カイコ蛾は、野生の桑蚕(くわご)から人間の手によって長い糸が取れるよう、丈夫で大きな種に改良されてきました。
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今良く知れられている品種に、原種として小石丸、青白、赤熟、紫蚕などがあります。養蚕農家では、原種を4元交配するなどした交雑種を使うことで、強健で大きなカイコを飼育できるようになりました。
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小石丸 | 姫蚕 | 紫蚕 |
日本には、桑を食べる蚕のほかに、クヌギやナラに付く天蚕(ヤママユガ)、柞蚕(さくさん)、与那国蚕(よなくにさん)、テグスが取れる天蚕蛾(てぐすが)、などが良く知られています。これらは飼い蚕(かいこ)に対して、野蚕と呼ばれています。
蚕は、卵からふ化したあと、約4週間で4回脱皮して糸を吐くようになります。ふ化したばかりを毛蚕、又は蟻蚕と呼びます。このときが一令で、糸を吐くのは五令です。
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この糸の中に、フィブロインという繊維たんぱく質とセリシンという粘着性のたんぱく質が含まれています。セリシンはいわゆる石鹸水で炊くと洗い落とせますが、織物になるまでは糸を保護してくれています。
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(家蚕)fはフィブロイン sはセリシン | (クリキュラ)矢印は繊維中の小孔 |
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