特別講演「サッカーを通してみた心と身体と歯の健康」
講師 菅野 淳
ジュビロ磐田 育成センター フィジカルコーチ
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現在、プロサッカーチームの組織は、監督、各コーチ、ドクター(整形外科、内科、歯科)、アスレティック・トレーナー、理学療法士などのテクニカル及びメディカルスタッフで構成されています。これらスタッフにより、年間スケジュール及びチーム目標が設定され、それにともなうトレーニング計画の作成、メディカル・フィジカルチェックの実施が行われています。この中のメディカル及びフィジカルチェックは、試合の無いオフシーズンの最初に各科の専門家によって行われます。歯科においてはむし歯のチェックのみであったものが、ジュビロ磐田では2003年より、咬合状態(噛み合わせも状態)、顎関節、歯肉(はぐき)の状態、唾液潜血検査等がオーラルヘルスチェックとして行われています。 ブラジルチームの監督などは、シュートをよく外す選手がいると、その選手の歯のチェックをさせます。咬合状態が体幹バランス・身体機能に様々な影響を及ぼしているからです。 成長期の子供達の身体づくりにおける、効果的なトレーニングとして、身のこなしのピークというものは、身体の成長のピークの前にきます。細かいテクニックなどは、できるだけ早い時期に身につけたほうが良く、持久力などのスタミナは身体の成長に合わせて発達させ、パワー等は成長のピークが過ぎた後につけていくのが理想的です。 |
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