先日の島ノ関の例会では、前回のコラムの件であれこれと突っ込みを入れられた上に、
「グリーンを$270で買うと観察される」などと言われてしまい、冷や汗をかく羽目と
なりました。
ついでに前回の補足も。
グリーンを経営する側は幾多もの困難がつきまといますが、経営させた側は、相手の優良
物件を引っ張ってこられるなどのメリットがあり、そうなれば定価でも十分買う価値があり
ます。ただ、そういう展開にならなければ「高い買い物」で終わってしまいます。
あと、「グリーンを買ってもいい…かもしれない時」にあえて書かなかったのですが、
現金をたくさん持っているプレイヤーがいる時は、グリーンの価値も上がります。ただ、
前回も申しましたように、グリーンは投資効率の悪いカラーグループなので、本当の
金持ちはレッドやイエローの経営を目指すべきで、グリーンが生かされるかどうかは疑問
ですが。「グリーンは金持ちに経営させろ」「金持ちはグリーンを経営するな」と覚えて
おきましょう(矛盾しますが)。
今回と次回(予定)は競技モノポリーの話を(大会に出場されない方々には無関係で
申し訳ありませんが)。
今年の日本選手権の地区大会からいくつかルール改正がなされました。その中でも、
75分制と勝利ポイント制について触れたいと思います。
まずは75分制について。今まで各地の大会や例会においてはほとんど90分制で
行われておりました。それが今回の改正で15分短縮されました。その事により、様々な
影響を及ぼしました。
@戦いが佳境に入る前に終わってしまう
今までずっと1ゲーム90分でやってきたのを急に75分にされても対応するのは大変
です。中途半端な場面で終了してしまい消化不良に終わるケースも多くなるでしょう。
先行逃げ切り型が有利、とまでは言えないにしても、終盤追い込み型にとっては辛いかも
知れません。また、モノポリー勝ちも当然少なくなります。モノポリー勝ちができるか否かで
後述する勝利ポイントも大きく異なる為、戦い方にも影響してきます。
Aグリーンの価値が低下
前回も申しました通り、グリーンはゆっくりした展開にならないと活かされません。
各プレイヤーが周回を重ね、場の(全体の)現金を増やさないと経営する側もさせる側も
大変です。仮に経営にこぎつけても、そろそろグリーンが活躍しそう、という前に終わって
しまうかもしれません。ただでさえ活躍しづらいグリーンの活躍の場がさらに減ります。
そうなれば競売による落札価格も低下する…はずですが、まだ平気で$270前後で買って
いる人もいます。無駄遣いになってゲームから置き去りにされても知りませんよ!
B交渉時間が減る
誰もが時間短縮された事を意識し「ゲームをスムーズに進めないといけない」と危機感を
持ったせいか、延々と交渉する場面が減ったように思います。無駄な交渉による時間のロスを
なくせば75分でも十分、とも言えます。ただ、「交渉が大ざっぱになる」、「落ち着いて
ゲームができない」などといった弊害はありますが。
C集中力を持続しやすい
時間が短いほど集中力を持続しやすいのは当然で、精神的疲労は減ります。子供や初級者の
方の場合、その方がいいのかもしれません。抵当物件の解除忘れや他人の駒位置を間違える、
などといった凡ミスは減るでしょう。
その他にもあると思います。一長一短はありますが、やはり75分では不十分としか思え
ません。では、なぜ時間を短縮せざるを得なかったのでしょうか?
原因の一つとして、大会が時間通り進行せず終了時刻が遅くなる事が多かった、という事が
挙げられます。「集計作業に手間取る」、「参加者が集合時刻に戻って来ない」などといった
事が重なると数十分単位の遅れになってしまいます。ちなみに1月のOMCカップでは、予定
よりも1時間以上もオーバーしてしまいました。遠方からの参加者にとって、予定通りに進行
してくれないと、帰りの交通手段にも影響が出るだけに重大な問題です。また、会場を使用
できる時間の制約もあります。
それなら試合時間を短縮しよう、と考えたのでしょう。1ゲームにつき15分短縮すれば、
1日(3ゲーム)で45分の短縮となり、多少の進行の遅れはカバーできます。
しかし、本当にそれで良かったのでしょうか?
きっちりと運営すれば90分制でも何の問題もないはずです。もちろん参加者にも進行に
協力してもらわないといけませんが。どうしても時間通りに進行しないというのなら、開始
時間を繰り上げる、昼食休憩を少し減らす、などといった事で十分対処できるはずです。
運営の手際の悪さを棚に上げ、参加者に負担を押し付けるのには感心しません。モノポリーを
する人間なら、この15分の差がいかに大きいかわかるはずなのに…。
そりゃ確かに90分制でも完全決着をつけるには不十分ですよ。しかし、少しでも参加者が
納得できるようにするのが主催者の役目ってもんでしょう。もっと参加者が多かった時代に
やってきた事ができないはずがありません。ちなみに全国大会は90分制で行われました。
やはり75分では短い、という事を暗に認めているのでしょう。
私自身、75分制に助けられ全国大会に出場できたので、今回のルール改正には非常に感謝
しなくてはいけないのかもしれませんが、それでも75分制には反対です!
