KinKi Kids、2000年夏、とうとう大阪ドームにやってきました。
まる1年ぶりのコンサートです。
昨年、99年末、大阪ドームで初めてKinKi Kidsのコンサートが行われました。
が、私はその時の公演は仕事の都合で見られませんでした。
彼らの公演があったクリスマスの夜、チケットが無いのに、ドームまで行き、ゲート前で子供が出てくるのを待っている保護者達にまざり、しばらく、聞こえてくる音楽を聴いていました。
その30分ほどの体験は、「私はなんだかんだいってもKinKi Kidsが好きなんだな」と自分で強く感じた出来事でもあり、美しい月と、静かな景色と、その場にいる皆が、聞こえるKinKi Kidsの音楽に耳を傾け、不思議なほど幸せな空気につつまれていた空間の中に身を置けたことへの素直な感動。帰りの電車で、涙をこらえるのに必死でした。行ってよかった、と思いました。
当時は、プライベートでも辛いことが多々あって、ダメージから復活しきれない心を抱えていました。
自分自身へ、プレゼントをしたような夜でした。
さて、それから約半年。その間に、海外公演までこなした彼ら。
まるまる1年あけてのコンサートとなった今回は、私にとってのはじめてのドームということで、はたして「楽しませてもらえるのかしら」という不安が常にありました。
初日はグッズを買うために、早めに出かける習慣。
現地に到着してみると、ドームの周辺、予想以上に「人が少ない」。しかし、グッズ売場の列は、3年前のSMAPのとき以来見た、おそろしいほどの長蛇の列でしたが…。
あとから知ったのですが、3万5千人だったらしいんですね、お客さんの数。頭の中での比較基準は、もちろん、SMAP(ドームでコンサートというと、彼らしかしらんからね(笑))。SMAPって、5万はゆうに入れている。ということは、1万5千人の数の違いがあったわけで、それがこうもちがうのかっ!っていうほど、帰りも楽だったのだ。
もちろん、開演前、ドームの中の人の混み具合もまったくで、ドームの中、食べ物が売っている廊下も歩ける、歩ける(笑)。これくらいが、ちょうどいいなぁ、行動するにあたっては(笑)。
今回、席はアリーナ席。
ドームのアリーナということで、場所が場所ならスタンドからも見えにくいだろうことが予測され、楽しみ半分、不安半分。
また昔の野球ファンとしては、選手しかおりられない「金網の向こう」にはじめて入れるという喜びもあったりしました。
アリーナに降りてみると、先ず驚かされたのがその花道の構成。
大阪城ホールのように、スタンド席に沿うようにぐるりと花道がある。この広いドームの、ぐるり、の花道を、駆け回ってやろうじゃないか、という彼らの決意がすごい!。
その意気込みに、深く感動しました。
今までの大阪城ホールでのコンサートで、どこの席でも彼らとの距離感が遠いと感じたことがなかったことを思い出し、ドームでもこのステージ構成!、ということにいたく感動いたしました。
きっとスタンド席でも充分に楽しめたのではないかな〜。
ぐるりの花道の他に、正面ステージから後ろのステージに続く長い直線の花道。そして花道中央のやや広めの空間には扇形に上下するリフターがあり、その場所から左右へと動くリフターが設置。
私の席は、その動く舞台まで2列ほどだったので、かなり近くで彼らを見ることができました。また、花道中央の広めの空間もわりと近く、コンサートの間、ほとんど肉眼で楽しめました。
コンサート開始。
二人が舞台に登場するまでの間、スクリーンには懐かしいデビュー記者会見の様子、硝子の少年のプロモ、愛されるより愛したいのプロモなどがながれます。
その合間、合間に、今の彼らがスタンバル場所へ行く後ろ姿をずっと追いかけています。
ステージ下、別れぎわに、かるく互いに腕を当て、左右にわかれます。そして登場。
登場は、正面舞台、下からぬっとあらわれる、あのスタイル。
曲と彼らの動きはこんなかんじでした…
硝子の少年
愛されるより愛したい
ジェットコースター・ロマンス
青の時代
中央リフター、扇形に二つにわかれてまわる舞台で二人が歌います。
