● 「出産育児一時金」の増額・受取方法の変更

@ 健康保険の加入者本人や扶養家族が出産した場合、分娩費用として支給される「出産育児一時金」が、30万円から35万円に引き上げられます。9月30日までに出産した場合は30万円、10月1日以降に出産した場合は35万円となります。(9月30日までに出産した方が、申請を10月以降に遅らせても、30万円しかもらえません。)


A 現在「出産育児一時金」は、出産後に申請し、約1ヶ月後に本人の口座に振り込まれています。出産時の負担軽減を図るため、10月以降は、出産前に事前申請しておけば、病院に対して、35万が支払われ、かかった出産費用がその範囲内であれば、本人は病院に対して支払をする必要がなくなります。(足りなければ不足分だけを支払い、余れば差額が本人に返されます。)今までは、出産時にまとまったお金を用意する必要がありましたが、その必要がなくなるわけですから、随分と助かる制度です。

 ただし、この新方式が利用できるようになる時期は、病院によって多少バラつきがあるようです。これから出産を控えている方は、かかっている病院に確認が必要です。

 また、新方式を利用するにあたっては、「出産育児一時金請求書(事前申請用)」を使って事前申請することになります。西多事務所では、この書式の見本を厚生労働省のホームページより入手しましたが、現物が各社会保険事務所で配布されるのは、9月下旬になるようです。その他の細かい手続方法なども、なかなか詳しい情報が入ってこない状態です。分かり次第、お知らせしていく予定です。


● 埋葬料の減額

 
健康保険加入者本人が死亡したときは「埋葬料」として、故人の標準報酬月額の1ヶ月分(最低10万円)、扶養家族が死亡したときは「家族埋葬料」として10万円が支給されていましたが、10月1日以降の死亡については、一律「5万円」となります。


● 高額療養費の自己負担限度額の引き上げ

 1ヶ月の医療費が「自己負担限度額」を超えたとき、超えた分が払い戻されるというのが高額療養費です。自己負担限度額が10月より引き上げられます。具体的な金額については、紙面の関係上省略させていただき、別の機会にご紹介したいと思います。

● 高齢者の医療費自己負担額の変更

  70歳から74歳の健康保険加入者と扶養家族の方には、「高齢受給者証」が発行されており、健康保険証とともにこの証を医療機関に提示すると、収入に応じて1割または、2割の自己負担で受診できます。しかし、10月以降は、一定以上の収入がある方は、「現役並み所得を有する」ということで、現役世代と同様の3割負担となります。現在、「自己負担割合2割」と書かれた証をお持ちの方は、3割負担用の新しい証が発行されます。対象者のいらっしゃる事業所様には、新旧の証の交換作業について、追ってご連絡いたします。


 
● 厚生年金保険料率の改定
 
 厚生年金保険料率は毎年9月に改定があります。今年9月からは、146.42/1000
 (本人・事業主73.21/1000ずつ)です。
 ・翌月徴収(当月の保険料は翌月に支払う給料より控除する)の事業所は10月支払の給与から
 
 ・当月徴収(当月の保険料は当月に支払う給料より控除する)の事業所は9月支払の給与から
 
 ・賞与については9月1日以降に支払うものから

厚生年金保険料が変わります。顧問契約いただいている事業所様へは、変更時期や変更額の書かれた一覧表と従業員様用の変更通知書をお渡しします。年1回の保険料見直し作業である「算定基礎届」により、保険料に変更がある方についても同時にお知らせさせていただきますので、給与計算の際、お間違えのないようよろしくお願いいたします。