神霊による人生相談

ょっ言。

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-2024年3月31日-

今日は、前回の「反省」に続いて、「内省」へと、お話を進めて行こうと思います。

前回の反省という事では、起きてしまった間違いを振り返り、それらを主観的な判断によって間違いを改善したり、同じ間違いを繰り返さない様にするという意味合いが強いものでした。  そのため、幅広く物事を見たり、捉えたり、客観的な目で物事を見て判断するまでには至らないために、自分の中での思い込みの範囲から抜けられず、成長の機会を逃しがちなのが、あともう一歩という感じでした。 
その、あともう一歩を得ようとする時に「内省」という次の段階へ進むという事が必要になってくるんですね。 

「内省」は、起きた間違いに対し、言動を省みていく事から、自らの意識の部分(心の中)を中心に見つめ直していく事で、自分自身と向き合い、気付きを得る事です。  そして、これまでの考え方の方向性も見直されたりして、より良い方へ自分自身を変えていくという切っ掛けとなります。  そういった面で、間違いなどは内省する切っ掛けとなり、その時々の課題を進めていきながら内省力を養っていけば、より深い心の内まで見つめ直していけるようになります。  そうして、自分自身の気付きを重ねていく内に、物事を幅広く見て捉えられるようになり、これまで見抜けなかった物事の本質を見つけられたりするので、間違いの改善より更に上の状態にまで 自分を引き上げる事にも繋がります。 

内省をする際は、心を落ち着けて冷静に状況を捉えるように心掛けていく事です。 心を落ち着けると、自分の思考の偏りや感情に左右される事も減るので、しっかりと自分自身を振り返る事が出来ます。  自分の思い込みや、自分都合に合わせた様な思考の偏りに気を付け、自分の言動を振り返りながら俯瞰的(広い視野で物事を見て全体を把握する)に物事を見ていくようにしましょう。 

自分自身を深く省みるという事は、少し精神的な部分へ深く入って行こうとする事が必要になってきます。  精神的な部分は、広く言うと先に書いた「心」というものでもあり、心を簡単に分類すると顕在意識と潜在意識というものになってます。 

心の割合は、顕在意識が5%、潜在意識は95%と言われています。
普段自覚している領域、頭で考えている事などが、この顕在意識になってます。 
潜在意識は無自覚の意識の領域です。 
ここは、記憶や習慣や癖などの無意識で行動している部分や、信念や価値観や思考なども潜在意識の中です。  それから、心臓の鼓動や呼吸とかの生命維持も潜在意識の部分なんですよ。 

心は、殆どが潜在意識で占められていて、人間が普段から頭であれこれと考えているものは、ほんの少しの部分を活用しているという事になります。  なので、自分を深く見つめ直すという事は、心の奥という潜在意識の方へ深く入り込んで行くという作業になります。  そこを見つめ直していく事で、自分の癖の起源や、思考の偏りが出来た原因や、偏った価値観などが、どの様にして出来上がってきたのかという事も気付いていけるんですね。 
これが「自分の事に気付く」という事です。 

先ずは普段から頭の中で考えていた部分(顕在意識)を見つめ直していく事から、心の奥の潜在意識の方へ繋げていこうとする事を繰り返していくと、顕在意識の領域が少し奥へと広がったような感覚があります。  そうして見つめ直す事、掘り下げて考えていく事で、潜在意識の上の部分とアクセスし易くなり、これまで気付けなかった自分自身の思考パターンの偏りや癖の部分に気付いて改善したりしていくと、これまでと 価値観が変わったりしていきます。 視野も広がり、頭で意識せずとも俯瞰した見方が出来るようになったりします。 

困った時に受けたアドバイスでも、頭では理解したけど、気持ちが納得出来ないのは、潜在意識の領域で、自分の信念や価値観などから反発しているので、納得出来ないという気持ちになって表れます。 

腑に落ちるという言葉がありますが、適切な解説やアドバイスを受け、理解が深まると、それまでの疑問や不安などが解消され、心が納得した時に心が開いて、理解したものが心の奥にストンと落ちたような 感覚を受けると思います。 腑というのは、「内臓」を意味していて、おちるは「納得」を意味しています。 頭で理解した情報を、お腹(心)で納得したという事なんですね。  心で納得できると気持ちもスッとします。  これも、顕在意識で理解したものが潜在意識にまで働きかけて、頭の中から心の中にまで降りて入ったという事です。 

