第二話 秘密結社クロノス

脚本/武上純希  絵コンテ/須藤典彦  演出/泉明宏  作画監督/松岡秀明


Aパート
前回の捕食と対グレゴール戦の回想の後、本編開始。
豪勢な車内で葉巻をかみつぶしている巻島支部長、
本社のエレベーター内でいろいろと報告を受けてますが、腹の立つ内容ばかりの上、
本部からの監察官が来るというおまけまでついてご機嫌斜めです。

食事の当番なのに起きてこない晶君を心配する深町パパに
熱っぽいと言い訳して今日は学校も休むと言う晶君です。
あまりの異常事態に混乱している様子です。
(後に晶君が読んでいた深町パパのメモにより、この日が6月3日であった事が判明、
つまりユニットと接触したのは6月2日の出来事だった訳です)

同じく異常事態に遭遇した哲郎さんは知り合いの田中巡査に探りを入れます。
学校でもネットを検索して事態を探ろうとしますが、めぼしい情報がありません。
相手が報道管制も可能な相手なのか、いやまさかと考え込んでいます。

晶君は悪夢に苦しめられて、飛び起きたら哲郎さんに頭突きをかましそうになります。
哲郎さん、いくらうなされているからって寝ている人にそんなに覆い被さらないように。

寝込んでいる晶君を心配して食事の世話にやって来た瀬川兄妹、
瑞紀ちゃんは食事の仕度をこなしていると言うのに、
哲郎さんは晶君の背中の妙なできものに不審な感想を洩らして晶君を怖がらせ、
そんなに心配する事も無いだろうと暢気な事を言っています。
おいおい、「俺達があそこにいた証拠はない」なんて言ってる場合ですか、
ほら、晶君に「哲郎さん、あいつらに顔見られてませんか」と突っ込まれて
「ああっ」とビビってしまいました。・・・漫才ですか。

おっと謎の人物(笑)がニヤリングしています。

巻島支部長は、成沢山に出たモンスターマンの報告を受けて、
「それがガイバーだと気づけ」と部下を叱りとばしています。
そんな事言われてもユニットの形体しか知らされていない部下に、そこまでの判断をしろというのも無茶な話です。
卵を探してこいと言われた部下が「もう孵ってました」と言ってひよこ持ってきたら、普通は激怒しませんか?
冗談は置いといて、やはり顔を見られていた哲郎さんを捕まえるようにとの命令が出ました。
リスカーは、ガイバーとは降臨者の言葉で「企画外品」
つまり、あらゆる基準に当てはまらない物という意味だと説明した後、
今回の不始末について場合によっては馘首ものと巻島支部長を脅しつけています。


Bパート
屋上でのんびりムードの晶君と哲郎さん。
いつもと変わらぬ日常が繰り広げられるグラウンドを見下ろしています。
成沢山での一件にはどでかいウラがあると推測する哲郎さんですが、
何か今ひとつ緊迫感が伝わってきません。まだ二人ともどこか他人事と思っているのでしょうか。
不安を紛らわすために興奮していると言ってはいますが・・・。

下校中に怪しげなおっさんに捕まる哲郎さん、一緒にいた晶君も捕まってしまいます。
相手が意味ありげにそれらしい手帳を見せたからといって
あっさり信用してしまう二人は大丈夫なのでしょうか、
乗せられた自動車の行く先がおかしな事に気づいた時もうまく誤魔化され、
二人とも廃工場に連れ込まれてしまいました。
「我々がいつ刑事と名乗ったね。」
クロノスの皆さんも官名詐称はコワイのでしょうか。

哲郎さんが先日の成沢山での一件について質問されています、
ユニットの行方を聞かれても哲郎さんには応えられません。
と、晶君を押さえていたおっさんが一度晶君を離して距離をとり、獣化兵ラモチスへと変身します。
哲郎さんはパニック状態、あのモンスターは沼にいると叫びますが、信用して貰えません。
沼は既にクロノスが捜索済みなので無理ないのですが。
ラモチスは容赦なく晶君に迫ってきます。
「いやああ、襲われる」と混乱した晶君は、先刻からおっさん達が口にしていた「ガイバー」の名を絶叫します。

その声に応えるかのように空間が割れて強殖装甲が出現、
はじけた空間に跳ね飛ばされたラモチスはあっけなく倒されてしまいました。
(殖装時のバリヤ発生を見せる為とはいえ、あっさりし過ぎです)
おっさんの一人が突如出現したガイバーを撃ちまくりますがまったく効果無し、
とひとりのおっさんがつまずいた拍子に銃を発射、その射線上には哲郎さんの頭が。
一瞬の内に状況を察したガイバーのコントロールメタルが反応、
ヘッドビームが弾丸をたたき落とします。
ここのメタルから伸びた神経繊維のパルスが脳内を走る描写はなかなかナイスです。
間近で弾丸を撃ち落とされて、あやうく命拾いした事に気づいた哲郎さん、焦りまくっています。
これだと弾が当たっていたとしても、気づく前に絶命してしまいそうです。
撃ち落とした晶君も自分がやったのかと呆けています。

偽刑事達が次々に獣化するのを見た哲郎さん、化け物が人間に化けていたと解釈しています。
ガイバーの力にとまどいながらも戦う晶君、
ラモチス達はあっさりと片付けられ(戦闘に迫力が無いのは我慢しましょう)、
リーダー格のおっさんがヴァモアへと獣化、生体レーザーでガイバーを襲います。
当たってたまるかと逃げ回るガイバーにいらついたのか
ヴァモアはレーザーをガイバーは避けられるが、そこのデブは一瞬で黒焦げだと哲郎さんに狙いを定めます。
なかなか悪辣な考えでよろしいのですが、あまりにも哲郎さんに対して失礼な言いぐさです。
哲郎さんを庇って立ちはだかるガイバーですが、このまま動けなければ生体レーザーの餌食になるだけです、
何とかしなければと考えたのでしょう、コントロールメタルが反応、
生体レーザーに対抗できる武器をチョイスして脳に指令を送ります。
コントロールメタルの指示に反応したガイバーTは
胸部装甲をバリバリと引き剥し、中身のフルフルした発射口を露出させました。
お互いの武器が発射されるまでの睨みあいタイムの後、(ここ睨めっこが長いような・・・)
ヴァモアは生体レーザーを、ガイバーTはメガスマッシャーを発射
威力負けしたヴァモアはあっさり消滅しました。

見物中の顎人君、日本支部で最強のバイオブラスターであるヴァモアをも倒すとはと呟きを洩らしています。
晶君の方はとんでもないモノを拾ったと呟いていました。

さて、日本支部では回収されたユニットを巻島支部長やリスカーが見物しています。
巻島支部長が危険だと止めるのも聞かずに、ユニットに触れたリスカーは、
活性化していた強殖細胞にいきなり襲いかかられ、捕食されてしまいました。
この際、巻島支部長の前にさっと立ちはだかる木村がさすがでした。

リスカーが喰いつかれる場面をモニター越しに見つめている人物がいます。
その人物が持つ凍結ケースに収められていたのは三つ目のユニットでした。

・・・顔を隠して謎めかせているつもりでしょうが、
誰なのかはバレバレなのでした・・・。(ってこれ二回目だ・・・)