助言をくれるはずだと行っていました。達海さんがどんな方法を使ってアドバイスを送るのか、すごく見てみたいので、ETUにはこの試合で、ほんの少しだけピンチに陥ってほしい気がします。ですがアウォーズで大変な目に遭った有里ちゃんが、また苦労する展開は避けてほしいものです。 |
---|---|
二十号 |
椿君と赤崎君が、U-22に合流しました。ホームでカタールと戦った後は、アウェイでウズベキスタンに行くそうです。カタール戦がアウェイならば、飛行機の時刻の関係で夜に集合するのも分かりますが、カタール戦はホームです。アウォーズ当日の夜はとりあえず集合して、翌朝からチームが始動するのでしょうか。五輪出場のかかった大事な試合ならば、早朝練習もありえるかもしれません。 達海監督が指摘する良くない可能性を耳にしても、ETUに勝ち残って欲しいと口にした椿君に、成長を感じます。さすがはベストヤングプレイヤーにしてベストイレブン。本当に立派になった……としみじみしていたら、真っ赤な顔になりました。相変わらず、強気発言と弱気発言の波が激しすぎますが、それが椿君の魅力なのでしょう。 天宮杯は負けたら終わり。残る五試合のうち、二試合は椿君と赤崎君が出場できず、杉江さんの復帰は早くても準決勝になるそうです。順当に勝ち残っていれば、決勝でベストメンバーが揃うのでしょうか。 監督のバカ! 鈍感!! もう知らないんだから! 松原コーチがラブコメ漫画のヒロインみたいなセリフを涙目で口にしています。モーニングを買う前に、ネットでセリフだけは目にしていましたが、まさか松原コーチのセリフだとは予想していませんでした……。達海さんが松原コーチを相手に本気で困惑するのは、初めてのことかもかもしれません。 達海監督を胴上げしたい、彼のためにタイトルを取りたいという選手やコーチの気持ちが、達海監督には分からないようです。 達海猛は、フットボールのためならば、自分が嫌われ役になることを厭わない人です。勝つためには様々な手段を使いますから、鹿島の早乙女コーチのように、対戦相手から嫌われることも自覚しているのでしょう。選手の起用や契約終了に絡んで、恨みを買う覚悟もあるかもしれません。「俺のこと好きだよね」という言葉は、達海監督にとって軽口に過ぎず、自分が他人に愛され、好かれているとは考えていないのかもしれません。 前回、達海監督はブラン監督を相手に、自分にはいつでも助けになってくれる人がいたから、一人ではないと言っていました。達海さんには、親切な人や面倒見の良い人を見つける才能があるのかもしれませんが、もしかしたら、自分はフットボールの才能で味方を作っているのだと割り切っていたのかもしれません。そう考えると、選手に「人として大事な部分がどこか欠けている」「可哀想な人」扱いされるのも無理のないように思えてきます。 こんなにもあなたのことが好きなのに、どうして分かってくれないの。昨今のコンプライアンスや、監督とコーチという立場を考慮したのか、手を上げなかった松原コーチは、理性的に行動していたのだと思いました。 天宮杯の相手は二部のベガイル仙台。大事な試合を前に、達海監督は風邪を引いたようです。薄着で外に出るから! 達海監督については、インフルエンザではないことを祈るばかりです。来シーズン、達海監督はETUにはいませんし、U-22が五輪に出場するならば、椿君と赤崎君が招集されることもありえるでしょう。椿君については、夏の中断期間に海外移籍する可能性もあります。そういったことを考えれば、次の仙台戦は、ETUが達海監督や主力選手を欠いた状態でも勝てるのだということを、世間に証明するチャンスなのかもしれません。 |
十九号 |