この歌、深く印象になかったのですが、この演出がなかなか綺麗で、おもわずうっとり、です。
夏の王様
スクリーンにはドラマの映像がながれます。スクリーンを使った演出として、なかなかおいしい?!。
ここでMC。
光一「なんで追加公演が初日やねん!」
そりゃそうだ(笑)。
剛 「それって、例えばきつねうどん注文して、それが来る前に、あ、すいません、もう1ケください、って言うのと同じやからね。食う前に追加してるってことやからね」
光一「いい例えや」
そのあとは、コンサートで恒例となりました、二人のオリジナル曲を今回ももちろん作ってきましたと。
光一君は、踊れる曲をはじめて作ってみましたとのこと。
そして剛君に、たまにはダンスソロをしろ、と言う場面も。
剛君は、表現したいことがダンスではなく、歌であるから、みたいなコメントをします。それが「真顔」だったんで、それに対してどうのこうの、が言えない光一君。この話題はここでSTOP。
そのあと、今日は「どうしてここに来たのかよくわからないのですが、僕らもびっくりした」というコメント。
なに、ゲストが来ているのか!、と期待したところ、場内には「パーフェクト・ストーム」の予告編映像が流れます。
映画のプロモーションで、出演俳優が来ていたのです。
予告編が終わると、花道中央に、そのおっさん(笑)と、通訳、そしてハッピや着物をきたでっかい外人が3人(日本チックにきめとるわけやね。この映像は、海外にも持って行かれるのだろうか)。そしてこの風景を取材するカメラさんがどっさり。KinKi Kidsが外人さんたちと合流すると、そのカメラマンさんの団体がすすすす…と、彼らの正面へと移動して、その動きがなんともおかしかった。
このプロモーションの最中、光一君がインタビューするわけですが、このときの光一君はテレビでみる「司会者モード」の顔です。コンサートの時のどの顔ともちがう。こんなに変わるのか、と思うほど、司会者の顔なのだ。そして隣のもうお一方は、またテレビで見る「相方が司会、そして僕は軽いボケ役」に徹した、「ぽよん」モードになっている。これもまた、コンサートのどの顔ともちがう。テレビ用の顔なのだ。
この変わり方。やっぱり、仕事のモード切替って、あるのよね。
さて、このプロモーションがあったおかげで、翌日のワイドショーでは彼らの様子が見られたのは言うまでもありません。
そしてこのプロモーションのおかげで、30分はとられたわけで、それはどうなんだかな〜って思ったけれど。
Jr.-Friends remix-
やめないでPURE −テクノバージョン−
舞台で踊っていたジュニアと同じ真っ白なスーツでジュニアにまざって登場。
お洋服をはぎはぎ、とジュニアにとられると、真っ赤な衣装の二人が。
Distance −テクノバージョン−
正面ステージに、箱形の装置が登場。そこに二人が隠れると、彼らのシルエットがうかびあがります(巨大影絵ですね)。このパフォーマンスのあと、二人消えて、アリーナを左右に動くリフターに登場します。
Rocks
前述の通り、この左右に動くリフターは大変近くでございました。
まず目の前に来たのは剛君。緑色のスーツで、険しい表情で歌い始めます。なんかね、すっごい険しい表情だったのが妙に深い記憶に残っている(笑)。
そのあと、彼は後ろステージに向かって歩きながら歌います。その間に、光一君はソロ準備のためにはけます。
剛君は、一人で、後ろステージで観客に向かってヒザをつき歌います。
ああ、このとき、どうしてカメラさん、前にまわらないのっ!と、いらいら。
膝をついた姿勢のまま手をうしろについて身体をぐっとそらせたりして、前全開のシャツのくせになにをみせびらかしとんねん!。ああ、どうして前からの映像が無かったのか、寂しいのであ〜る。
光一ソロ(ダンス) 「Fall'n」
正面舞台中央に巨大な白幕がはられていて、そこに、踊る光一君のシルエットが大きく、大きくうつります。
それがばさり、と落ちて、ダンスがはじまります。
残念なことに、音響が大変悪く、何を歌っているのかさっぱりわからず。印象もいまひとつ。
