構造図関係

28 基礎伏図 構造図は建主にはなかなか理解しにくい図面ですが、人の体にたとえれば、骨にあたる部分です。安全な建物にするためにはとても重要な図面です。この図面は基礎の形状や大きさ、仕様を表現したものです。土台と基礎を緊結するアンカーボルトの位置も示してあります。 29 基礎パッキン配置図 土台の腐食を防止し、床下の換気を確保するため、基礎と土台の間に設置するパッキン材の位置を示した図面です。柱の下部や土台の継手部分、アンカーボルト設置部分などにパッキン材を入れることになります。
30 1階床伏図 1階の床下部分の構造を示した図面です。土台、大引、根太などの位置や寸法が表示してあります。1階の柱の位置も示しています。 31 2階床伏図 2階の床下部分(1階の天井裏)の構造を示した図面です。2階の床や1階の屋根を受ける梁、根太などの位置や寸法が表示してあります。2階の柱の位置も示しています。1階と2階を同時に書き表しているため、見づらい図面ですが、構造上最も重要な図面といえます。
32 R階梁伏図 この建物は小屋裏部分も部屋の一部に利用しているので、2階の一般的な天井の位置と屋根との間の構造体の位置や寸法を表示しています。 33 小屋伏図 屋根を支える小屋裏の構造を示した図面です。梁や母屋、垂木などの位置や寸法が表示してあります。重要な部分については、詳細図として別途書き入れます。
34 軸組図 建物の構造を縦に切断して表現しています。建物の通りごとに記載していますので、建物の骨組みを理解するにはわかりやすい図面となっています。筋違いの位置も表現してあります。 木造在来工法住宅の中で最も重要な部分が記載されている構造関係図です。使用木材の大きさで価格も違いますし、耐震的な強度や耐久性が変わります。木を活かしたデザインをしようとすると、構造と意匠の関係が重要となります。構造的に良くても意匠的に問題がある場合があります。意匠設計と構造設計を繰り返し、最も良い架構を決定していきます。