上記のスローガンのもと、全国安全週間が今年も実施されます。ひとりひとりの大切な命を守り、健康で安全な職業生活ができるようにするには、職場の全員が労働災害の防止の重要性を認識し、安全に関するルールをしっかり守る必要があります。
 「全国安全週間」を、職場の安全を見直すためのよいきっかけとし、今一度、機械設備や作業環境に危険が潜んでいないか、保護具は正しく着用できているか、作業マニュアルやルールが守られているかなど、点検してみてください。

〜 今年も熱中症に注意!! 〜
 
 東日本大震災時以降続く電力不足により、今年も各企業・家庭において節電の努力が求められています。以前であれば、「熱中症」というと、建設業などの屋外作業や、高温の工場内作業の場合などに多く発生するものということで、オフィス内での事務作業が中心の事業所では、あまり注意を払っていなかったのではないでしょうか。しかし、昨夏も「熱中症」は職場や家庭、さまざまな場面で多発しており、決して他人事とはいえない状況となっています。熱中症から身を守るとともに、万が一、身の回りで発生したときは、迅速で適切な対応ができるよう、熱中症に関する基礎的な知識はみんなが身につけておきたいものです。

               
☆熱中症とは
 
 高温多湿な環境下で、体内の水分や塩分が失われてバランスが崩れたり、体内の調節機能が働かなくなったりして発症する障害の総称です。症状としては、めまい・頭痛・吐き気・筋肉痛・けいれん・高体温・意識障害などで、時には死に至ることもあります。
 熱中症は、気温の高くなる7月、8月に多発しますが、体が暑さに慣れていない5月、6月にも発生しますし、気温はそれほど高くなくても湿度が高い梅雨の時期も要注意です。そのため、早い時期からの対策が必要です。


☆熱中症の予防法は?

@ 体調を整える
 日頃から睡眠を十分にとり、バランスのよい食事をしっかり摂って、
体調に気を配りましょう。睡眠不足、二日酔い、朝食抜きは厳禁です。

A 水分・塩分の補給
 作業前、作業中、休憩時などに、水分をこまめにとりましょう。大量に汗をかくときは、水分だけでなく、塩分も汗とともに失われていきますので、塩分を含んだスポーツドリンクなどを飲むか、梅干や塩分補給用の飴等を食べるなどするとよいでしょう。
 ただし、高血圧などの人は塩分過剰にならないよう、医師に相談の上、進めてください。

B こまめに休憩
 冷房設備のある場所や、日陰など涼しい場所で休憩を十分とりましょう。休憩場所には、飲み物を用意し、できれば、横になって休めるような長いすや、「体調がおかしいな」と感じたときにすぐ体温を測れるように、体温計を常備しておくと安心です。
 急に気温が上がった日や、高温多湿下での作業を開始した初日などは、体が暑さに慣れていないため、熱中症が多発する傾向があります。そういうときは、少し多めに休憩を。

C 服装の工夫
 服装は、通気性・吸湿性のよいものを身につけましょう。最近は、吸汗・速乾素材の衣服も多く出ており、ぜひ利用したいものです。また、屋外では帽子をかぶりましょう。
クールビズは多くの職場で取り入れられていますが、安全上の問題から、腕や頭をむき出しにはできない職場もあります。冷却用の保護具や保冷服も開発されていますので、作業に合わせて活用を検討してみてはいかでしょうか。

D 作業場の改善
 屋内の場合、風通しをよくし、発熱源があれば、熱を遮断するパネルを置いたり、上昇した熱気を上部から排出できるようにしたりするなどの工夫をしましょう。
 屋外であれば、直射日光を遮る屋根などを設けたり、路面や屋根に散水したりします。
日の入る窓の外に、ゴーヤや朝顔を植えて日光を遮る「緑のカーテン」・・・昨夏は、家庭だけでなく、事業所でもあちこちで見かけるようになりました。一度挑戦してみる価値はあるかもしれません。


☆熱中症が発生したら・・・
 
 熱中症とみられる症状が出たら、涼しい場所に移動させ、衣服をゆるめ、靴を脱がせ、スポーツドリンクなどを飲ませます。首、わきの下、足の付け根に氷を当てたり、体に水をかけてうちわであおいだりして、体を冷やします。
 自力で水を飲めない、言動がおかしい、呼びかけに応じない、意識がはっきりしないなどのときは一刻を争うので、すぐに救急車を呼んでください。