夢のような(?)時間が終わり、サポーターは帰り支度を始めました。田沼さん親子と山さん親子は一緒に帰るようです。きっと話題は尽きないことでしょう。 さっさと帰りたがる達海監督に、有里ちゃんが釘を刺しました。「おとなしくしてて」「あんまりフラフラしないで」という言葉選びに、彼女の苦労がうかがえます。 王子には、達海監督を馬で送る気があるようです。横浜から浅草まで……? 道路交通法によれば、馬は軽車両として扱われるため、ながらスマホや飲酒運転、二人乗りが禁止されているそうです。馬は賢い生き物ですし、白馬ちゃんは王子の言うことなら何でも聞いてくれそうですから、達海監督だけを乗せてETUのクラブハウスに送り届けるという、自動運転的なことが可能なのかもしれません。高速道路は使えないので、ものすごく時間がかかりそうですが。 まだロビーにはサポーターがたくさんいる→他チームのサボーターと話せる機会! 達海監督はポジティブシンキングです。世の中には好戦的なサポーターもいますが、アウォーズに足を運ぶような人々は平和的というか、優秀監督賞のスピーチでケンカを売ったばかりの監督が目の前に現れても、暴力沙汰には発展しないように思います。 日本フットボール協会のグッズに身を包んだサングラスの外国人。達海さんは社会人としては課題の多い人物ですが、不審者に出くわしたときには警察や警備員を呼ぶという極めて常識的な対応をしています。怪我明けの夏木さんと初めて練習場で出くわした時も、通報しようとしていました。アウォーズはリーグジャパンの祭典ですから、外国籍のサポーターは多くはないでしょう。スーツを着た女性スタッフを連れていることから、サッカーに興味のある陽気な観光客と思われたのかもしれませんが、長髪のカツラとサングラスが、ブラン監督の不審者度を上げているような気がします。果たしてフランス人である彼の目に、東洋の奇祭はどのように映ったのでしょうか……? アウォーズ終了の時点では、達海監督に興味を持っているクラブは複数存在しており、具体的な条件を提示しているところもあるが、本人は面白そうとは思えないとのこと。ブラン監督が「欧州のクラブチームの監督は……」と話しているように、達海監督の希望はヨーロッパのプロクラブのようです。 ですが地図には北アフリカや中東が描かれていましたし、令和の時代には東南アジアで指揮を執った日本人指導者もいますから、もしかしたら、達海監督がフットボールがそれほど盛んではない国の小さなクラブや、代表監督になる可能性もあるのかもしれません。 達海猛は挑戦者ではあるけれども、孤独ではない。今までも、そしてこれからも。ETUメンバーが揃っているコマで、村越さんが背を向けているのが、二人の関係を象徴しているように見えます。来たる天宮杯編では、村越さんが良い思いをしてくれるといいのですが。 |
十八号 |
コータ君の手にコンサート会場で見かける光る棒が握られています。スタジアムは持ち込めなさそうですが、年に一度、アウォーズを盛り上げたり、非常時の使用を考えれば、一家に一本あってもいいのかもしれません……? ETUの選手がMVPに選ばれると思う理由。コータ君まもた、このシーズンで大きく成長した人物なのでしょう。面白いフットボールをゴール裏で見て、羽田先生という師にも出会えた彼の将来が楽しみです。 今シーズンのMVPは鹿島の江田さん。コータ君がMVPの条件に挙げた「日本代表での活躍が印象に残っている」も「リーグでの活躍」も、満たしていると言えるでしょう。最優秀選手賞おめでとうございます。 江田さんはCBで、日本代表では海外の選手とも渡り合っています。フィジカルに定評はあるのでしょうが、ベストイレブンの副賞で元大関と相撲を取ったり、二本のワイヤー(?)で吊るされたりと、見ている方がハラハラするような目に遭っています。怪我に注意して欲しいものですが、器の大きい翁長プロデューサーだからこそ、江田さんがやってみたいことにGOサインが出せたのかもしれません。来シーズンのアウォーズも、彼女が演出するのかと思うと、楽しみでもあり、少し怖くもあります。 有里ちゃんは広報なので、リーグの人からMVPの投票結果を先にもらっていました。この結果をもとに、ベストイレブンの副賞を考えたのかと思うと、各チームの広報関係者の苦労が察せられます。特に、寡黙なペペから、「ペペ侍」の舞台化と映像化という要望を引き出し、不破監督までステージに上げた名古屋のスタッフはすごいと思いました。 来シーズンはETUどころか日本にいる可能性も低いのに、王子を宙に飛ばせと言い出す達海監督。自分ならばETUの選手のどちらかをMVPに選ぶと言うことからも、ETUを愛し、選手を評価していることがうかがえます。無茶ぶりに思える発言も、王子ならば来季はMVPに選ばれるはずだというメッセージなのかもしれません 。 有里ちゃんの椿君だったらアリという発言も、次のMVPへの期待かもしれませんが、ベストイレブンの副賞がハグだったことを考えると、割と有里ちゃんは椿君の扱いが乱暴に思えます。村越さんと同じ、クラブのためなら容赦なくイジる枠に入っているのかもしれませんね。 |
