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スタッフのご紹介 医師担当表
 
 ごあいさつ
「病理診断医(以下病理医)」と聞いて、何をしている医師かご存じの方は多くはないと思います。病理医は、患者さんから採取された細胞、組織、臓器を肉眼と顕微鏡で詳しく調べることで、病気に関する情報を主治医に伝える役割を担っています。主治医から、「病理組織検査」、「細胞検査」に関する説明があると思いますが、その判断は病理医が担っています。診断のみを仕事とし、患者さんを直接診察しない、かなり特殊な職種です。ここでは、病理診断と悪性腫瘍(がん)について、簡潔に説明を行います。
 
 病理診断とは
医師が患者を診察して病状を判断することを診断と呼んでいます。具体的には、病名の決定と病気の程度(重症か軽症かなど)を把握することです。病理医は患者さんから採取された検体を用いてこれを行います。そのような医療行為が病理診断です。
 
 病理診断の進め方
提出された検体の観察から病理診断は始まります。観察の結果、正常か異常かの判断を行い、異常であれば、血流・代謝・炎症・腫瘍・奇形のどれに合致するかを考えます。そして、いくつかの鑑別疾患をあげ、肉眼観察、顕微鏡観察で得られる所見を合理的に説明しうる疾患がどれかを検討し、一つに定まれば病理組織診断が確定します。二つあるいはそれ以上の疾患が考えられ、どれも否定できない場合は、病理組織診断のみでは診断確定に至りませんので、年齢、症状、画像所見など臨床的な情報を加味した総合的な診断を下すことになります。
 
 ガラス標本ができるまで
顕微鏡観察のためには、ガラス標本の作製が必須です。具体的な作業工程は次の通りです。全工程完了まで、丸3日かかります。

 1.ホルマリン固定(防腐・組織構造の保持)
 2.切り出し(診断に必要な部分の選択)
 3.パラフィンブロック化(保管、薄切のため)
 4.薄切(厚さ3-4ミクロン)
 5.ヘマトキシリン・エオジン染色(HE染色)
 
 悪性腫瘍(がん)とは
人の体の中では絶えず細胞が複製されています。正常な細胞は、増えすぎないよう制御されています。何らかの異常をもった細胞は、制御が効かなくなり、複製を繰り返すようになります。このような自立性増殖を示す細胞を腫瘍細胞あるいは単に腫瘍と呼びます。腫瘍の中には、生命を脅かす可能性があるものと、その可能性がほとんどないものがあり、前者を悪性腫瘍、後者を良性腫瘍と分類しています。
 
 悪性腫瘍が生命に関わる理由
悪性腫瘍には、浸潤や転移を示す傾向があります。浸潤とは、周囲の組織に腫瘍細胞が侵入し、その臓器を破壊することです。転移とは、連続性の無い離れた臓器に腫瘍細胞が広がることです。転移した腫瘍細胞は、転移先で増殖し、その臓器を破壊します。臓器が破壊されると、生命の維持が難しくなり、その結果として死に至ることがあります。
 
 悪性腫瘍についてさらに知りたい方へ
病理診断科では、年に1回程度ですが、定期的に市民講座を開講し、悪性腫瘍についての病理学的な情報提供を行っていますので、是非ご参加ください。
 
 施設認定
日本病理学会研修認定施設B
 
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