剛ソロ(バラード) 「歩きはじめた夏」
花道中央に向かって、ゆっくりと歩いてくるTシャツとGパン姿の剛君。
音が割れて歌詞がききとれないのが残念だったが、「今の僕を好きになって」「愛して」と、切なげに歌い、受け身な印象の歌詞。
花道中央から、間奏で正面ステージにもどり、2コーラス目。
そのあと、紙飛行機をとばすが、あまりとばずにちょっと本人も照れ笑い気味。
そのまま暗転に続き、そのあいだにセットの階段にこしをかけて、インラインスケートをはくつよちゃん。
そして履き終わると、白Tシャツを脱ぎ、丈が長めのノースリーブデニムジャケットをはおります。
ふらいんぐぴーぷる'99
光一君、正面ステージに向かって右端からゴンドラに乗って登場。
その間に剛君、インラインスケートで花道を激走。
ただ、このゴンドラがですね、ただ浮いているだけの間抜けなもので(笑)。もっと、動けよ!ってかんじでした。
好きになってく愛してく
続いて、剛君が舞台向かって左端のゴンドラへのりこみ歌い始める。
「こわくわないさ」って歌っているが、本人は、怖そうだった(笑)。
全部抱きしめて
二人ともが舞台にそろって、ステージへと歩きながら歌います。
ここで2回目のMC。
剛君のドラマの話では、「翼君をぶっちゃいやっ!」と、光一君が女性のマネをしたり、広末さんの「たくましさ」と、自分の「へたれさ」について(笑)。
光一君のドラマの最終話についての話もあり、タマキが死ぬシーンは、じつはアテレコだった、とのこと。撮影当時は選挙運動の真っ最中で、セリフを撮るにも、選挙運動の声がどうしても入ってしまうからとのこと。
他、剛君のドラマの終わり方の話。この話題については光一君が妙に盛り上がっていた。ドラマの終わり毎回、「いい演技してるなぁ」というところに、「夏の王様」のイントロが「てーん!」と入ってくるのが、どないやねん、という話。しんみりしたところで、「てーん!」、夏生が怒っているところで「てーん!」。この、夏の王様のイントロの第一声をあらわしていると思われる「てーん!」をですね、光一君が気に入っているのか、連呼するする。
「オマエ、すきやなぁ、それ」と剛君にもいわれながらも、うれしそうに「てーん!」を繰り返す(笑)。
しかし、剛君としてもそこで音楽がはいるのはどうかな、と思うところが会ったらしく、Pに聞いたらしい。するとドラマをあまり深刻な雰囲気にしたくない、という意図があってのことらしいです。
私も「Summer Snow」第1話で、終わり方にはびっくりしたので、この話題はおもしろかったですね〜。
しかし、「てーん!」はしつこかったぞ(笑)。
また、光一君、矢部さんのモノマネを披露。似てねぇと照れていますが、相方からええよ、と言われておりました。
コンサートのあと、ラジオ番組でも耳にすることがでてきたこの矢部さん。今後、展開するのだろうか?。
さて、スクリーンを利用しての、ビデオによる、仕込みネタが披露されます。これは、何バージョンもあるらしく、コンサートの各公演でいろいろと楽しめるようです。リアルタイムで撮影して増やしているのでしょうね。
大阪公演初日(コンサートツアー初日)に披露されたネタは、
・ たこやきの「カミセン&TOKIO」
いわゆるたこ焼きが8ケ。その前に裸のおなか(笑)。まずはたこ焼きそれぞれが自己紹介。そして一人一人が食べられてしまう、という内容です。かわいらしかったけどね。
・ マネキンの岡田&ヒガシ
小学生くらいの男の子のマネキンが岡田くん、そして男前(笑)な、大人のマネキンがヒガシです。声のトーンを変えて、二人を演じるつよちゃん。
楽屋で、光一君の横で「ヒガシでぇす」とか言いながら撮影をしていたらしいです。
このネタの暗転中にマネキン岡田が舞台に現れます。
それを回収するかのように、ぴかちゃんが舞台に登場。
舞台のバックでは道路工事をしているパフォーマンスをジュニアがはじめていて、次への流れに入っています。