六十六巻 |
鹿島と代表の通訳さんが、大変なことになっていました。 達海監督の「とっとと監督やれ」というセリフが、早乙女コーチがETUの次期監督に就任するフラグ……に見えなくもありません。ですが順当に考えれば、達海イズムを受け継げるのは、週刊モーニングの表紙を監督とともに飾り、有里ちゃんの無茶ぶりにも耐えられる松原コーチなのかなという気もします。 650話では、達海監督がついにETUのオファーに返事を出しました。監督部屋では描かれていたタブレットの画面は、何らかの通話アプリのメッセージのように見えます。おそらく、こういった連絡は代理人のリチャードさんが窓口になっているのでしょうが、メールアドレスやアプリのアカウントを取得して、きちんと返事をする能力が達海さんにあったことに驚きを覚えます。これが時代の流れ……! 有里ちゃんの「わかった」でこの巻が締めくくられるのが、なんとも重いです。直前のページで、達海さんが有里ちゃんに視線を合わせないようにしていることから、有里ちゃんの顔を見ることができない→彼女が悲しむ報告である→ETUを去るという連想も働きます。ショックを振り払うために彼女が仕事に打ち込んだ結果、アウォーズは割と大変なことになっていますが。 オレもカッコ良くなってみたい……!! それは六十七巻の予告にも使われるほどの強い気持ちなのでしょうか。 椿君のアウォーズでの行動を考えると、彼の素朴さを押し出した有里ちゃんのプロデュースが間違っていなかったことを実感します。 |
十六号 |
王子のバカンスはアウォーズの準備のためだった。乗っている白馬が副賞になるそうです。お馬さんが大事にしてもらえることは間違いないのでしょうが、管理の方法が気になります。どこかの厩舎や牧場で預かってもらえるものなのでしょうか? スタジアムの女性ファンを、牝馬を、そして桃田さんを夢中にした王子の力は止まらない。藤澤さんは、この演出が有里ちゃんによるものだと見抜いていました。喜々としてこのプランを受け入れた翁長プロデューサーの顔が、目に浮かぶようです。 ちょっと悪い顔の有里ちゃん、勝利宣言。彼女が戦っていたのは、イケメンの越後さんかもしれませんし、ミーハーな大衆なのかもしれません。「ドオオン」の描き文字を背負った上に、高笑いするものですから、達海監督に「品がゼロ」などと言われてしまいましたが、彼女は物語の数少ない女性キャラなのです。 連載開始以来、有里ちゃんはさまざまな広報イベントを手がけ、選手をモデルにしたグッズを開発してきました。次のETU監督は、彼女が立ち上げる企画を受け入れてくれる人か、達海監督のような嫌なことはやらない精神の持ち主でなければ務まらないように思います。その路線で考えれば、週刊モーニングの表紙を飾った松原コーチが最有力候補なのかもしれません。早乙女コーチは、鹿島のクラブカラーもあってか、有里ちゃんの熱意に共感してくれるタイプではないように見えます。 永田親子、達海猛以来となるETUからのベストイレブン選出に涙。情に厚い江戸っ子(※管理人個人の印象です)とは対照的に、達海監督はクールです。 椿君、ベストイレブンのMF部門に選出。今シーズンの彼の活躍を考えれば順当な結果です。王子様のハグという特大のご褒美のせいで、乙女化してしまいました。まつげと眉毛の角度のせいか、顔が(*б▽б)こんな感じになっています。大介君の晴れ舞台で、彼の今までにない表情を目にしたご家族の心境を知りたいです。 もしかしたらベストイレブンの副賞は、選手一人あたりではなく、クラブ毎に予算額が設定されていたのではないでしょうか。それならば王子様に予算を使いきったETUは、椿君の副賞にお金をかけることができなかったかもしれません。 ですが、チームの円陣でも男性に触れることを嫌がっていた王子が、男性におめでとうのハグをするというのは、彼のフットボール人生でも初めてのことかもしれません。有里ちゃんがどうやって王子を説き伏せたのか気になりますが、単に椿くんは飼い犬で、王子からは男性扱いされていない可能性もあります。 話題沸騰の「ペペ侍」早くも映像化! カルロスとゼウベルトが、告知のために着替えてステージに再登場しました。ってか、本格時代劇……? このアウォーズのぶっ飛び具合からするに、短いステージのためだけに、切られ役専門の俳優さんを呼んでいても不思議はないのですが、この場合、映像化に関する権利は所属クラブの名古屋ではなく、リーグジャパンが所有することになるのでしょうか? ものすごく続報が気になります。 |
