1、年金記録を調べる方法について 

@、まずは、今一番多い年金記録の照会についてです。万全を期すなら、本人が社会保険事務所の年金相談コーナーへ出向き、調べることが一番です。年金記録の確認は、職歴などに基づき調べますので、代理人では細かいことがわからなかったり、家族であっても結婚前の職歴などですと、本人しか知らないというケースも結構あります。やはり、年金という「お金」をもらうためには、人任せでなく、自分で確実に履歴を確認することをオススメします。

A、「仕事をしている、家事があって社会保険事務所へ行くのは無理」という方は、今回同封の職歴等を書く「加入期間照会申出書」と「依頼状」を記入いただき、西多事務所へご提出いただけば、「年金記録の確認」を代行させていただきます。

B、また、社会保険庁の年金個人情報提供サービスでID、パスワードを取得しそれに基づきインターネットで確認することも可能です。
社会保険庁の該当サイトリンク ⇒ http://www4.sia.go.jp/sodan/nenkin/simulate/index.htm
書」と「依頼状」を記入いただき、西多事務所へご提出いただけば、「年金記録の確認」を代行させていただきます。


2、政府の年金記録の照合・スケジュール

 新聞等でご存知かもしれませんが、次表のように来年まで待てば、自分の基礎年金番号で管理されている「年金記録」が送られてくる予定です。その時、平成9年以前に加入された年金の記号番号が、基礎年金番号に統合されているか注意する必要があります。もし、職歴の一部や国民年金の加入期間が漏れている記録の場合は、統合されていないのでその時点で統合処理をしてもらう必要があります。
それでも、今すぐにでも確認して安心したい方は、前出の【1のA】のように、西多事務所へご連絡ください。


●7月5日政府が発表した記録の照合・通知のスケジュール

平成19年7月から〜(1年以内) 時効で全額支給されなかった人へ通知
平成19年12月〜平成20年3月 宙に浮いた記録5000万件を照合 → 該当しそうな人へ通知
平成20年4〜 5月 全ての年金受給者に「ねんきん特別便(加入履歴)」を送付
平成20年6〜10月 まだ年金を受給していないすべての加入者へ「ねんきん特別便(加入履歴)」を送付
特別便終了後(20年10月以降〜)、毎年誕生日ごろ まだ年金を受給していない加入者へ、以下の内容の   「ねんきん定期便」を実施@保険料を納めた月数と額A受け取れる年金の見込額B35、45、58歳には加入履歴も併せて送付


 〜年金記録のチェックリスト〜
以下のような場合は年金記録が漏れやすいケースです。是非この機会にご確認下さい!
■その1■・・・転職経験がある人

 平成9年以前は基礎年金番号もなく、転職時など年金の記号番号が簡単に新規で付番されていました。そのため、「俺、7冊年金手帳あるよ。」といった、転職毎にいくつも異なった番号の手帳をもらった人などもいました。
まだ、手帳が7冊あればいいのですが、1冊でも紛失しているとその会社の加入期間が抜け落ちている可能性があります。

■その2■・・・勤めていた会社名を忘れてしまった人

 年金相談で60歳前後の方と話をしていると、10〜20歳代のことは、40年近くも昔のことで、短期間しか勤めなかった会社など、忘れていることもよくあります。しかし、勤務先の大体の場所や、どのような商品を売っていたか、製造していたか等を思い出せば、それだけでも、年金記録が見つかる場合があります。

■その3■・・・結婚、養子、離婚等で苗字が変わった人

旧姓のままで年金の記録が残っている場合、5,000万件の中の1件になっている可能性が高いです。これらも、旧姓で年金記録の確認を行えば見つかります。

■その4■・・・名前を誤って書かれたり読まれる人・生年月日を偽って勤めていた人

 昔、西多事務所に、実際は63歳なのに10歳以上年齢を偽り、全くの偽名でパチンコ店に勤務している方が年金相談に来られました。
手続きに行くと社会保険事務所も驚くケースでしたが、結果的には氏名と生年月日を訂正して、正しい名前と生年月日の年金記録と統合して問題なく年金を受給されることとなりました。

