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映画感想 終盤〜あるいは腐女子の浅はかな夢 ** |
2002/08/21
04:15 |
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リュウガを龍騎=真司だと思いこんだ蓮は、おそらくはかなりの衝撃を抱きつつ、真ちゃんに戦うように迫る。 …っつうか。今までさんざんつきあってきたんだからさ、信じてやれよ、と思うのですが。 映画で、恵里さんのことは一言も。ただの一言も出なかったね。 この時点ではもう死亡しているから、蓮はその復活を願っているという説もあるけど。 一種不自然さを感じるけど。 …正直有り難かった私を…許してほしい。
鏡の世界の真司の魔手は、ついに真ちゃんに及び。 優衣ちゃんを助けることができる、というささやきに、うなずいてしまうか、そこで、真ちゃん。…いや、真ちゃんだからうなずくか。 溶け合う二人を目撃する蓮。実体を持ったブラック真司…って、実体無しだったんすか?
両方の世界の存在が合わさったライダーは…鏡がなくても変身できるんですね。 戦うナイトとリュウガ。ダークウイングほんに活躍(ほろり)。 たまたま空中にいたために、神崎兄ソニックブームに巻き込まれずにすんだナイト。
蓮は走る。 あの悪夢の部屋へ。 彼はまた…間に合わなかった。 蓮にとって優衣ちゃんが妹のようなものであったとしても、すでに大切な存在であったと思うから。 彼のにじむ涙は、受け入れたいと思う。 破れた壁の穴から飛び込むリュウガ。 その中から、真司くんが分離。 「わかったよ」 何をわかったというの? 「他人の命なんかいらない」 そう。そうね。そうかもしれない。 でも。それしか…自殺しかなかったの?優衣ちゃん。
なにかの冗談のように、研究室と外部を往復する龍騎とリュウガの戦闘。 黒衣を影に溶け込ませるようにして、ただ見ている、蓮。
二匹の龍がぶつかり合い、またも研究室に飛び込む(苦笑)人影。 涙。それは蓮の知っている真司。
そこまではよい。 いや、よくはないけど。 そこまでは受け入れられる、かろうじて。
その後の、蓮の台詞。 一言で言えば、陳腐。 今まで20数話かけて、微妙な台詞や行動や表情で、そっと組み上げてきた関係を。 そんな直截な台詞で片づけてしまうなんて。 北岡センセのときも思ったけど。どうしてそこまであっさりと。 陳腐な、台詞に貶めてしまうのか。
最後だから? 死を覚悟しているから?
でも、あれは蓮の台詞回しじゃない。
自分が文章書きで、何をどう苦労するかと言って。 直接の表現をとらずに、想いを…押さえ込みつつ滲ませることだから。
あの台詞回しは、どうしても許せなかった。
「友と呼べるかもしれない」 「ああ、友だちだ」
…お子さまには、はっきり言わないと伝わらないわよね、と自分を納得させようとしたけれど。
私は…いったいあの二人にどんな夢を見ていたんだろう。 今はまだ…気持ちの収拾がつかなくて。
その後の蓮の台詞は完璧に理解不能だった。 だって、神崎兄、もういないもの。 最後の一人になったって、もう願いをかなえてくれる人は消えちゃったんだもの。 1パーセントの可能性も、そこには残されていないのに。 もはや、戦いは無意味なのに。
「死ぬなよ、蓮」
予告で聞いて、あれほど心暖めた台詞が、こんなに空しく響くものだなんて、知らなかった。
で? 二人で? 特攻ですか?
だいたい、なんでモンスターがうじゃうじゃ出てきてるのか、さっぱりわからない。
いきなりサバイブで、子どもたち歓声あげたけど。 映ってたのはほんの数瞬で。
エンディングですか、そうですか。
でもご主人様と死地に向かっちゃうドラちゃんとコウモリくんはけなげだな〜、と。 そこだけ2回目は思えましたさ。
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