十五号 |
翁長プロデューサーと有里ちゃんは、楽しい女子会ができそうな気がしました。 ベストイレブンに選ばれた選手の副賞は、誰が考えているのでしょう。越後さんのブロマイドつきのバラの花束は、彼のことをよく知っている浦和のスタッフが考えたのでしょうか。本人が欲しがっているようには見えませんが。 女性に受けるカッコ良さと、男性が好きなカッコ良さは違う。コータ君は十歳にして、人生の大事なことをお父様から学んだようです。キョーコちゃんがカッコいいと思うものと、自分がカッコ良いと思うものは違う。それが分かっていれば、幼い恋の未来は明るい……のかもしれません。 元大関と相撲を取る権利。想像力を高めるVRシステム(監督付き)。自宅同然のくつろぎセット(飲み物付き)。監督の等身大パネル。こうやって書くと、副賞の品々はバラエティーに富んでいるというか、混沌とした今年のアウォーズを象徴しているような気がします。置き場所に困るようなトンチキグッズをもらっても処分に困るので、ベストイレブンに選ばれる可能性のある選手は、メディアを通じて、欲しいものをアピールしておくのが良いのかもしれません。 少年が涙を流すとき、白馬の王子様は現れる。退団セレモニーで白馬にまたがり、スタジアムを一周したドイツ人選手のことを思い出しました。スポットライトに照らされても動じない白馬。レンタル料が気になりますが、王子様なら、自分の馬だったとしても不思議ではないような気がしました。 ウチ(ETU)の王子様が一番。高笑いする有里ちゃんの気持ちは分かります。そんな彼女の広報魂を理解できない達海監督が、ちょっと冷めた表情をしているのも当然でしょう。しかし、どうして椿君は顔を赤らめて黄色い声を上げているのでしょう。有里ちゃんがイケメンに動じないキャラクターなので、椿君が代わりにイケメンに反応する係を受け持っているのでしょうか(イケメンに反応する係……?)。越後さんの格好良さにときめく椿君を見て、バキエチかエチバキかなどと書いた記憶はありますが、結局は王子様がおいしいところをかっさらうバキジノまたはジノバキ路線だったのでしょうか。椿君はアウォーズの短い時間で、大量のネタを日本フットボール界とネット民に提供しているような気がします。 果たしてリーグジャパンは、王子様を満足させつつ観衆が盛り上がるような副賞を用意できるのでしょうか。残っているのはMFとFWなので、夏木さんにヘンテコな副賞が贈られる可能性はあるかもしれませんね。 |
十三号 |
優秀選手賞にノミネートされた選手たちがステージへ。怪我をしている窪田君がお休みなのは理解できますが、王子はバカンスのために欠席したようです。十二月下旬から一月上旬を、故郷で家族と過ごす外国人選手は珍しくありませんが、王子がきちんと天宮杯に出場するのか心配です。本人に出場する気はあっても、飛行機のトラブルで帰国が遅れたりはしないでしょうか。 ハウアーさんの決め決めスタイルを、容赦なく笑い飛ばすサポーターの皆さん。確かに新喜劇ならば、派手なタキシードと蝶ネクタイがトレードマークの坊ちゃんキャラが登場しそうです。 また髪の話してる。コータ君の反応を見ていると、椿君はいっときの誘惑に駆られて冒険をせずに良かったと思いました。彼の素朴さを前面に押し出した有里ちゃんのプロデュースが良かったのかもしれませんね。 ペペは侍の姿が気に入ったようです。羽織袴に二本差しなので、ドレスコード的には問題ないのかもしれません。髷がカツラなのか地毛なのかが気になるところです。 ベストイレブンに選ばれた選手には賞金百万円とトロフィー、そして副賞をプレゼント。リーグジャパンは気前が良いようです。ジャイキリ世界では、チケットの売上や試合の放映権料で儲かっているのかもしれませんね。 巨大キーパーグローブに自宅用のトレーニングマシン。副賞は選手に合わせているものの、価格にも差があるような気がします。