Minitower SE/30
SE/30ミニタワー化計画
SE/30にアクセラレータカード、イーサーネットカード、グラフィックカードを挿して、高速化するとともにLANと接続し、さらに256階調グレースケール化を計り、そのついでに追加電源にCD-ROMドライブやZIPドライブまで内蔵して一体型ミニタワーMacを作ろうという計画です。この計画は現在進行中です。完成の暁には改造方法を写真とともにすべてを公開いたしますので、しばらくお待ち下さい。今は途中経過の写真だけです。
目次
その1.SE/30にはPDSスロットが一つしかないけど、カードは何枚挿せるのか
マックでは6個のスロットアドレス 9、A、B、C、D、E が拡張用スロットに割り当てられています。そして、各スロットには下表のごとく固有のアドレス空間が割り当てられています。
したがって、SE/30にはPDSスロットは一つしかありませんが、理論上ではカードが6枚まで差せます。ただ、6枚のカードに十分な電源をどうやって確保するかが、問題ではあります。
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16Mバイトの標準アドレス空間 |
256Mバイトのスーパーアドレス空間 |
| スロット 9 |
F900 0000 ~ F9FF FFFF |
9000 0000 ~ 9FFF FFFF |
| スロット A |
FA00 0000 ~ FAFF FFFF |
A000 0000 ~ AFFF FFFF |
| スロット B |
FB00 0000 ~ FBFF FFFF |
B000 0000 ~ BFFF FFFF |
| スロット C |
FC00 0000 ~ FCFF FFFF |
C000 0000 ~ CFFF FFFF |
| スロット D |
FD00 0000 ~ FDFF FFFF |
D000 0000 ~ DFFF FFFF |
| スロット E |
FE00 0000 ~ FEFF FFFF |
E000 0000 ~ EFFF FFFF |
SE/30 PDSのピンアサイン
ちなみにSE/30のPDSスロットには120ピンEuro-DINコネクタが使用されており、そのピンアサインはこちらです。改造を志す人に参考になります。
その2.一つしかないPDSスロットにどうやって三枚のカードを挿すのか
MicroMac DiiMO 030/50Mhzアクセラレータ、ASANTE MacCon+30iET64イーサーネットカード、Xceed Color 30ビデオカードを取り付けるものとして話しを進めます。Xceed Color 30ビデオカードを選んだ理由は、外部モニタにカラー表示できるだけでなく、Gray scale adapterを使用することによって、内蔵モニタを256階調グレースケール化できるからです。
DiiMOアクセラレータにはカードと平行に上向きのPDS through slotが、ASANTEイーサーネットカードにはカードと直角に内向きのPDS through slotが付属していますが、XceedビデオカードにはPDS through slotは付いていません。従って、SE/30のロジックボード上のPDSコネクタに先ず挿すのはDiiMOで、最後に挿すのはXceedになります。DiiMOとXceedの間にASANTEを挟むことになりますが、内向きPDS through slotのままではブラウン管が邪魔になってXceedが挿せません。そこで、ASANTEの内向きのthrough slotを上向きに変えるアダプタを作り、そのアダプタを介してXceedを挿すことにします。
SE/30に使用されているPDSコネクタ(Euro-DIN 120ピン)は入手困難のため、比較的入手しやすいEuro-DIN 96ピンのNuBusコネクタを切り貼りしてEuro-DIN 120ピンのPDSアダプタを作ります。この時、端子がL字型になっている雌コネクタを選びます。そうすると、このコネクタをASANTEのthrough slotに挿すだけで、内向き方向が上向き方向に変わり、そこにXceedを挿すことが出来ます。
三枚のカードを挿すと、最上段に挿したXceedカードが筐体の高さよりも7〜8センチ上に飛び出しますが、あとで筐体を加工することとして無視します。
また、この状態ではXceed gray scele adapterケーブルがXceedビデオカードに届かなくなるので延長します。延長コードとアダプタケーブルの接続は圧着コネクタを使ってコネクタプライヤーでかしめるのが安全です。
その3.スロットアドレスの設定
DiiMO 030/50MHzのスロットアドレスは E(?)、Xceed Color 30のスロットアドレスは 9に固定されています。ASANTE MacCon+30iET64のスロットアドレスは 9、A、B、E のうちからジャンパースイッチ設定によって一つ選択できます。9とE はすでにXceedとDiiMO(?)に使用されているので、ASANTE MacCon+30iET64のスロットアドレスをA かBに設定します。ここでは、Aに設定しました。
スロットの使用状況とスロットPRAMの内容を見てみますと、以下の様になっています。
Slot 9: BoardID = 01E2, PRAM = 83 00 00 83 00 83(Xceed)
Slot A: BoardID = 0008, PRAM = 00 00 00 00 00 00(ASANTE)
Slot B: BoardID = 0000, PRAM = 00 00 00 00 00 00
Slot C: BoardID = 0000, PRAM = 00 00 00 00 00 00
Slot D: BoardID = 0000, PRAM = 00 00 00 00 00 00
Slot E: BoardID = 000C, PRAM = 80 00 00 00 00 00(内蔵onboard video?? or DiiMO??)
