健康長寿の観音さま
長命寺縁起
やちとせや やなぎにながき いのちでら はこぶあゆみの かざしなるらん

千手十一面聖観音三尊一体を祀る、国指定重要文化財・本堂

長命寺は西国三十三カ所三十一番札所の霊場で、その開闢(かいびゃく)をたずねると人皇十二代景行(けいこう)天皇二十年、長寿の大臣武内宿彌(たけうちすくね)が当山に登り「寿命長遠諸願成就(じゅみょうちょうおんしょがんじょうじゅ)」の文字を柳の木に記し、長寿を祈り三百歳以上も長寿を保ち、六代の天皇に仕えられたと伝えられます。
その後聖徳太子が諸国歴訪の折り、この山に来臨(らいりん)され、柳の巨木に「長寿長遠諸願成就」の文字と観世音菩薩の御影(みえい)を拝され感嘆されていると、たちまち巌(いわお)の影より白髪の老翁現われ、「この霊木で千手十一面観音三尊一体の聖像を刻み、伽藍(がらん)を建立すれば武内大臣も大いに喜び、諸国万人等しく崇敬(すうけい)する寺となるであろう。」と告げ失(う)せられました。早速、太子は尊像を刻まれ伽藍を建立、武内宿彌長寿霊験の因縁(いんねん)をもって「長命寺」と名付けられました。
人間一度世に生まれくれば老若男女を問わず、諸願のないものがありましょうか。また長寿を欲しないものがありましょうか。然(しか)るに当寺の御本尊観世音菩薩は「長寿長遠所願成就」の御誓(みちかい)でありますから、参詣信仰する人は、この世では無病延命で悪事災難をまぬがれ、諸々の願望は成就し、当来においては上品蓮台(じょうぼんれんだい)の快楽(けらく)を受ける誠に尊き大悲薩唾(だいひさった)であります。
南無大悲観世音菩薩、南無大悲観世音菩薩、南無大慈大悲観世音菩薩。
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