傷病手当金について

  

 「傷病手当金」とは?
 傷病手当金とは、健康保険から支給される給付金のひとつで、病気やケガのため仕事ができなくなった
 とき、その間の生活保障をしてくれる制度です。次のような場合に支給されます。

 @ 病気やケガのため仕事につけないこと。(いわゆる「労務不能」の状態であること)  
 A 療養のため、4日以上欠勤したこと。
 B 4日目以降、給料を受けていないこと。 (ただし例外あり。後述のQ1参照)
※ ただし、仕事や通勤が原因の傷病については対象外です。それらは労災保険から給付を受けること
  になります。 


 いくらもらえるの?
 欠勤4日目以降、お給料のおよそ6割が支給されます。
もう少し詳しく言うと、欠勤1日につき「標準報酬日額」の6割が支給されます。「標準報酬日額」は、3,070円
から32,670円まで40等級あり、一人一人のお給料に応じて決められています。
 例えば、月30万円のお給料をもらっている人が、50日間病気で休んだとします。
標準報酬日額は10,000円ですので、傷病手当金は、欠勤1日につき6,000円になります。
6,000円 ×(50日−3日)= 282,000円 が支給されます。
※ マイナス3日は、最初の3日間(待期期間)については支給されないためです。
※ なお、最初の3日間は給料が出ていても構いませんので、有給休暇をあてることができます。


 いつまでもらえるの?
 
 傷病手当金をもらい始めてから1年6ヶ月の範囲で支給されます。                        


 

傷病手当金 Q&A
 Q1 Aさんは、虫垂炎のため2週間会社を休みました。基本給は欠勤日数分減額され
    ましたが、資格手当はいつも通り支給されました。傷病手当金はもらえますか?

 ⇒ 欠勤した日について支払われた給料が傷病手当金の額より少ないときは、差額分だけ傷病手当金
   が支給されます。(支払われた給料の分だけ傷病手当金がカットされるということ)
 Q2 Bさんは、完全月給制のため欠勤しても給料は支払われますが、欠勤が3か月を超えると休職扱い
   となり、無給になります。この場合、傷病手当金は支給されますか?
 ⇒ 通常の給料を受けている間は支給されませんが、無給になったとき(あるいは上記のケースのよう
  に、給料が傷病手当金の金額より少なくなったとき)から受給できます。
 Q3 Cさんは、心臓病のため傷病手当金を受けながら休職中ですが、当分回復の見込みがないため退
  職することになりました。退職後は国民健康保険に加入する予定ですが、傷病手当金は打ち切られる
   のですか?

 ⇒ 健康保険に1年以上継続して加入していた人は、退職後も傷病手当金が社会保険事務所(または
   健康保険組合)から支給されます。金額も在職中と変わりません。

   ちなみに、国民健康保険には傷病手当金の制度はありません。
 Q4 上記のCさんが退職後、国民健康保険ではなく、健康保険の任意継続をした場合はどうなりま
   すか?(任意継続とは、在職中の健康保険に退職後も2年間だけ加入できる制度です。)
 ⇒ 任意継続被保険者になった場合は、加入期間に関係なく傷病手当金が支給されます。
   金額は原則として在職中と同じですが、任意継続被保険者の標準報酬日額は上限が1万円となって
   いるため、傷病手当金の1日あたりの金額は6,000円が上限となります。

   そのため、それ以上の金額をもらっていた人は、引き下げられることになります。
 
 Q5 傷病手当金の申請方法は?
 ⇒ 「傷病手当金請求書」を社会保険事務所(または健康保険組合)へ提出します。
   医師に労務不能の期間を証明してもらったり、欠勤期間中の給料の支払状況を記入したりと何かと
   面倒です。賃金台帳と出勤簿の添付も必要です。それらに不備があると
支給が遅れたり、もらえる
   はずの日数より少ない日数分しかもらえなかったり、ということも考えられます。貴社にもし、傷病手
   当金をもらえる方がいらっしゃる場合は
お早めに西多事務所までご相談ください。