ぴかちゃん、フォークリフトに乗って登場して、岡田君を回収します。別のコンサート会場では、剛君を乗っけたりしていたらしい。でもって、剛君はマジで怖がっていたらしい。
バックで工事をしているジュニアに、二人が「なんでそんなことしてんの」と振ると、「え、サンチェさんがやれって」(笑)。
さて、このあとは、二人の会話がはずむこともなく、剛君はそろそろ、舞台からはけたい雰囲気。舞台に背中を向けたところ、
ぴかちゃん「おい、オマエ、もうちょっといてくれや、一人にすんなよ」
と言いますが、ツヨチャン、それに対して何のコメントもなく、退場(笑)。
舞台に残ったぴかちゃん、白のつなぎの上を脱ぎ、腰で縛り、うたいはじめる。
光一君曰く、元歌はバラードなのに、「ぜんぜんバラードじゃないじゃん」の曲達の始まりです。
BRAND NEW DAY−ロックリミックス−
この曲、大好き。でも、絶対コンサートなんかでは歌ってくれないだろうと思っていました。思ってもみなかった展開に、大喜びなわたくしです。
そしてこの曲は、光一君が一人で歌います。これがまた、かなり綺麗にうたってます。
光一君の声に高さがよくあっているというか、音程もちゃんとしてて、声も綺麗な部分がでていて、安心して聞いていられました。
ここまでうたえるようになったのね…。
ずっと抱きしめたい
この曲がここまで歌い継がれる曲になるとは、初めて聞いたときには思いませんでした。確かに剛君が作詞ということで、印象にも残った曲だったし、アルバムにも入っているわけですが。
やはりこの曲の派手さがコンサート向けなのでしょうか。
舞台の道路工事パフォーマンスの中に、黒ブルゾン、黒メットの男があらわれ、工事現場の兄ちゃん達に袋叩きにあいます。そしてその場に剛君が登場。チェックのシャツにGパン、とっても似合う!。
同時に、舞台にはバイクが1台用意されていて、剛君が一人でうたいはじめると、光一君はバイクに乗って、花道を一周しはじめます。見たかったのょ、バイクに乗る光一君がぁ!!!。
ところどころで止まって、手を広げて、身体をちょっとそらせちゃったりして(笑)、ファンにサービスするのことも、もちろん、忘れない光一君。
「ああ、天然でも、なんでもええわ。かっこええわ。やっぱ彼は、王子様かもしれへん」と、思った一瞬だった(笑)。
正面ステージへもどってきた光一君。
後ろのステージへとつながった一直線の花道のスタート地点にバイクをゆるやかにとめます。
歌い終わり、次の曲のイントロがはじまると、剛君がちょこん、と後ろにのります。
これがまた、ちょこん、なんですよ〜。かわいいんだ〜。マイクを持った手を光一君の腰のあたりに置いて、ヒザを曲げたその足までがちっちゃくてかわいいんだ!。
もちろん、観客は悲鳴の嵐(笑)。「うぉぉぉ、剛になりたい」と思った人は数知れず。
ここでまた、きっと光一君は自慢げな顔をしていたのだろう。くっそう、腹立つ〜(笑)。
さて、剛を乗せると、光一君はいかにも「かっこよく」、バイクはかなりの加速をつけて走り出します。ほんと、すっごい加速だったんです。おいおい、止まれるのかってくらいのスピード!。
君は泣いてツヨくなる
うしろのステージに到着。バイクから降りた剛君がまず、歌い始めます。歌いながら向かって右側に歩き出します。
そこに「一人でビデオみてたよ」と歌いながら、光一君が彼の肩をたたきます。剛君はそれをふりほどくようにして逃げると、反対側(左側)に歩き出します。そのまま、剛君は左側へ花道をあるきだし、光一君が右側へ歩き出し、たんですよね。
で、始めに見せた「一人でビデオ見てたよ」で、剛君の方にぽん、と手をおいた仕草は、剛君が歩き出す方向をまちがえたのを光一君が指摘したのか??と。今となってはわかりませんが。
剛君ソロ(ロック) 「purity」
正面ステージに、ノースリーブ姿の剛君があらわれます。本格的にギターを弾いての歌です。
ギターは「あ、木村君のといっしょ」って思った(笑)。感想のソロも弾いたりしております。
で、歌詞がスクリーンに登場します。関西弁のその内容は、行き詰まった苦しさを感じさせるものでした。
