1/150米原公民館
米原市米原公民館を1/150で再現
米原公民館(実物) 太尾山城模型に使用したスチレンボードが余ったので、何か別のものを作ろうと思い、それならばと模型作成に場所の提供をしてもらった滋賀県米原市米原公民館の模型を作ることにした。サイズは1/150。鉄道模型の一般的なサイズであるNゲージに合わせたのだが、ちょうど公民館で鉄道模型のサークルが活動を行っていたので、何かしらヒントが得られるのではないかと思ったからである(しかしながら鉄道模型用の既製品は一切使用しなかった)。
公民館模型骨組み 模型の作成には例によって実物の観察・計測から始まる。私の絵や模型作りはこの作業が欠かせない。図面を借りたり、屋上に連れて行ってもらったりと、公民館の指定管理者であるNPO法人FIELDの専務理事の全面協力が得られた。材料となるスチレンボードは厚さ4mm。組み立ての都合から、模型製作用の図面は数値が4の倍数になるように実物の縮尺より若干変更してある。実物は柱で支える鉄筋コンクリートだが、模型の構造は内壁に外壁を貼り合わせるというセミ・モノコック構造である。二重構造により、最小限の材料で強度を保つことができる。
 スチレンボードに着色という手法では造形に限界があるので,窓ガラスにはPS製のパックを使用した。屋台の焼きそばなどに使われる透明のパックである。ちなみにPSとはポリ・スチレンのことで、普通のプラモデルの材料、そして構造体に用いたスチレンボードと同じ材料である。両者の違いは材料内に気泡を入れてかさ増ししてあるか、入れないかである。スチレンボード=発泡スチロールと言えばお分かりだと思う。
 ガラスの再現にはPETボトルの平坦な面も使用したが、厚手で丈夫ではあるものの採取できる面積が狭いので、やっぱり薄くでもPS製のパックが重宝した。
公民館周辺部 建物が完成したら、次は周辺部分の作りこみである。生垣はボール紙を壁に見立てて、土にはレギュラーコーヒーの出がらしを使用。鉄骨の自転車小屋は、アイスクリームの棒を2mm幅に割いて組みたてた。
 土や砂利の表現には鹿島土を砕いて使用した。塊の状態では白かった鹿島土も粉にすると黄色が強くなり、砂利に見えないので、固める際にボンド水に白の絵具を混ぜた。
 終わってみると、鉄道模型の既製品を一切使用することなくフル・スクラッチによる1/150米原公民館が完成した。これは現在、当の滋賀県米原市米原公民館2Fに展示中である。
米原公民館