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冬至


冬至の南瓜     とうじのかぼちゃ

南瓜の旬は6〜8月。
でも日本で南瓜といえば冬至。
何故なのというと、それはカボチャの特性にあります。
他の瓜類に比べると水分が少なく糖質も高いので
夏から冬まで置いておいても栄養の損失はほとんどなく、
また味の点も甘味が増して美味しくなるからです。
冬至にカボチャを食べると病気にならないと言いますが、
確かに栄養学から見ても効果的です。昔は今と違って冬至の
頃になると生野菜が極端に不足しました。特に雪深い地方では、
その時期ビタミン不足の解消にカボチャは大変優れた野菜です。
まったく先人の生活の知恵は立派なものです。
カボチャは一番成りが美味しく、へその小さいのが良品。
付け根が五角形で大きいのは日本カボチャ、丸いのが西洋カボチャです。
日本カボチャは原産地が中央アメリカらしく、日本へは室町時代の中期、
ポルトガル船によってカンボジアから伝えられたのでカボチャと名付けられました。
西洋カボチャの原産地は南米、明治以降に輸入されました。
南京地方で改良育成されたものなので本名はナンキンカボチャ、唐茄子とも言います。