GKにとって手は特に大事ですから、ケガの可能性があるような賞品は避けて欲しいと思いました。 ETUの選手がベストイレブンに選ばれた場合も、おもしろおかしい副賞が贈られるのでしょうか。有里ちゃんの謎企画や不思議なグッズに慣れているとはいえ、椿君あたりは何をプレゼントされても困っているような気がします。その点、赤崎君は変な物をもらったら「何だよコレ!?」と突っ込んでくれそうな安心感があります。 黄色い声援を独占していられるのも今のうちだけよ。ETUの人々(椿君、有里ちゃん)は、越後さんを何だと思っているのでしょうか。達海監督はお説教された時に彼に話を振っていたので、余所のクラブのイケメンというのは、人の心をかきたてるのかもしれません。 |
十号 |
二十四年五十二号の感想で、私は「サッカー選手は鍛えていて体格が良いので、タキシードも和装もかっこよく着こなせると思います。」「リーグジャパンアウォーズには、オリエンタルなKIMONOに憧れて、ばっちり着込んでくる外国人選手がいるかもしれません。」と書きました。 まさかこういう方向で来るとは思わなかった! 和装は和装ですが! 紋付き袴の場合、七五三や成人式だけではなく、反●と言われる可能性もありますが! それにしても、いつの間に練習をしていたのでしょう。セリフと殺陣をばっちり決めたブラジル人トリオもすごいですが、あの演出をOKした不破監督もすごく器が大きい(?)ように思えてきます。プレスカンファレンスでは、いかにも嫌味な人物として描かれていましたが、今シーズン、マイペースなブラジル人トリオに振り回された影響で、性格が丸くなったのでしょうか……。 ペペはスピーチをするタイプではないので、小さな子どもや外国人にも分かりやすいショー(?)で場を盛り上げた翁長さんのプロデュースは正しいと思います。そして彼女の目は、海外にも向いていました。確かにKIMONOやSAMURAIは、一部の外国の方々に絶大な人気があります。家族も目を輝かせることでしょう。「自分もこれやりたい」と、リーグジャパンを希望する選手が増えれば、外国人選手の層が厚くなり、結果的にリーグジャパンのレベルアップにつながる……のでしょうか??? 山形は鹿島と並んで最少失点。GKの野村さんと、DFのメンデスさんが優秀選手賞に選出されていることに、説得力を感じます。アウェイ山形戦でも、メンデスさんは分厚い壁となって立ちはだかっていましたからね……。 優秀選手賞のDF部門には、ETUから杉江さんが選出されました。選手紹介のワードは、誰がどんな風に決めているのか、そして次号以降に紹介される選手たちがどんな感じになるのか楽しみです。 |
九号 |
並み居る実力者たちが目を見張る光景――。ハシラの文章が大変なことになっていますが、実際は他のクラブの選手の見ている前で、達海さんがお説教されているだけでした。憧れのスターの予想もしない姿に、代表クラスの選手たちも驚きを隠せないようです。ネットの2コマ漫画のノリで、どこかのメディアが「ステージで観衆を煽る達海監督」と「スタッフに叱られている達海監督」の」写真をアップすればバズりそうですね。 仕事とはいえ、かつてのヒーローを叱らなくてはならない有里ちゃんの心境はいかばかりでしょうか。達海監督は膝に手を置き、下を向いているものの、こんな(- -)顔で受け流しているので、残念ながらお説教の効果はなさそうです。ETUの選手が有里ちゃんの味方なので、よその選手を抱き込もうとするズルさ、もとい人たらしなところが、達海監督の魅力なのでしょう。もし、鹿島の早乙女コーチがこの場に居合わせていれば、有里ちゃんに加勢していたでしょうね。 杉江さんが有里ちゃんを呼び捨てにしています。ひょっとしたら単行本で修正されるのかもしれませんが、四・五号では「有里ちゃん」と呼んでいました。その時は会話の相手が永田会長だったので、呼び捨てを避けたものの、普段は黒田さんと同じく、普段は呼び捨ての可能性もあります。 昨シーズンのベストヤングプレーヤー賞は東京Vの三雲選手。そして今シーズンは、ETUの椿大介選手が受賞しました。おめでとうございます! ご家族は主催者からサプライズで招かれたのか、椿君が招待したのか、どちらでしょうか。 椿君とベストヤングプレーヤー賞を争ったのは窪田君。