潜在意識が納得すると、しんどい事でも頑張ってやろうという意欲も出ます。 困っている人の為に損得を外した考え方で動けます。  自分という人間を知った時に、他人からの評価なども気にせず、これが今の自分なんだからと、納得して頑張って物事に打ち込めるようにもなります。 

人間は頭で理解していても心が納得しないまま動いていると、ストレスになります。  そういった心のバランスも取るという事も、自分を知っていくと、どこかに偏りがあって、こうでないといけないとか、こうあるべき等という偏りから、心の納得を得られずにいるかも知れないですよね。  その自分見直しも、心の奥の自分という人間を客観的に見つめ直していくと、調整する部分が見えて来ますよ。  これまで、心が納得していなくて嫌だった事も、そんなに気にせずに出来るようになったり、ものの見方も、捉え方も変わってきて、生きやすくなります。

内省は、顕在意識から潜在意識へと繋がる過程で、間違いや経験などを通して、自分の内面を見つめ直し、これまで気付かなかった自分の中の偏った価値観や信念などの部分から、顕在意識の方にまで考えのパターン として出ているに気付く事です。 気付けば、改善の見込みがでます。 そうして客観的に見る、俯瞰して見るという事を心に留めて物事に対して取り組んで行けば、これまで苦手だった事への対処方法も、 自分に合った方法を見つけて解決していけるようになります。 

間違いや誤りを起こした時、素直に間違いを認めて、次は間違えない様に気を付ける姿勢や、この様に改善しましたと相手に伝えるという反省から、もっと内面への見直しを掛けて行って、何故間違えるのか、 面倒くさがりでチエックするのが苦手なのは、自分の性質の面から出ている考えの癖があって、この様な行動に繋がっているから間違えやすいんだと気付く事で、他の場面でも間違えをしなくなったりします。
 
気付けば、間違えの半分近くは減りますので、随分と悩みは減って来ると思います。  気付いても間違ったり、上手くいかない事がある場合は、心が納得していない部分、心が苦しい部分が残ってるからで、そこを見つめる事も苦しくなるので、後回しになったり、見直しをスルーする事も多いので、 まだまだ改善の余地の部分が残ってきます。 

本当に苦しい心の部分は、時間を掛けてやって行けば良いですし、信頼できる人や、専門職の方に助けてもらいながら見直していく方が効率も良いです。
 
心の偏りは、小さい頃からの感情の積み重ねであったり、親の愛情の受け方でも変わってきます。 そうした部分まで見直していくと、自分の性格や感情の部分を作ってきたルーツも見えてきます。  それは自分にしか分からない事で、それが見付かると、残った余地の部分が改善されていくので、すごく楽になります。 

あと、潜在意識である心の発信から湧いてきた考えや感情等は、それを頭で理解しようと、知識やルールを使って無理に心に蓋をして抑えようとしても難しいので、自分の心に問いてみるというやり方で、 探って行っても良いと思います。 色々と見直していくと、いろんなのが出て来て苦しくなって止めたくもなるので、暫く止めておいたりして休憩しながら、落ち着いたらまた始めれば良いですよ。 

内省しながら、自分の隠れた部分の思考や、言われた時の反応は、自分の価値観や、「こうあるべき」とか、「そうするべき」の様な、偏りが強く出た時に、心が受け入れなくなります。   そうした反発したくなる要素は、自分の中にある価値観や、「〜べき」の思想の見直しになると考えを切り替えるだけでも、その先の受け入れる態勢が変わってきますよ。 

内省を進めていくと、相手の言い分も含めて、それを受けた時に、どう感じるかで、次の行動が変わってきます。  自分を知れば、相手への理解度や受け入れ度も増していき、余裕を持って相手や状況を広く見て判断出来るという事に繋がりますので、人間関係や、社会の中でも、信頼関係を築きやすい状態を自ら作り出していけます。  内省を通して得たものを糧として、自分づくりに活かして貰えればと思います。 

内省に入ると、内観的な要素も絡んでくるので、真理の分野に入ってきますね。 

自分で自分の「心」(精神)の様相に気付いて対処していけば、自然と周囲の人達との関わり合いも良い感じになってくるもんですよ。 

心も体も柔軟にしていけば、自分は違うと直ぐに反発するよりも、そういう面もあるかもねと、一旦受け入れて考えらえるようになりますよ。 自分縛りのルールから抜け出すのは、何事も柔軟に受け入れて考えてみる事です。 そこから、始まる事も多いですよ。 

