Asante Ethernet Card and More

Mac SE/30用のAsante Ethernet Card、その他


 MacOS上で動くEthernet Cardには、ASANTE、Farallon、Dayna/Shiva/Kinetics、Reudoなどの製品があります。
 しかし、NetBSDを走らせようとする場合には、使用可能なEthernet Cardは限られています。
 Ender's Noteによれば、Mac SE/30 + NetBSD で動作確認されているEthernet Cardは、Asante MacCon+30iE64とMacCon+30iET64ですが、これがまた入手難です。
 ぼく自身が調べたところ、Farallon EtherWaveカードもNetBSDで作動することを確認しました。Farallon EtherMac 30i/10Tについては動作確認していませんが、FarallonによりA/UXでの動作が保証されていますのでNetBSDでも動作することが期待できます。
 Dayna/Shiva/KineticsのEthernet CardはNetBSDで動作しないことを確認しました。NetBSD起動時にも、「このNIC(イーサーネットカードのこと)はDayna製みたいだね。残念ながらダメだよーん」という意味のメッセージが表示されます。でも、これは、NetBSD 1.0 と1.1で確認しただけです。1.2 や 1.3 ではOKかもしれません。
 ぼく自身は、ReudoのカードについてNetBSD上で動作確認していませんが、Reudoのイーサーネットカード(RE-ET30)は、NetBSD 1.2で自動認識されると報告されています。

目次


その1.Asante MacCon+30の入手経路

 Asante MacCon+30iET64(AUI用と10BaseT用のコネクタが付いているもの)は、以下のお店から購入できます。
 Timco Computersでは、中古のMacCon+30iET64が35ドルです。(1997年12月)
 GALAXYでは、新品のMacCon+30iET64 が50ドルです。(1997年12月)
 Cyberian Outpostでは、新品のMacCon+30iET64が157.95ドルです。(1997年10月)
 国内代理店の一つ、株式会社HSS(Tel: 03-3818-7931, FAX: 03-3818-7918)でもMacCon+30iET64の新品在庫があります。値段は2万4千円前後です。(1997年7月)

 ちなみに、Farallon EtherMac 30i/10T for SE/30 & IIsiの価格は、Cyberian Outpostで161.95ドルです。(1997年10月)

では、幸運を祈ります。


その2.Asante MacCon+30のスペック

Asante MacCon+30シリーズのカードのスペックは、
MacCon+30iE64: AUI and BNC ports, PDS pass-through slot
MacCon+30iET64: AUI and RJ-45 ports, PDS pass-through slot
です。

 MacCon+30はマザーカード(コントローラーカード)とドーターカードの2枚から構成されており、両者をリボンケーブルで接続するようになっています。マザーカードはPDSスロットに差し、ドーターカードは後部の金属フレームに取り付けます。
 リボンケーブルをつなぐときには、コネクタの向きに注意して下さい。ケーブル側のコネクタとカード側のコネクタの両方に白いペイントで印が付けられていますが、その印を合わせるように接続します。中古カードの場合、この白いペイントがしばしば消えています。その場合には、マザーカードのコネクタ外側(マザーカードの端側)につながるケーブルがドーターカードのコネクタ内側(ドーターカードの中央寄り)につながるようにします。

 ドーターカードには、ケーブルタイプの選択スイッチが付いています。
 MacCon+30iE64では、TN (Thin) と TK (Thick) の2つのうちから、使用しているケーブルに合わせて1つを選びます。
 MacCon+30iET64ではTPL (10BaseT Link integrity enabled), TPN (10BaseT Link integrity not enabled), TK (Thick) の3つから1つを選びます。10BaseTを使用する場合、普通はTPL (10BaseT Link integrity enabled) を選びます。
 なお、ポートとケーブルの呼び名の対応は以下の様になっています。
 AUI --> 10Base5 --> Yellow cable --> Thick
 BNC --> 10Base2 --> Thin coaxial cable --> Thin
 RJ-45 --> 10BaseT --> Twisted pair (Unshielded twisted pair, UTP)

 さらに、AsanteのEthernet Cardの特徴は、SE/30用に限らず、スロットアドレス変更のためのジャンパスイッチがついていることです。そのため、複数のNuBusカードやPDSカードを使用する時にスロットアドレスが衝突するのを回避することが出来ます。
 そして、Asante MacCon+30シリーズではPDS pass-through slotが付いているので、PDS スロットが1つしかないSE/30に複数のカードを差すことができます。もちろん、この場合にもスロットアドレスの衝突を回避するために、ジャンパスイッチの設定をやり直す必要があります。
 MacCon+30iE64とMacCon+30iET64のスロットアドレスとジャンパスイッチ(JP1, JP2)の関係は以下のようになっています。