プロの世界に年齢は関係ありませんが、それでも、あるいは、だからこそ、同い年のライバルには心を熱くさせるものがあります。窪田君はじっくり怪我を治して、来季活躍して欲しいものです。 椿君を応援する有里ちゃんを見ている達海監督の表情になんとも言えない味があります。心の中で(有里のやつ、本当、過保護だな……)と思っているのかもしれません。頼りない息子を心配する母親と、それを呆れた様子で眺めている父親に例えるには、年齢的に無理がありますが。 「お母さんなの…?」という桃田さんのツッコミが的確すぎます。藤澤さんや有里ちゃんがそうなったように、椿君を応援する女性は、いつの間にか母親や姉のような気分になるのでしょう。ETUのチームメイト、そして代表で関わった人たちは、お兄ちゃんみたいな顔で見守っていますから、一定の好感度がある年上の男性にも効果があるようです。 【悲報】椿君、やらかす。アウォーズの正装は貸衣装のようですが、靴もレンタル品なのでしょうか。サッカー選手にとって足は大事です。どうか、サイズが合うものを用意してあげてください! ですが、革靴を履き慣れていないのは仕方ないですね……。 |
八号 |
現実のアウォーズでは、MVPを獲得した選手のご家族がサプライズで登場して花束を贈呈するイメージがあるのですが、五味さんにはMVPの資格がないからこそ、家族が招待されていたのは、本人はもちろん、他の参加者にとって意外だったかもしれません。 そして、五味さんが語った自分と仲間に高いレベルを要求する鹿島のクラブカラーは、アウォーズという非日常の席でも発揮されました。涙する五味さんを前に、アイコンタクトすら交わさずに、やるべきことをやる鹿島の選手たち。プロの力を目の当たりにしたような気分です。そして同時に、果たしてETUの選手には、このような力はあるだろうかと考えさせられます。 最優秀監督賞はクライトン監督。そして優秀監督賞には、ETUの達海監督が選ばれました。おめでたい席ですから、さまざまなクラブのサポーターが祝福するのは不思議ではありませんが、藤澤さんは「ちゃんと来てくれたのも良かった」と独特の喜び方をしています。有里ちゃんの顔には、喜びどころか不安しかありませんでしたが。 何かをやらせようとしても絶対に言うことをきかない。翁長プロデューサーにそれを伝えたETUの広報は、間違いなく有里ちゃんでしょう。達海さんに対して、余計な演出は必要ないという翁長プロデューサーの判断は、この上なく正しかったのかもしれません。 ですが、惨劇は起きてしまいました。前回の感想で「メディアに煽られて、Uー22や天宮杯に影響しなければ良いのですが」と書きましたが、まさか監督本人が観客を煽るとは予想もしていませんでした。 天宮杯は間違いなく大変なことになるでしょうし、Uー22に招集される椿君と赤崎君も、監督のスピーチに関する質問を受けることでしょう。 ですがETU以外のクラブとそのサポーターを挑発したことで、達海監督は、来季、日本で仕事をする気はないと、自らの身の振り方を示したことになります。少なくとも、アウォーズ開幕前に鹿島の人々と一緒にいたことを根拠とする「達海猛、来季は鹿島か?」というネット記事の見出しは、出る前に消えました。 有里ちゃん、倒れる(十数年ぶり二回目)。意識を取り戻したら、公式サイトの更新や、各方面へのお詫びに追われるのかと思うと、有里ちゃんがかわいそうでなりません。そして達海監督は、ETUを去る前に永田会長に大きい雷を落とされたほうがいいと思いました。 |
七号 |
今日の仕事は映画祭の取材だった……? 藤澤さんが困惑するのも無理はありません。選手たちは控え室から車でスタジアムの正面入り口に移動して、レッドカーペットを歩いて会場入りしているようです。半分はショーのようなものだから、スポーツライター勢はそこまで来ないという桃田さんの言葉がもの悲しいですが。言われてみれば山井さんの姿がありませんね。 アウォーズの演出は翁長プロデューサーが担当するそうです。外から見ている分には楽しそうですが、ETUは七番の選手だけではなく、監督もこういう舞台には向いていない気がします。メディアに煽られて、Uー22や天宮杯に影響しなければ良いのですが。 達海さんが現役時代に何をやったのでしょうか。アイルトンさんにとても気に入られています。