昔に戻ってこいと言われて、手をのばしても、汚れてしまった今の自分を、冷たい視線で睨みかえす
昔の自分がいる。右にも左にもうごけへんやんけ・・・。ただ、オマエを信じてここまできたのに。
この「オマエ」は自分自身なんでしょうかね。
「ただ、愛して、しゃぶって、キスしてたい」
ただ、そうしていたいだけなのに、っていうかんじです。
僕がこぼした??なげきのブルースが
それが勝利の証さ
むなしいなぁ
あほくさいなぁ
若き日の僕にとって
利害に汚され叫んだ
手をのばしたんやけど
自分の??な瞳で
若き日々へのも
利害におかされた叫んだ
手をのばしたんやけど
睨みが
右へも左へも動けへんやんけ
僕はお前だけを抱きしめて
キスしたい
愛して しゃぶって キスしたい
雑誌で、今までになく男っぽい歌詞になりそうだと彼自身のコメントが掲載されていました。
また、これはエネルギーの森君からの相談事にヒントを得て書いた、とのことも耳にしました。
光一君ソロ(バラード) 「永遠の日々」
うわ、臭っ、はずい!と思うようなワンフレーズがスクリーンにあらわれます。その最後に「光一」と。
あら、ラブバラードなのね。綺麗なメロディーです。光一君のメロディーラインって綺麗っすね。
君がさみしい夜は 流した涙の分だけ
見つめあう 瞳の中に
これからの僕をきざむから
近づくやさしさに もう2度と
悲しみも孤独さえもいるぜ
迷うことなんてないさ
さあ、そばにおいでよ
すべてを抱きしめたい
もう 君の手をはなさずいつも
繰り返す永遠の日々
君がいる SO それだけ
愛することの素晴らしさ
そう1つずつ感じてるよ
きっと二人は大丈夫
必ず 何かをつかむから
ずっと抱きしめたい
もう 君の手をはなさずいつも
繰り返す永遠の日々
君がいる SO それだけ
見つめあう瞳の中に
これからの僕をきざむから
剛君の歌詞の後だからでしょう、この歌詞の「力強さ」を感じます。
「大丈夫」だと言える強さ。そして手をはなさずに、というフレーズと、抱きしめたいというフレーズが印象にのこりました。光一君、この単語、好きなのかなって、漠然と思いました。
二人で生きて行こうね、というつつみこむやさしさ。同じ人間なのだから、お互いに弱いところもあるけれど、君がいてくれたら、僕は大丈夫。君をまもってあげられるんだ…ってさぁ、恥ずかしいほど「本当」かもね。
どうしてこう、光一君って極端なんだろう。ラブソングになると照れ照れなことをかいちゃう。甘々な言葉のボキャブラリーがあんまり無いのかもしれないけどさ>おいおい。このストレートさが、またいいんじゃないかなって。光一君らしからぬかんじがしてね。
フラワー
KinKiのやる気まんまんソング
正面ステージに二人が並んで、あのかわいらしい振りを見せてくれました。この曲、いいよね。
雨のMelody
もう君以外愛せない
これは聞かせましたね。かなり、聞かせてくれました。
ここで挨拶がはいります。
<アンコール>
Rocketman
例の左右に動くリフター。今度は光一君が乗ってそばにきてくれました。
いやぁ、剛君の時よりもゆっくりめに動いてくれて、しっかりと、しっかりと、し〜っかりと、その美しいお顔を拝ませていただきましたよ。
しかし、ほんと小さいんだなぁ、手のひらも、背中も、お尻も、ウエストも(細い)、で、足も。靴とかちっちゃい、ちっちゃい。
しかし、綺麗だなぁ、彼は。コンサート用の彼は、かっこよいし、綺麗だし、素敵だし、エンターテイナーだし、楽しませてくれるし、MCでは天然ぶりも見せてくれるし、ダンスもいいし、歌うときに見せる険しい顔がまた男なんだなぁ。いやぁ、感動&感激!。
夏の王様
さて、こんなかんじで終わったコンサート。今年の夏はこの1公演のみでしたので、あとはずっと、各HPでのレポを楽しく拝見させていただいております。
今回は新しいアルバムはでていませんが、「KISS」がでたということで、シングルを中心にして構成されていたようです。それは、はじめてKinKi Kidsを見た人(CDを持っていない人)にも、充分楽しめる内容だったのではないかと思います。