Address JP1 JP2
9 ON ON
A ON OFF
B OFF OFF
E OFF ON

 SE/30の拡張スロットアドレス一般については、Macintosh SE/30ミニタワー化をご覧下さい。

 また、MacCon+30シリーズのマザーカードにはFPU (MC68882) のための空きソケットが付いています。その理由は、MacCon+30のマザーカードはSE/30とIIsiで共通しているからです。IIsiはFPUなしで販売され、オプションとしてFPUを増設することが可能でした。そのため、IIsi(あるいはIIsi & SE/30)用のPDSカードでは、ついでにFPU増設もできる仕様になっていることが多いのです。SE/30には最初からFPUが搭載されているので、このソケットには何も差す必要はありません。

 MacCon+30シリーズにはAsanteのドライバや診断ソフトの入ったフロッピーディスクが付属していますが、System 7.5以降ではAsanteのドライバを入れなくても作動します。フロッピーなしの中古のAsanteカードだけを入手した場合でも、うろたえることはありません。ネットワーク関連のアップル純正の機能拡張ファイルやコントロールパネルがすでにインストールされていれば、カードを差すだけでOKです。


その3.MacOSでShiva/KineticsのEthernet Cardを作動させる方法

 中古のSE/30やその他の中古マックを入手した時、幸運にもEthernet Cardが付いていることがあります。もしそのEthernet Cardが古いShiva Access-TあるいはShiva EtherPortとかKinetics EtherPortだった場合、どこからそのカードのドライバーを入手すればいいのか悩みます。でも御安心下さい。Shiva Access-TはShiva EtherPort、Kinetics EtherPortと名前を変え、さらに現在はDayna CommunicationsのDaynaPortになっているのです。したがって、DaynaPortのドライバでShiva Access-T/EtherPortもKinetics EtherPortも作動します。DaynaPORT Adapter InstallerはDaynaのホームページをたどればダウンロードできます。

 ドライバのインストール法ですが、システムファイルにはAppleTalkリソースのver 58.0.0以降が組み込まれ、機能拡張フォルダとコントロールパネルフォルダにはclassic networkingあるいはOpen Transport networkingに必要なファイルが既にインストールされているものと仮定して話を進めます。これらについては、システムディスクやシステムCD-ROMからあらかじめインストールしておくことをお薦めします。

 DaynaPort Installerを立ち上げて、Custom Installを選びます。
 すると、最新のインストーラーでは次のようなメニューが現れます。
 ----------------------------------------
 AppleTalk v58.0.0 for System 6
 AppleTalk v58.0.0 for System 7
 ----------------------------------------
 DaynaPort CommSlot
 DaynaPort LC
 DaynaPort PCI
 DaynaPort SCSI/Link
 DaynaPort si
 DaynaPort si30
 DaynaPort SE
 DaynaPort E/Z-A
 ----------------------------------------
 DaynaPort II
 DaynaPort si30 <--- IIsi&SE/30カードにSONICチップなしの場合、これを選ぶ
 DaynaPort si30S <--- IIsi&SE/30カードにSONICチップありの場合、これを選ぶ
 DaynaPort (St.) II
 DaynaPort LC
 DaynaPort LC-StNIC
 DaynaPort E/Z
 DaynaPort CS
 ----------------------------------------
 DaynaPort si Server
 DaynaPort LC Server
 DaynaPort LC Server
 DaynaPort CS Server
 ----------------------------------------

 DaynaPortドライバには3つのグループがあり、第1グループと第2グループには似たような名前が列挙されています。第1グループはver 1.5で、classic networkでしか作動しません。第2グループはver 4.3.3で、classic networkとOpen Transport networkの両者で作動します。従って、選ぶのは一般に第2グループからです。この際、第3グループは関係ありません。
 次にどの選択肢を選ぶかですが、SE/30あるいはIIsiに絞って話しを進めます。
 第2グループにはDaynaPort si30とDaynaPort si30Sという選択肢がありますが、もしイーサーネットカードにSONIC製のチップが載っている場合にはDaynaPort si30Sを、載っていない場合にはDaynaPort si30を選びます。SONICチップは古いカードに載っていることがあり、DaynaPort si30Sは第2グループにありますが実はver 1.5です。
 ドライバはアセンブリコードのリソースとしてシステムファイルに直接書き込まれますので、インストール後に特に新しいファイルが現れるということはありません。
 再起動後、classic networkの場合にはNetworkコントロールパネル、Open Transport networkの場合にはAppleTalkコントロールパネルを開けて下さい。ドライバのインストールに成功してイーサーネットカードが作動可能ならば、ethernetのアイコンまたはethernetに該当する項目が現れます。それを選択してコントロールパネルを閉じます。これで、AppleTalkもTCP/IPも通るようになります。


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