椿君と同じく、サッカーが上手な外国人に好かれるオーラでもあるのでしょうか。 しかしながら、アイルトンさんがどのような枠でアウォーズに招待されたのか、気になります。鹿島は優勝クラブで、選手が全員アウォーズに参加するのは義務のようなものです。監督、GM、コーチ、通訳などのスタッフも参加するでしょう。レジェンドですが、クラブの役職に就いているわけではないアイルトンさんがTEAMのネームプレートを着けてアウォーズに参加して、なおかつ達海さんに監督の座をほのめかす。おめでたい席とはいえ、やっていいことの範囲を超えています。 このシーンで真顔になった選手(岩淵さんや江田さん)が、いわゆる猪瀬GMー早乙女コーチ派なのでしょうか。ただ、アイルトンさんは日本人派閥によるクーデターを予想した上で、フロントにも競争が必要だと割り切っているようです。ETUのフロントでは考えられない姿勢ですが、そういった環境は落ち着いて仕事ができないようにも思えました。 クラブ人事に口を出せるレジェンド、追い落としを狙うGM&コーチ。鈍感力というか、いい意味で物事を気にしない能力こそが、クライトン監督の強さに思えました。移動するように声をかけたスタッフに、アウォーズ前半のMVPを送りたいです。 達海監督がいなくなった後、誰がETUの指揮を執るのかは、登場人物にとっても読者にとっても気に掛かるところです。幸せの青い鳥ならぬ、達海監督のやり方を最も近くで見てきた人物といえば、松原コーチです。いじられ系コーチから監督に転身するのも、ジャイアント・キリングという物語の趣旨に沿っているでしょう。松原コーチが順当路線ならば、意外性路線で早乙女コーチが就任する可能性があるのかもしれません。 今回、アイルトンさんの口から、鹿島フロントの静かな戦いが明かされました。もし、日本人派閥がクーデターに失敗した場合、その中心にいる猪瀬GMや早乙女コーチのポジションは安泰とはいかないでしょう。つまり、天宮杯の結果次第では、早乙女コーチはよそのクラブのオファーを受けても文句は出ない状態になるのです。 早乙女コーチは、達海監督に対抗意識を燃やしているです。しかし天宮杯が終われば、達海監督と戦う機会はありません。しかし、達海猛と同じチームを率いて、より上の結果を出すことができたならば、それは早乙女さんのほうが優秀な監督であるという証明にはならないでしょうか。 この説の欠点は、早乙女コーチがS級ライセンスを持っているかどうか分からないことですね……。 アイルトンさんに連行され、達海監督も会場入り。ネットニュースで「アウォーズで珍事発生。アイルトンに捕まった達海監督」とかネタにされてそうです。そして真っ青な顔で鹿島の人々に頭を下げる有里ちゃんの姿が想像できます。 鹿島の強さの秘密は、負けず嫌いの性格やクラブの信念に加えて、五味さんという人物を介して、チームの人々が心を一つにできたからなのかもしれません。声ちっちゃ…!! |
四・五号 |
ETUの選手が、シーズンMVPに選ばれるも可能性。サポーターの皆は無邪気に期待していますが、永田会長を見ていると、選ばれた側には選ばれた側の大変さがあるようです。 結婚式。七五三。いい服を着ても中身は変わらない。選手たちは言いたい放題です。(おそらく)オールスターがきっかけで芽生えた姜ちゃんとペペの友情に和みます。名古屋のブラジル人トリオはサボりもせず、抜け出しもせず、控え室にいて偉いです! これも日本での生活に慣れた証拠なのかもしれませんね。 ハウアーさんが、ヨーロッパのクラシックコンサートの指揮者みたいです。そんな彼の巨体を吹き飛ばすメンデスさん。ただ歩いているだけで吹っ飛ばされるのでは、一般人が体幹を鍛えたところで焼け石に水のような気もします。チームを超えて選手たちが交流しているのは、お祭りらしさがあって実に楽しげです。 杉江さんは「有里ちゃん」呼び。同い年の黒田さんは、永田会長や達海監督と同じく「有里」呼びなので、そのあたりに有里ちゃんとの距離感や、女性の扱い方が隠されているのかもしれません。 現役時代、達海さんはベストイレブンに選ばれていました。かったるそうな……もとい、堅苦しい式典に慣れていなさそうな顔をしています。そしてフィジカル全盛期の彼に、どうやってタキシードを着せたのかが気になります。