そろそろ「桜」の花も咲いてくるので、のんびりとお花見をしながら、気持ちを癒していきましょうね。
気持ちが癒えて来ると、固くなった心が柔らかくなって、素直な気持ち(心)になれますからね。 



-2024年3月3日-

先月は、急な用事が幾つも出て来てしまったので、仕事も殆ど出来ず、更新も一回だけのまま、今月になってしまいました(^_^;) 
今月は落ち着いてくれると良いんですが(^_^;) 

さて今回は、反省についてお話しようと思います。
皆さんも、これまでに何か失敗した事や、誰かに騙されたり、誤って誰かに迷惑を掛けたりした事があると思います。  その時に、しまった!と思って、やってしまった事を反省してきたと思います。 

上手い話に引っ掛かって、お金を騙し取られたりして、反省心から後悔ばかりを繰り返すだけの人も居ます。  失敗した事への反省というものを、自分が悪かった、反省してますと、自分の過ちを認めるだけの、反省ではない反省をしてる人も居ます。 

似た様な場面で、同じ様なミスを繰り返して、何度も叱られてる人は、失敗を叱られるという事や、謝った事で済んだ事にしてしまっているので、気持ちの中では線引きされて終わった事になってしまってます。  なので、問い質しても、もう終わった事だと言い張ったり、謝ったからもう良いじゃないかと言ってきたりと、反省を飛び越えて、過去の出来事として終えてしまってます。 

こういった人達は、心に負担をかける事が苦手な人達です。 反省という言葉は、ネガティブは意味が最初に来やすいので、心の余裕がない人は避けたいという気持ちになりやすいと思います。 

なので、反省をする際に気を付けて欲しい事は、後悔したり、自分のダメ出しや自責の念を積もらせるだけの反省はいらないという事です。
 
反省をして罪悪感を持ち過ぎると、自分の心が苦しくなり、反省すること自体が苦しいものと感じてしまうので、やってしまった自分を必要以上に責める必要はありません。  その時は、そうするしかなかったし、そうして乗り越えた事もあると思うので、その時の判断を、今の時点で悪く思う必要もないです。 

反省は、冷静に状況を分析する事に重点をおいて、原因と改善方法を見つけ出し、次に備えるという気持ちでいると、心の負担も軽く済みます。 

反省とは、自分がしたことに対して後悔や失敗感をもって、それらの事を振り返りながら、失敗の結果を通して学びを得て、改善の方向へと考えを切り替えていこうとすることです。 

反省は、何か問題事や失敗を起こしてしまった時を切っ掛けとして始まり、次に、それがなぜ起きてしまったのか、どうすれば回避出来たのか等を思い返していくことで、意味をなしていきます。  反省を通して、過去の行動の失敗から学び、未来の行動を改善しようとする行為が反省の目的であり、成長した未来の自分へと繋げる事になりますからね。  失敗した事は、反省の過程において、冷静に原因をつきとめて改善すれば、成功へと繋げていくという事も出来ますので、「失敗は成功の基」になりますね。

何かで失敗しても、行動の原因を見つめ直して、その出来事を切っ掛けにして、今後の言動や行動に深みを持たせられる様にしていけると、失敗を糧に成功・発展へと進めて行けるので、これは自分を変える チャンスだという気持ちに切り替えて、何か一つでも原因を見つけ出して改善してみましょうね。 

失敗した分、失敗してない他人より失敗の原因が判っているので、その対処方法も知っているという事になり、アクシデントに強い人になれます。  そうして失敗してきた分、反省により改善された自分がいると思うと、失敗も案外と悪いものではなく、自分の成長のために必要な気付きであったと思えれば、それは魂の成長にもなってると思います。 

反省は、自分を成長させる方法としてポジティブに捉える様にしていくと、反省という言葉に抵抗なく、失敗した事に焦らず、余裕を持って上手に反省を進める事が出来ますよ。
 
その先にある「内省」へと繋げていけば、「反省」という特定の問題事や失敗した事に対する改善を考えるものではなく、自分自身の思考や感情に基づいて、自分自身と向き合い、内面から新たな気付きを得る という事になって行きます。 

思慮深い人は、誰に教えられる事も無く、反省から内省へと進めたり、反省と内省を繰り返しながら、行動の改善から心の改善も行ってると思います。 上記の記事を読まれて、もっと深い部分に気付かれたり、 それだけでは無いんだけどな〜って思われた人は、内省の経験者だと思いますよ(*^-^*) 
 
次回は「反省」に続くものとして、「内省」について書いてみようと思います。 では、またね〜(^^)/