SE/30は確かに3枚のカードを認識していることが判ります。
しかし、カードをまったく差さなくても、
Slot E: BoardID = 000C, PRAM = 80 00 00 00 00 00
と表示されるので、Slot Eは、ロジックボードに組み込まれているvideo回路が使用しているのかもしれません。
DiiMO 030/50MHzも含めて一般にアクセラレータカード上のCPUは、起動後すぐにロジックボード上のCPUに取って代わるので、スロットアドレスを必要としないのかもしれません。この点に関してはただ今調査中です。
その4.内蔵CD-ROMドライブと内蔵Zipドライブに電源の追加
天井から飛び出たXceedカードが何とも見栄えが良くないので、ボロ隠しを兼ねて、SE/30の天井を高くするついでにCD-ROMドライブとZipドライブを追加電源とともに内蔵してしまいます。
これらの装置に限らず、たいていの物はDOS/V屋で購入すると安くあがります。
また、コネクタが4個(両端と中2つ)以上付いた長めのSCSIフラットケーブルとフラットケーブル用のSCSI ターミネータ、コネクタ付き電源用ケーブルを購入することもお忘れなく。このフラットケーブルを用いて、SE/30ロジックボード、内蔵ハードディスク、CD-ROMドライブとZipドライブを接続します。追加電源は5Vと12Vを供給するタイプのもので、電流は内蔵するドライブ装置に合わせて選びます。追加電源のON/OFFもSE/30のパワースイッチで行えるようにコードを半田付けしてつなぎます。
その5.筐体とシャーシの加工
これまでに、カードを3枚挿したついでに、CD-ROMドライブにZipドライブと追加電源を取り付けたわけですが、SE/30の筐体内に収まりきらず、思いきりはみ出しています。
見てくれを良くするためには外装および内装工事が必要ですが、ただいま工事の真っ最中です。お待ち下さい。
その6.途中経過
1997年4月29日:カード3枚差しに成功しました。
使用したカードは、アクセラレータ(DiiMO 030/50MHz w/FPU)、イーサーネットカード(ASANTE MacCon+30iET64)、8ビットのグラフィックカード(Xceed Color 30 w/Gray Scale Adapter)です。この目的のために、ジャンク屋で手に入れたEuro-DIN 96ピンのNuBusコネクタを加工してEuro-DIN 120ピンのPDSアダプタを作りました。
DiiMO 030/50MHzのスロットアドレスは E、Xceed Color 30のスロットアドレスは 9に固定されています。ASANTE MacCon+30iET64のスロットアドレスは 9、A、B、E のうちからジャンパーピンの設定によって一つ選択できます。9 と E はすでに使用されているので、ASANTE MacCon+30iET64のスロットアドレスを A に設定しました。
1997年5月5日:DOS/V屋のディスカウントで購入した12倍速のSCSI CD-ROMドライブ(パイオニアDR-466)を追加電源とともに内蔵するのに成功しました。CD-ROMドライバにはApple CD-ROM version 5.3.1(MacOS 7.6に附属)を使用しました。試しにビートルズのA Hard Day's Nightの映画CD-ROMをグレースケール256階調で鑑賞しました。やったー!
しかし、Apple CD-ROMドライバのバージョンが5.3.1より古い場合には、CD-ROMドライブ(パイオニアDR-466)を認識してくれてもCD-ROMをマウントできませんので御注意。
1997年5月5日:iomegaのZIPドライブを内蔵するのに成功しました。でも、ここで使用したZIPドライブはもともと外付け用なので、単に試したというだけです。内蔵用ZIPドライブを買う資金がないので、これはひとまず後回しにして拡張ベイだけ確保することにします。
あとは、拡張ベイを付設するためのシャーシと筺体の加工という難関が待ち受けています。加工には、以前に1000円で買ったジャンクのSE/30の筺体(今では猫のお気に入りのお家になっています)を用いることにします。でも、可愛い筐体を切り刻むのが忍びないですし、猫にも申し訳ないです。
1997年6月15日:念願の内蔵ZIPドライブを買ってきて接続しました。現在、このSE/30は32MB RAM+2GB 内蔵ハードディスク+内蔵CD-ROMドライブ+内蔵ZIPドライブ+カード三枚差し+内蔵追加電源で走っていますが、筐体からはみ出しまくりなので裏蓋を外して運転しています。
現在、すべてを押し込むために筐体とシャーシの加工中ですが、これが最大の難関みたい。夜中にのこぎりやドリルでギコギコと工作してると、うるさいと怒鳴られるし、寸法がピタッと合わないし、、、
1997年9月28日:3ミリ厚アルミ板でドライブベイを作り配線も完了して内部的には組上がったのですが、3ミリ厚の発泡塩化ビニル板を貼り付けて加工した筐体がとても不細工です。もうちょっとマシになったら写真を載せます。
と言いながら、見合いの席に出すわけでもないからと、いまだに不細工なままで使っています。
その7.スクリーンショット
内蔵モニタが256階調グレースケール化されたSE/30のスクリーンショットを御覧になりたい方は、ここをクリックして下さい。
ここでは、2ギガバイトの内蔵ハードディスクに入れ替えて、走らせています。
なお、スクリーンショットに写っているフォルダーには、自作のアイコン(豚2匹とドラエモンとダイアナ妃)のほか、いろんな方々が作製されたアイコンを張り付けています。
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