続いて勝利ポイント制について。
勝利ポイント制自体は、昨年度より採用されておりました。モノポリー勝ちなら10点
(2位以下0点)、全員の総資産の半分以上を獲得しての勝利なら8点(2位2点、3位以下
0点)、それ以外の勝利が6点(2位3点、3位1点、4位以下0点)という方式でしたが、
今年は、モノポリー決着はそのままですが、それ以外はすべて1位6点2位3点3位1点と
して扱う事になりました。先ほども述べましたが、モノポリー勝ちができるか否かで、勝利
ポイントが大きく異なります。10点と6点は大きな違いです。
極端な話、2位が破産しなければ$10000以上の大差で圧勝しても、1ドル差の辛勝でも
同じ6点なのです。
一昨年までは、順位ポイントとテーブルポイントで計算しておりました。私はその頃、大会に
出てないのでこの方式の詳細はよくわかりませんが、一言で言うと、3ゲーム中1ゲームでも
下位に沈めば代表になれない、というシステムでした。1ゲーム目が4位か5位なら、残り
2ゲームを連勝しても届かない為、いきなり消化試合となってしまいます。
それに対し勝利ポイント制なら、たとえ1ゲーム目が全く駄目でも2ゲーム目に勝てば代表の
望みがあります。つまり、2ゲーム目までは全員にチャンスがある訳です。3ゲーム連続で
好成績を挙げるのは大変ですが、3ゲーム中2ゲームなら何とかなりそうです。この点は評価
すべきだと思いますが、問題点もあります。
モノポリー勝ちなしで3連勝(18点)した人よりも、2勝がいずれもモノポリー勝ち(20点)
だった人の方が順位で上回ります。決 し て 自 慢 す る わ け で は あ り ま
せ ん が、私は関東地区大会で参加者中、唯一3連勝しました。しかし、モノポリー勝ちが
できなかった為、4位に終わりました。代表になれれば1位でも8位でも同じなので、あまり
気にしませんでしたが、出場枠や参加人数、展開によっては3連勝しても予選通過できない
可能性は十分にあります。モノポリー勝ち以外は「判定勝ち」の要素もあり、モノポリー勝ちを
高く評価するのは否定しません。しかし、2勝者が予選通過して全勝者が予選落ちとなれば話は
別です。プロの将棋の順位戦だって全勝者なら昇級枠に関係なく全員昇級できる、と定められて
いるんですよ(関係ないか)。全勝者は順位に関係なく全国大会に特別枠で出場させるような配慮
ぐらいはあってもいいと思います。ただし交通費、宿泊費は自己負担してもらう、という事なら
全然問題ないでしょ? 問題があるとすれば、「全勝者(で通過できなかった人)よりも順位が上
だったのに予選通過枠に入れなかった」という人をどう扱うのか、ですが。
今まで、地区大会で上記のような悲劇は一度も起こっておりませんが、将来起こらないとも
限らないので今の内に解決して頂きたいと思っております。
あと、昨年から一向に解決されていない問題として、5人卓と6人卓を同じ扱いにしている
事です。基本的にモノポリーは1テーブル5人で行いますが、参加人数がいつも5の倍数とは
限りません。端数が出れば6人になるテーブルも出ます。当然ながら5人卓よりも6人卓の方が
勝つ確率が下がります。モノポリー勝ちするのも困難です。しかしそれでも何のハンディも
与えられていません。今までの統計上、5人卓と6人卓の差が特に出てない、との事らしいの
ですが、6人卓に入ったにとって不公平感はぬぐえません。例えば勝利ポイントを1位から順に
6、3、2、1にするだけでも違うでしょう。1位のポイントを変えるのはまずいでしょうけど、
何も1テーブルあたりの勝利ポイント合計を10点に縛る必要はないと思うのですが。
また、モノポリー勝ちが一律$15000というのもちょっとどうかと思います。どこから
こんな数字を出したのでしょうか。通常、モノポリー勝ちしても総資産は$10000前後です。
モノポリー勝ちを10点としている時点でもう十分評価しているのに、さらにそれに上乗せする
必要などあるのでしょうか? 計算する手間を省き、少しでも集計作業を早くしたいというのは
理解できなくもありませんが。それなら5人卓のモノポリー勝ちは$10000、6人卓なら
$12000(勝利ポイントで優遇されているので総資産がその金額を超えてもカウントしない)
とすれば、大きな影響を出さない程度に6人卓のハンディを少しでも埋める事ができるのでは
ないでしょうか?
勝利ポイント制も、まだ採用して2年目なので色々あるかと思いますが、改善すべき点は十分
あります。75分制にしてもそうですが、日本モノポリー協会もアンケートなどで参加者の声を
聞く、という姿勢ぐらいあっても良いのではないでしょうか?
次回も協会への提言めいた事を書かせて頂きます。堅苦しい内容が続きますので、それなりの
覚悟をしておいて下さい。それでは皆様、良いお年を。
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