男同士で、しかも十年前ならば、多少強引なやり方もアリだったのでしょうか? 仕事にギラギラしている有里ちゃんは、達海監督の衣装も用意していました。ひょっとして、過去には村越さんのお召し物も用意したことがあるのかもしれません。参加者が自前の衣装を持っていない場合、クラブが貸衣装を手配するのでしょうか。今年のアウォーズでは、選手が高価なブランド物の服を着てニュースになっていましたから、スポンサーが用意することもあるのかもしれませんね。 達海監督は自分の選んだ衣装を人に着せる(松原コーチ、有里ちゃん)のは好きですが、人が選んだ衣装を着るのはイヤなタイプ。いつもの格好で会場をうろうろしています。ですが「いざとなればサボっちまえばいい」は、社会人としてダメだと思いました。退団を明言している監督が、リーグの大事な式典を理由もなく欠席したら、「実はフロントとの関係が悪かったのでは……?」とか「日本のフットボール界に嫌気がさして、もう日本では指揮を執る気がないのでは?」とか、ネガティブなことを考える人が現れるかもしれません。 迷い込んだ先は鹿島の控え室でした。優勝チームは全員参加するので、主催者が別室を用意するのは分かります。前回、小室さんが綿谷さんと一緒にいたように、鹿島の人たちの出入りは自由なのでしょうが、達海さんのようなメンタルの持ち主でもない限り、自分から鹿島の控え室に飛び込んで交流するのは難しいような気がしました。 有里ちゃんが泣きそう。この件で彼女や永田会長が達海監督を叱りつけても、どこからも非難の声は上がらないと思います。ってか、退団前にいっぺんキツく叱られておいた方がいいです、達海監督は。新天地で、自分のために叱ってくれる人がいるとは限らないんですから……。 |
二・三号 |
椿君と赤崎君は車で会場の横浜アリーナへ。さすがに達海監督と一緒ではないようです。有里ちゃんが先に夏木さんと会場入りしていますが、前回起こされていた達海監督はどこにいるのでしょうか。すでに会場に来ていたとしても、途中で抜け出しそうなので、見張り役が必要な気がします。 綿谷さんと小室さんは蝶ネクタイ。こういうおめかしが見たかった……! 椿君が(>▽<)←こんな顔しながら「オーラがまぶしい」などと言えるあたり、Uー22の選手たちと打ち解けられているようで何よりです。 夏木さんの白いスーツが、新郎のようです。そして彼は白いスーツでも、カレーうどんやミートソースパスタに挑戦できる漢だと思っています。スタイリストさんがセットしてくれた(であろう)髪型を「寝グセ」で片付けられたのは気の毒です。 よく知っている人の見慣れない姿にドキッとする。ラブコメ漫画のお約束をジャイキリで見ることになるとは思いもしませんでした。バキエチ? エチバキ? ってか「危うく恋しちゃいそう」って、椿君何言ってるんですか。こういう発言をメディアに拾われたら大変なことになるので、香田さんは代理人として、椿君の会話スキルの向上に付き合ってあげてください。 椿君だけではなく、スタイリストさんやよそのクラブの女性スタッフをときめかせた越後さんはすごいですが、そのカッコ良さを認めても心動かないのが有里ちゃんです。有里ちゃんのプロデュース……。個性的なグッズや企画が思い出されます。そしてアウォーズに杉江さんも来ているということは、チームのキャプテンは基本的に出席するはず。去年は村越さんがプロデュースされたかと思うと、ぜひその姿を見てみたいものです。 俺もカッコ良くなってみたい……? ページの下三分の一を使って、顔アップのコマでのモノローグがそれでいいんですか? 周りのカッコいい大人に影響される二十歳の若者らしくはありますし、こういう欲求は達海さんには存在しなかったと思われます。監督は、ちゃんと会場入りしてるのでしょうか……。 素朴な感じを前面に。椿君の魅力を押し出した有里ちゃんのプロデュースは間違ってないですね。来シーズンもETUで活躍すれば、イメチェンしてカッコ良くなりたいという要望も通りやすくなるかもしれません。果たして、つばきだいすけ(アウォーズのすがた)は、どのような仕上がりになるのでしょうか。遠征用とは別のスーツだと成人式っぽくなるでしょうし、紋付き袴だとインパクトはありますが、椿君の場合、七五三に見えてしまいます……。華やかな装いとは難しいものですね。 |