しかし、ただ普通にシングルを歌うのではなく、アレンジが変わっています。このあたりに、光一君の職人肌といいますか、エンターテイメントな顔をうかがえる気がしました。
昔の何回かのステージのように、大爆笑したMCがあったわけでもなく、普通のコンサートでした。剛君のコンディションも普通でした。
私思うに、KinKi Kidsのコンサートって、MCがおもしろいので何回も見たくなるのよね。でもね、そういうところばかりに期待を持って見るのも、ファンとしてだめかもね、って思うところもあるんだ。
だから、テンションの低い日は、MCも盛り上がらないだろうし、ネタが無い日もあるだろうと思う。それを「おもしろくなかった」って怒るのはおかしいともおもうんだ。
そこに期待をしてしまうのは仕方がないことかもしれないけれど、それが裏切られたことを激しく不満に思う必要も無いかなぁ。
ただね、彼らの仕事として、歌とか、ステージ上でのコンサートとしての構成に関しては、完璧を見せて欲しいの。
いくら体調が悪いからといって、途中で歌うことを止めてしまったりされたら、それはちょっと怒りを感じてしまうの。それは君達の仕事でしょ、って思っちゃうの。
このツアー、名古屋でのコンサートで剛君が大変にローテンションだったらしい。
剛君のコンサートの波は、今に始まったことではない。過去のコンサートレポも「今日の剛君は元気だった」「あんまり元気そうじゃなかった」という言葉があたりまえのチェックポイントのように書かれていることからも、ファンはわかっていることです。
ある地方では、ローテンションなところを、無理矢理明るくしようとして、変なテンションに陥った剛君なんかもいたらしいですが、名古屋では相当にひどかったのか、インターネット上ではいろいろな意見が書かれています。
今に始まったことじゃないのに、そこまで話題に上がるといういことは、相当だったんだろうなと。
点滴の跡の絆創膏があった、という話もあり、体調不良が原因と思われておりますが、顔を上げない、笑顔を見せない、光一君からも「大丈夫か」みたいなことを言われたり…。ステージを見て「がっかりした」という意見もちらほら。
名古屋へ行った知人からの情報によると、ずーっと下向いたままで最後まで顔上げなかった。体調が悪いのではなく、精神的にうつ状態にも見えたって。
舞台にしても、コンサートにしても、「ナマ」モノにはトラブルはつきもの。だけれども、最悪のことにならないように、それぞれが気を付けていたり、苦しくても通常通りに演じるんだとおもう。
見る人にとってはそれは一度きりの楽しみの舞台なわけで、演じる側がそれをあっさりと裏切るようなことをしてしまうのは許されないことだと思う。ましてやお客様はお金を取っているわけだし。
これは、芸能人にかかわらず、日常生活でも言えることではないでしょうか。
調整が付いて、休めるなら別かもしれませんが、どうしても休めない日に限って、最悪の体調になってしまったら、クスリを飲む、注射を打ってもらう、など、通常の自分を必死でとりもどそうとする。病院に行けなくても、ひっしで体調を整える。
「今日はしんどいねん」の理由で、いつもの仕事のペースでできなければ、それによって迷惑をかける人はいっぱいいるわけですよね。しんどいから「むすっ」とするのですら、対人相手の仕事なら許されないでしょうしね。
そこには、自分の仕事に対する、責任意識があるとおもう。
だから、よく事情を知らない人に「そんなにしんどいなら休めば」とか言われたら、すっごい腹が立つ。
調整がきかない、代わりがいないということにぶつかったときは、自分が行くしかないんです。
剛君の波に関しては、本気で腹が立ったことが1回ありました。コンサートのあと、どうしてこんなに不愉快にならなければならないのだろうと、怒りながら帰ったことがありました。
で、そういう時って、そういうステージを見せてしまった自分自身がね(剛君自身が)、一番落ち込んでいるのだ、というのもわかるんだ。今回の名古屋にしても、きっと。
「しんどいなりに、よくがんばってたと思う」という言葉は、「ありがとう」と思う反面、自分への怒りや情けなさも感じてしまう。
