ペンタサ錠250 (日清キョーリン)潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤(希少疾病用医薬品)

1.何の薬?

 このお薬の名前はペンタサ錠250です。コーティングにより薬剤の放出を調整した製剤で,小腸から大腸に至る全域で病変部位での局所作用により炎症を抑えます。

2.飲み方

潰瘍性大腸炎の場合,通常,成人には11500mg(6)3回に分けて食後服用します。年齢・症状により増減しますが12250mgが上限です。 
クローン病の場合
,成人11500~3000mg3回に分けて服用します。年齢・症状により道宜減量します。

 

3.注意する事

 この薬は割線入りで二分割して服用できますが,放出調整製剤なので,かんだり,すりつぶしたりしないで下さい。また,保存中、わずかに着色することがありますが効力に変わりありません。肝臓で代謝され尿中へ排泄されるので,肝機能・腎機能が低下しがちな高齢者は低用量から慎重に服用します。小児・妊婦への投与に関する安全性は確立していません。母乳中へ移行するので授乳は避けます。

4.食事、他の薬  の影響

5.副作用

 副作用の主なものは腹痛(3.8%)嘔気(1.9%)発疹(1.9%)です。他に肝機能検査値異常(2.9%)を起こすことがあります。外国において間質性肺炎,心筋炎,顆粒球減少症,肺胞炎が報告されているので,異常が認められた場合は投与を中止して下さい。服用中何か異常を感じられたら医師または薬剤師にご相談下さい。

6.その他