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Welcome to MacOS8!

巷で話題の(?)MacOS8!すでに使っている方もおおいでしょう。1、2ヵ月もすれば日本語版MacOS8が販売されるということですが、私も先日手に入れて最新システムをいじる喜びにひたっております。^^/
ここでは、実際にMacOS 8を触ってみての感想、自分が行った日本語を使えるようにするまでの過程を紹介します。ここに書いたことは個人的な資料としてみてください。また、日本語化に関しては各自の責任において行ってください。あくまでもこれは参考としてので、全ての人に推奨されるものではありません。
 日本語化に関しては各自の責任において行ってください。此所に書いてある方法で日本語化をして、結果生じた損害については一切受け付けません。


目次
MacOS 8のよいところ
MacOS 8の気になるところ
とりあえず日本語
もっともっと格好よく
その他Tips?

MacOS 8のよいところ

詳しくは雑誌をみてください。と、書きたいくらい使用感が向上しています。ここでは個人的にすごく気に入った部分のみで、詳しいことは本当に雑誌におまかせせします。

  • 近年まれにみる安定性
    「これホントにMac?」と言いたくなるような抜群の安定性です。いろいろなメモリ多食い&不安定アプリを何度も起動して試してみましたが、爆弾は一度も出ていません。7.6->8 の移行時にINIT/Cdev類を整理したのでそのせいかもしれません。ちなみに現在純正以外のINIT/CdevはDisinfentant、InternetConfig、StuffItEngine、Kaleidoscopeの4つだけです!

  • アクティブカーソル(勝手に命名)
    Finderでのファイル操作によってExcelのようにカーソルの形がかわります。これは違うボリュームで同じ名前のフォルダーにコピーするときにとても重宝してます。

  • フロッピー、HD、CDのアイコンがカラーになった。
    やっとシステムレベルでカラーになった。フロッピーを入れたときの「そこだけ80年代」はいやだけど、機能拡張も増やしたくなかったのでシステムをいじるのに費やした苦労が懐かしくなりそうです。標準ファイルダイアログでもちゃんと色がついてます。

  • 「Help」メニュー(元「?」メニュー)が普通のメニューの最後に移動した。
    個人的には結構好きなバルーンヘルプなのですが、今までは右上にあって使いずらかったです。これが最後に移ったことによって実に使いやすくなりました。どんなアプリケーションでも最後なので「Option」や「Windows」といったメニューと同じマウス操作で使用できます。(でもAppleGuideは外していて使わないのだ)

  • 一瞬クリックで出たままになるメニュー
    怪層メニューの奥地を探究するときに大助かり!(でもメニューを出したままスナップショットはとれないのは相変わらず)

  • 自動的に閉じるTrash(ごみ箱)のウィンドウ
    ごみ箱の中を確認するためにTrashを開けて、そのまま"Empty Trash"をすると勝手にウィンドウが閉じる!細かいことだけどとても感動!

  • キーボードメニューの項目がカスタマイズ可能になった。
    キーボードメニューに表示するレイアウトが任意に選べるようになった。M$使いに見せびらかすのに国旗を並べるのにいちいちSystemファイルから出し入れしなくてもよいのでひそかに喜んでいる。

  • とても薄いマニュアル
    紙で付属のマニュアルは何と48ページ!オンラインマニュアルやヘルプが充実してるから?(System7(英語版)のマニュアルはいろいろ含めて600ページ以上もあった。)これはAppleと某解説本出版社との共謀か??どっちみち、一度しか読まないからいいです。^^;

MacOS 8の気になるところ

個人的に気に入らないので、できるものはのちのち改良したい部分です。

  • リスト表示のコラムの間隔が異様に(?)長い。
    リスト表示したときのウィンドウも7.6の「機能拡張マネージャー」と同じようになりました。しかし、
    • 項目の幅がでかい
    • 項目間が長い
    • 項目の並びが変更された

    ので、大変みにくいです。項目の幅は、(大体ですが、)「名前」が235Points、「最終更新日」が180Points、「サイズ」が70Pointsと、これだけでも500Points近くの画面を占拠してしまいます。小さな画面ではスクロールさせないと全部みれません。雑誌のレビューを見たときはこれもカスタマイズ可能と思っていたのですができないのです。Norton先生に"Layout Plus"(古い!)を復活してほしいです。(きっとそのうちシェアウェアかなんかでできるようになるでしょうね)

  • 「ファイル検索」がアプリケーションのみになった。
    7.6までなら「shift+command+F」で旧版(昔の)検索ダイアログがでたけど、それがなくなって「Find File」だけになりました。ちょっと探すのにあっちも重宝してたのに...