■その5■・・・同じ会社でも、本支店間で転勤をした人や海外勤務経験のある人

 転勤の多い会社でも全社一括で年金の手続きをしておれば問題がないかもしれません。しかし、支社・営業所毎に処理をしておれば、転勤中の支社の1つが何らかの理由で抜けたりしている可能性もあります。
また海外赴任の場合、日本の年金制度とドイツ、英国、韓国、米国、ベルギー、フランスに関しては通算協定が結ばれています。
以前、西多事務所でも次のような「もらい忘れ事例」がありました。日本の厚生年金を受給中の方から相談を受け、「3年ほど ドイツ年金の職員年金保険に加入していたが、もらえるのでは。。。」といったものでした。そこで、厚労省にドイツ年金保険の被保険者裁定請求書(これは日本語で書いてある)を提出したところ、後日ベルリンのドイツ連邦一般職員保険局より、「被保険者年金の申請書(ただし、これは全てドイツ語の用紙です。・・・)」が送付されてきて、悪戦苦闘しながらも、全て記入し添付書類をつけて送り返すと、年間320ユーロ(年間約5万円)のもらい忘れのドイツの老齢年金が振り込まれることとなりました。

■その6■・・・倒産などして今は存在しない会社に勤めていた人

 勤務期間が1年未満などの場合で勤めていた会社が倒産した場合、「あんな短い勤務先で、ましてや倒産した会社なのだから年金なんて残っているはずがない!」と思い込んでいるケースが結構あります。しかし、倒産をしていても会社が保険料を納付していたのであれば、年金の記録は残っています。

■その7■・・・厚生年金基金のあった会社に勤めていた人

厚生年金基金という制度に加入していた場合、「それは、会社退職時に一時金でもらってるから残っていない。。。。」と言って請求しない人が結構おられます。しかし、基金からの年金は「代行部分+加算部分」が支払われるのですが、一時金でもらっているのは、「加算部分」だけで、「代行部分」は当然、年金としてもらえる部分です。原則10年未満であれば、企業年金連合会(旧厚生年金基金連合会)へ、代行部分の年金請求をしなければ、年金をもらい忘れている可能性があります。

■その8■・・・パート・フリーター・学生アルバイトで働いていた場合、親族が経営している会社で勤務したことがある人

 これらの場合、「臨時だから或いは、身内だから・・・自分は厚生年金の加入などあり得ない。」と自分で決め付けたり思い込んだりしているケースがよくあります。しかし厚生年金は、正社員でなければ加入できない制度ではありません。原則、正社員の3/4以上勤務しておれば、加入することとなっているので、自分が忘れていても加入になっている場合があるかもしれません。年金の請求の際や照会する際には、駄目で元々といった感じでも、調べてもらっておくほうがよいです。

■その9■・・・公務員(公立病院・保育所・自衛隊等)や民間企業を渡り歩いた人

 民間企業は厚生年金に加入しており、社会保険事務所へ手続きをすることになりますが、公務員の年金は共済年金になります。そのため、共済組合に手続きをする必要があり、2箇所へ手続きをすることがわからず、放置されることもあります。

■その10■・・・20歳以降も実家に住んでいた人

 国民年金の保険料など自分では一度も払ったことがないと思っていても、「大学卒業までの期間或いは、25歳で結婚した場合」など20歳以降、親が国民年金の保険料を払っていたが、そのことを本人が知らない場合などに、国民年金の記録が洩れているケースもあります。

■その11■・・・生活保護を受けていた人

 国民年金が未納となっていると思っている期間でも、当時「生活保護」を受けておれば、その間の国民年金保険料は自動的に免除されます。これを「法定免除」といいます。この場合、免除期間として1/3の額が支払われることになっています。したがって、そのような期間があれば、申し出ることでもらい忘れの年金を年金額に反映させることができます。



3、まとめ
 いかがだったでしょうか?厚生年金の期間が1年見つかれば大体年間3〜5万、国民年金なら年間約2万円が終身加算されます。
もらい忘れ年金や、未請求期間を防ぐためにも加入記録に不備がないか入念に確認をしましょう。もし、ご自身に思い当たる点・ご不明な点がありましたら遠慮なく西多事務所までお申し出下さい。