「第二回ぷよマスターズ大会」に行ったこと(後編)

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 注:昔を思い出して書いているので、間違ってたりあやふやな部分があるかもしれません。

 

3月24日(日)

 朝8時ごろ起床。窓からメッセのほうを見てみると、もうすでに人が集まり始めていた。10時開場だというのに、この寒空の下ご苦労なことです。

 食堂でめしを食ってぼーっとして9時。チェックアウトする。料金は、一泊しかしてないのにすごく高かった。まあいいけど。

 開場のほうへ行ってみると、ものすごい行列が出来ていた。1キロくらい。せっかく近くのホテルに泊まったんやから早くに並びにくれば良かったなー。

 僕達が並んだ後も、次々と駅から人がやってきた。僕は、こんなに人が入れるのだろうか?と余計な心配をしていた。

 あまりにも人が多かったため、少し早めに開場したようだった。人は多かったけど割とスムーズに中に入ることができた。

 中はさすがに広かった。なんかホコリ臭かったけど。

 入って左のほうが予選会場、右がステージ、そして真ん中にグッズ販売店…というのが会場内のおおまかな間取りだった。

 店のほうにはすでに行列ができるほどの盛況振り。多分みんな「ぷよまん」目当てなんだと思う。僕も買おうと思ってたんだけど、無理っぽい。すぐに予選始まってしまうし。

 で、その予選会場のほうも人だかりができていた。ゲーム機が数十台設置されていて、そのうしろに並んで予選の開始を待っているのだ。

 大会に使用されるのは「ぷよぷよ通」、機種は、サターン、メガドライブ、スーパーファミコン、ゲームギアの4種類。(あと、ゲームボーイがあったような…分からん)僕達は当時主流だったサターンの列へ行くことになった。というかサターン版しかやったことなかったから。

 でも、さすが当時主流だっただけあって、サターンのところがいちばん人数が多かった。みんな同士討ちを避けてバラバラの列に並ぶことになってしまい、一人さびしい思いをする。はよ始まらんかなあ…。

 10時半、予選スタート。その前に、ここでルール説明をしておきます。今回の予選では「バトルチケット方式」が採用されていました。参加者に事前に送られてある5枚つづりのチケット、これを一戦ごとに互いに一枚づつ出しあって、勝った方が二枚とももらえる、という方式です。(説明ヘタやな) つまり勝ったほうが相手のチケットを一枚奪えるんですね。そうして二時間(多分)たったところで予選を終了し、チケットの多い人から順に決勝に進出できるのです。(もちろん、チケットがなくなった人はその場で予選落ち決定)

 と、いうわけで予選が始まりました。自分の順番が近づくにつれて緊張が高まってくる。恐いような、楽しみなような、複雑な気持ち。さあ、いよいよ対戦!チケットを一枚、係員の指示にしたがってテーブルの上に置いて、使いなれたサターンのコントローラーを握り締める僕。

 当時の僕が使っていた戦法は、「とにかく高速で小さい連鎖を起こして、相手の連鎖の仕掛けを埋めてしまう」というものだった。いきあたりばったりで連鎖を組むのが好きなので自然とこうなってしまったのですが、仲間内ではそこそこ通用してて強かった。

 初戦の相手は小学生の男の子でした。容赦なく叩き潰しました。ごめんなさい。まずはチケット1枚ゲット!

 一試合終わったらまた列の最後尾に並ぶのですが、とにかく人が多くてなかなか順番が回ってこない。大丈夫なんかな…。

 ステージにある巨大モニターに、予選の一試合の模様が映し出されていました。10連鎖対11連鎖とか、そんなすごい試合ばっかり。録画?

 とかやってると8連鎖くらって負け…。うーん、自分、まだまだ未熟でした。

 そして予選終了。結局僕は12戦して8勝4敗でした。チケットは9枚。僕らの中ではJ君が一番チケット多かった(多分、12枚くらい)。J君に、チケットちょうだいと言われたけど、僕はこの枚数で予選通るかも…と願っていたので断った。通るわけないのにね。(余談ですが、この大会でJ君のようにチケットかき集める人が結構いたらしく、今後バトルチケット方式は衰退していきます)

 予選終了後、チケットの多い人から決勝トーナメント出場者に選ばれていったのですが、その最低ラインはチケット19枚でした。つまり僕の場合、全勝してても予選は通過できなかったことになります。なんじゃそら。

 でも、後から聞いた話によると、スーファミとかメガドラのところは人が少なめでサクサク試合できていたのだそうです。人の少ないところを見ぬくのも予選通過には必要だったみたいですね。

 気が抜けたらお腹が減ったので高見沢君とめしを食いに行くことにした。僕の希望でうどん屋さんへ行くことに。東京のうどんのつゆは墨汁のように黒いと聞いていたから一度みてみたかったのです。でも出てきたのはふつうのうどんでした。

 そのあとコスプレ大会を見たり(いい歳したおじさんもコスプレってた)ぷよぷよ通の攻略本を買ったりまずいぷよぷよグミを食べたり戦略について話し合ったりしていました。

 決勝トーナメントの試合も、当時の僕では理解不能なほどハイレベルでした(今ならちょっと分かる)。今大会の優勝者と、全大会の優勝者のシェゾ夫さんが戦うという予想外な展開もあり、見てて面白かったです。

 この大会に行って思ったのは、やっぱり世の中は広いな、ということでした。まだまだ精進が足りないなと。そしてぷよぷよというゲームの奥深さに感動しつつ帰路についたのでした。

 帰りにカレーを食べた。納豆カレーを注文して皆のヒンシュクを買いました。

 

「完」

 

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