  • Window上部にボリュームの使用量が表示されない。
    残り何メガかは出るのですがどれだけ使用しているかがでない。「Get Info」でみれるから支障はないのだろうけど、ZipとJazを間違えるかもしれない(いねーよ、そんな奴^^;)

  • Invisible File(隠しファイル)が増えた。
    ボリューム上に隠しファイルが2、3個増えました。普通の使用にはあまり関係ないけど、ちょっとうっとおしいです。SF dialogの大きさも変えられないし...

  • ディスクアクセサリーにパターンを張り付けられなくなった。
    計算機がずいぶんさみしくなりました。(MacOS8以前の"Desktop Patternsを使用すると変えることができます。)

とりあえず日本語化

英語版MacOS8はは日本語が使えません。いくら最新システムがいいからといっても日本で使用するのに日本語が使えないのでは実に不便です。そこでいろいろ細工をするわけですが、 変なモノをいれて安定度が犠牲になるのもいやなので私はJapanese Language Kitを使用しました。
Japanese Language Kit1.2+MacOS 8対応のアップデーターだけでいちよう日本語が読み書きできるようにはなります。これだけでAppleもお勧めの純正日本語対応MacOS 8のできあがりです。ファイル名等の文字化けはFinderのEditメニューからPreferences...を開き、Font for viewでOsakaを選んでやると直ります。

しかし、これだけではまだかなりの問題があります。

日本語アプリケーションのメニュー、ダイアログが文字化けする。

ファインダーで日本語のウィンドウタイトルが文字化けする。

バルーンヘルプが文字化けする。

書式や日付表示が英語表記のままである。

「Japanese Language Kitを使ったのになんでやねん!」と思われるかもしれませんが、JLKはこういう仕様なのです。あくまでも、日本語版や日本語対応アプリケイションを英語版MacOS 8で使えるようにするというものです。システム自体はまだアメリカにいると思っているという感じです。これを解消するにはシステムのスクリプト属性(言語、地域)を日本語に変更してやればよいわけです。幾つか方法がありますが、AppleのFTPサーバーにScriptSwitcherというのがあるらしいのでそれを使えば簡単にできるはずです。(残念ながら場所は確認できませんでした。)

ここでは定番ResEditを用いて変更する方法を紹介します。まず、MacOS 8のSystemスーツケースのコピーを取ります。ResEditでの作業は、このコピーに対して行います。
 ResEditでコピーした方のSystemスーツケースを開きます。そうすると「itlc」と言うリソースがありますので、これを開きます。このリソース内ID=0System script codeSystem region codeを書き換えます。System script codeは0になっているのでこれを1に、System region codeも0になっていますので、これを14に変更してSystemを保存します。
このあと書き換えたSystemと現在のSystemをいれかえてMacintoshを再起動させます。

すると、今度はちゃんと文字化けもなくきちんと表示されていると思います。もしおかしいところがあればさきほどの手を加えていないSystemといれかえてもう一度やり直してみてください。


もっともっと格好よく

最新のシステムで日本語を出せる様になったのはいいのですが、どうもかっこよくないと思いませんか?個人的にはタイムスタンプの「(○曜日)」や貧弱ゥゥなOsakaフォントで描写されるメニューが気に入らないのでシステムのスクリプト属性を変える方法は使用していません。(-> わがまま?)
そこでシステムのデフォルトフォントを書き換える方法を紹介します。

前記と同様にまず、MacOS 8のSystemスーツケースのコピーを取ります。ResEditでの作業は、このコピーに対して行います。
 ResEditでコピーした方のSystemスーツケースを開きます。そうすると「itlb」と言うリソースがありますので、これを開きます。このリソース内のID=0をテンプレートで開くとたくさんの項目が出てきますが、このなかの「FOND ID」とついたところを書き換えます。 「system FOND ID」がシステムフォント、「application FOND ID」がアプリケーションフォント、「Help Mgr FOND ID」がバルーンヘルプフォントに対応しているのでそこを使用したいフォントのIDと書き換えます。代表的なフォントIDを下に示しますので参考にしてください。すべてできればSystemを保存します。

itlb Resource.10K
フォント名 フォントID
Charcoal
Chicago
Espi Sans Bold
Geneva
Osaka
Osaka等幅
MIto
Arakawa
Makuhari
2002
16383
9841
3
16384
16436
16506
16508
16450