お金を取っていて、プロなんだから、そういうステージは見せて欲しくない。というのが私の考え。
特にKinKi Kidsは二人だけだから、一人がそういうコンディションだと、目立つのよね。SMAPだと、一人がしんどいなぁ、って感じて、例えばMCでだまっていても、「○○君、今日は話をしてなかったね」くらいですむんだけど、KinKi Kidsはそういう始末では終わらないところが、二人だけの重さ&負担です。
また、しんどい剛君のときの光一君のパフォーマンスが痛々しいほどなんですよ。盛り上げようとして、笑顔を振りまいて、剛君のテンションを上げようとして必死に話題を振ったり。決して彼にキレルことなどなくて…そりゃ、そんなシーン、観客に見せるところではありませんからね…。
でね、そういう剛君を見ている側の光一君が、すっごいつらいんだろうな、と思うの。それは怒り(「仕事ちゃんとしろ」という怒り)ではなくて、どうしてあげたらよいのか、どうしたら元気をとりもどしてくれるのか、こんなに近くにいながら、どうしてもあげられないのか、という苦しさ。
苦しんでいる人がそばにいたら、何とかしてあげたい。どうしたらいい?って、とっても思っている気がしてなりません。でも、何もできない、そして大げさに「大丈夫?」とも言えない(「大丈夫」という言葉は卑怯ですよね。大丈夫なわけないのに、言われた方は「大丈夫だよ」って言わざるを得ないじゃん)。
で、これだけ私は、プロなんだからちゃんとしようよ、と剛くんに怒りを感じてしまっている「今」があるわけですが、反面、こんな時期もあったんです。
97年夏、彼らがCDデビューをした夏。京都で最悪のコンディションの剛君を見ました。その夏のツアーが始まったときからなんとなくおかしかったのですが、京都ではかなり痛々しく、ステージでは踊れない、歌えないという状態でした。本来ならKinKi Kidsで登場するところにジュニアを出したりして。
顔色は悪い、動きは無い。おまけに病院に実際に行っていた彼も目撃しただけに、体調の悪さが我が身のように辛かった。
あのときはね、歌えない、踊れない剛を見て「がんばって」って思っていたの。金を払って見に来ているのだから、そのステージはないやろ、って、怒りを覚えることは無くて、むしろその逆で、涙して見ていたくらいで。
これは、今の私の気持ちと矛盾してるよね。
で、今回の名古屋の場合、同じ日の1部が悲惨な状態で、2部にはすっかり元気だったっていうんだから、どうなんだろう?。点滴の力が、2部になってやっときいたのか??。
「俺は自分の気持ちに正直にありたい」という剛君の考え方をファンが知っているからそれに甘えているのか、と思うときもあり(怒り)、反面、上記のようにそこそこの事情を知っていると「しんどいけどがんばってるじゃん」って思う。
体調不良でさへ、仕事では許されないこともある。けど…って、いろいろな考え方が次から次へと飛び出してくる。
そう考えると、光一君って、不思議だ…。
単独のレギュラー、オマケに海外での仕事まで(F1レポ)はいったりして。さすがに、ドラマの時期などはしんどいとは言っているけれど、なんか、彼の精神力って、すごいよね。
点滴打ってステージしてる、ってさらりと言う。
彼女に対してのコメントでも、翌日に仕事が早いときなどには会うこともしないという。
翌日の仕事に影響がでたら、仕事にかかわる全ての人に迷惑かかるし、満足な仕事ができなければ、自分自身も後悔するからだと。
だからといって、彼女を全く無視するでもなく、寝る前に一言だけ電話をしたり、ということもやる。そりゃ、好きな彼女だもんね、そういう「好き」っていう感情もあるわけだし、だからこそ自分のそういうところも見つめてほしいし、認めて欲しいんだよね。
光一君のコメントは、私もそういう風に考えているタイプなので深く共感がもてます。
さて、剛君、最近のテレビ収録ではすっかり元気になっているらしい。
あの名古屋のステージ、一度きりのステージを見た人たちが、気の毒でなりません。