社会保険事務所の調査についての傾向と対策

社会保険に加入している事業所は、社会保険に関する事務が適正に行われているかの確認のため、3〜5年に1回程度、社会保険事務所の調査が行われます。
西多事務所で調査を事業主様の代理として受けますが。その最近の内容をご報告しますので、今後の参考になさってください。



★ 社会保険の加入もれはないか?

   今回の調査でも一番調査官が細かくチェックしていたのが、この調査です。
 パートやアルバイトであっても、1日の勤務時間と1ヶ月の勤務日数が正社員のおおむね4分の3以上であれば加入することになっています。
 また最近、社会保険事務所が指導し始めたのが、1週間という単位でも4分の3ルールをチェックさせてもらう。という事例です。

例を挙げますと・・・・・「A事業所」の職種別勤務時間は・・・・・、

◎正社員が1日8時間、週5日出勤(1週40時間労働)月22日出勤

◎パートは1日5時間、週6日出勤(1週30時間労働)月26日出勤


上記のようなケースは以前なら、「1日5時間勤務だから、正社員の勤務時間の 4分の3(6時間)以下ということで、大丈夫!」でしたが、最近は、「1週間では、  4分の3以上になっている。よって社会保険に加入せよ。」といった具合です。
実際、西多事務所で調査を受けた際、担当調査官がそのような対応をしてきました。

「パート等の社会保険加入の指導」に関しては、時効の関係で最高2年前まで遡って加入させられることがあります。そうなりますと、保険料を追加で支払う必要がでてきます。特に、金額が大きいと従業員からも一括で徴収するのは困難になります。特に、60〜69歳の年金をもらっているパートの人などは、遡って社会保険 (厚生年金)に加入をさせられますと、給料の額に応じて貰い過ぎた年金を返還しないといけなくなったりして本当に大変です。今後、パート等の出勤日数管理には、より一層の注意が必要になってきたといえます。


★ 加入、脱退の日付は適正か?

 「新入社員はすぐ辞めるかもしれないから、2、3ヶ月様子を見てから社会保険に加入させる」というケースが時々見られますが、これは誤りです。たとえ試用期間であっても、採用1日目から加入しなければなりません。
  また、社会保険料は月末退職ですとその月の保険料を徴収することとなっています。そこで、月末の1日前(例・・・11月29日退職)等の退職者が本当にその日付で辞めているか(本当は月末に辞めてないか)どうかのチェックなどもありました。
出勤簿などによりこういった誤りがないか確認されます。




★ 加入時の保険料は正しく決定されているか?
 加入時の保険料はお給料の見込額に基づき決めますが、見込額と実際のお給料が大きくかけ離れている場合は、見込み違いということで、入社時にさかのぼって訂正を求められます。残業手当なども考慮した上で保険料を決める必要があります。



★ 月額変更届(保険料の改定)のもれはないか?
  昇給などによりお給料が大幅に変動したときは社会保険料の改定が必要です。この届のもれがないよう、西多事務所でチェックしますので、基本給だけでなく家族手当や通勤手当など固定的なお給料に変更があったときは、必ずお知らせください。
 



★ まとめ

 今回の調査では、以上のような点を重点的にチェックされました。今後も誤りのないよう事務を進めていきたいと思いますのでご協力をお願いいたします。