社会保険料と給与計算の留意点!


 

      

社会保険に加入している事業所は、年中行事として、毎年7月になると、「算定基礎届」という書類を社会保険事務所に提出することになっています。
これは、正式には「定時決定」と呼ばれるもので、従業員さん一人一人について、
 4月〜6月に支払われたお給料を基に、9月以降に適用される社会保険料を決め直すというものです。
この手続きのため、社会保険労務士は
月下旬より、各事業所様を訪問し、賃金台帳や出勤簿などの書類をお借りいたします。
 さて、西多事務所では、賃金台帳や出勤簿をお借りした際、こんなことも考えながらそれらの書類を見せていただいています。

 
 

「給料の割に雇用保険料が安いようだけど、保険料率が間違っているのでは?」

昇給や降給、手当の変更などはなかったかな。社会保険料の改定、月額変更届(随時改定)は漏れていないかな?」
                                           

 「2週間ほど休んでいる人がいるけど、病気欠勤かな。傷病手当金がもらえるのでは?」
                                                                  

 「1週20時間以上働いているパートさんがいる。雇用保険の加入が必要では?」
  
  

「去年に比べてずいぶん残業が増えているなあ。人手不足だろうか。
  職安への求人を勧めてみようか。新規学卒者の採用はどうだろうか。」

 

「名前の変わっている人がいる。氏名変更手続はちゃんとできていたかな」
                                     

    

・・・といった具合です。

ちょうど、お医者様が、血圧や心電図などを見てその人の健康状態を知るように、我々も賃金台帳などの書類を見ることで、貴社の人事労務事務が正しくスムーズに行われているか、
 手続きの漏れはないか、といったことをチェックさせていただいているわけです。年に何度か賃金台帳等をお借りするのは、いわば「定期健康診断」のようなものなのです。
しかし、年に何度かの定期健診で見つけたのでは、手遅れということもあります。例えば、助成金がもらえるチャンスだったのに、提出期限が過ぎてしまっていたというケース。
 
また、保険料の控除誤りが見つかったときは、何ヶ月分もさかのぼって追徴したり返金したりとなるともう大変です。
 そこで、各事業所の担当者の皆さんにお願いです。こんなことがあったときは、西多事務所へ必ずお知らせください。

                


@     業員さんを採用したとき、退職するとき
                                             
 
   ⇒ 社会保険や雇用保険の加入・脱退の手続が必要なため

A     給料の金額に変更があったとき(昇給、降給、その他手当の変更)
                                             
 
   ⇒ 大幅に変動があったときは社会保険料が改定になる場合があるため


B     賞与を支払ったとき
                                             
 
   ⇒ 社会保険事務所への届が必要なため。保険料の引き忘れにも注意!


C    扶養家族の異動があったとき(就職、死亡、結婚、子の出生など)
                                             
 
   ⇒ 健康保険証への追加・削除のため。特に削除漏れのケースが多いです。


D     お名前や住所の変更があったとき
                                             
 
   ⇒ それぞれ変更手続が必要なため


E   病気で4日以上欠勤し、その間お給料が支払われない人がいるとき(健康保険加入者)
                                             
 
   ⇒ 健康保険の「傷病手当金」を請求することができます。


F  仕事中・通勤途中にケガをしたとき
                                             
 
   ⇒ 健康保険ではなく、労災保険で治療を受けるための手続が必要なため。


G   従業員の求人を考えているとき
                                             
 
   ⇒ 高齢者や障害者など一定条件の人を職安の紹介で雇い入れると助成金が出ます。
 賃金台帳チェックで最も多く気づくのは、雇用保険料の控除誤りです。
  また、通勤手当を除外して計算したり、社会保険料控除後の金額に対して料率を掛けていたりということが見受けられます。
 雇用保険料は、総支給額に対してかかります!!