このあと書き換えたSystemと現在のSystemをいれかえてMacintoshを再起動させます。

実はこの作業でもシステムフォントだけ戻らないはずです。システムフォントは「Appearance Extension」内のリソースから割り込んでいるのでこちらも書き換えないとできないようです。
例によって、Appearance Extensionのコピーを取ります。ResEditでの作業は、このコピーに対して行います。Appearance ExtensionをResEditで開きます。そのなかの「sfn#」というリソースでAppearanceのフォントメニューに表示させるフォントを決定しているのでこれを書き換えます。sfn#のID=0を開くとHexエディターで内容が表示されますが、そこの最後に下図の様に追加します。ここではArakawaフォントを選んでいます。(フォント名の前にはいる数字はそのフォント名のバイト数です。)すべてできたらAppearance Extensionを保存します。

sfn# Resource(Before)
sfn#リソース変更前

sfn# Resource(After)
sfn#リソース変更後

このあと書き換えた「Appearance Extension」と現在の「Appearance Extension」をいれかえてMacintoshを再起動させます。
これで「Appearance」コントロールパネルでも日本語フォントを表示させることができます。

Kaleidoscope」を使われているなら「Substitute System Font:」を使用しても良いでしょう。もっと細かく設定するなら「Fontpatchin 2.2」を使用します。Fontpatchinは68kのパッチを当てる(もう使っていないトラップにもパッチも当てている!)ので速度に影響を与えますが、これなら1byteと2byteフォントの組み合わせによる細かな設定もできるのでCharcoalとNaritaの組み合わせ等、思うがままにできます。

Reliever Zeta」はPPCネイティブになっているのですが、JLK機能拡張とコンフリクトをおこすようです。

さらにこだわりたい人は「Language Kit Additions」のなかの「System8.0J」「QuickTime2.5J」にも手を入れてみよう。この中にはサウンドや画像関係の日本語リソースが入っているのだが、DA用の日本語メニューや日本語版「バルーンヘルプについて...」等も含まれているので、「バルーンヘルプについて」などでひらがなが出てくることがあります。「Language Kit Additions」の中にフォルダーを作りそこに退避させておくだけで読み込まれないのだが、サウンドや画像関係で不具合が出る可能性があります。


その他Tips?

  • About The Finderがカラーになった。
    「Apple EasterEgg」等で紹介されていた色とは異なり、落ち着いたおとなしい山になった。

  • ずっとSystemファイルに閉じ込められていた人々はようやく助け出されたらしい。残念!

  • Finderがでかくなった。
    Finderのサイズが3.4MByteもある。そのうちリソース部分のサイズがおよそ500KByteでのこりはぜんぶデータフォークです。さすがNativeファインダー!!

  • 「Map」コントロールパネルの地図も初めからカラーになった。
    どうもそこら中が色気づいたようで、Scrapbookからコピーしてカラーの世界地図を張り付ける恒例儀式が必要なくなったようだ。でもScrapbookには相変わらずカラーの世界地図が入っている。

  • 高機能SimpleText
    シンプルさが売りのSimpleTextがバージョン1.4になって多機能になった。といっても、「Find」関係のメニューが増えただけだけど、フリーウェアで出回ってたリソースを標準で持っただけかも?
    それよりもっと大変(?)、何と「Contents」、いわゆる「目次」のメニューまでつけられるようになったのだ。目次をつけたいDocumentのリソースフォークにSTR#でID=10000にちょこちょこっとすればメニューに目次がでて一発でジャンプできるという。おそるべしSimpleText...(^^)

  • 「Appearance」Extensionの謎
    「Appearance」Extensionリソース内にはさまざまなフォルダーアイコンがある。システム関連だけでなく、なんと、「Sounds」や「Language Support」、「Printer Drivers」、はたまた「Contextual Menu Items」といったフォルダーアイコンも追加されている。これらについての情報はTechnote 1102を見てもらえればちゃんとかいてあります。いつ日の目をみるのか、実に楽しみである。

    しかし、「MacOS」の名前はややこしいと思いません?以前のように英語版は「System X.X」、日本語版は「漢字Talk X.X」のほうがアップデーターなどかけるときにわかりやすかった。