テオドールシロップ (日研化学) 気管支拡張剤

1.何の薬?

 このお薬の名前はテオドールシロップです。このお薬は端息性の咳をおさえる薬です。特に低年齢児向けに飲み易くし,気管支を広げ,呼吸しやすくし,たんを取り,咳をおさえる劾果が長続きするように工夫したお薬です。

2.飲み方

 12回朝及びねる前に通常小児で0.4ml/kgの割合で経口で服用することで,夜間や早朝の発作を予防することができます。服用時にはよく振って飲んで下さい。他の飲み物と混ぜたりしてはいけません。(徐放性が失われる)調剤時には他のシロップ剤,,単シロップ等と混合しないで下さい。

3.注意する事

 このお薬は室温で保存しますが,5℃以下で固まることがありますので,保管には注意して下さい。妊娠又は妊娠している可能性のある婦人には有益性>危険性の場合のみ投与します。(胎児に移行する)授乳中に服用する場合授乳は避けて下さい。(乳汁に移行する)

4.食事、他の薬  の影響

服用中にはチョコレート,お茶,紅茶,コーヒー等力フェインを含んだ飲食物を大量に取らないで下さい。
他のキサンチン系薬剤
(アミノフィリン,コリンテオフィリン,ジプロフィリン,カフェイン等)又は,中枢神経興奮薬との併用で過度の中枢神経刺激作用があらわれることがあります。エリスロマイシン,クラリスロマイシン,リン酸オレアンドマイシン,ロキシスロマイシン,エノキサシン,シプロキサン,トスフロキサシン,ノルフロキサシン,ピペミド酸三水和物,チアベンダゾ-,シメチジン,塩酸チクロビジン,塩酸メキシレチン,塩酸アミオダロン,Ca拮抗剤,インターフェロン,シクロスポリン,アロプリノール,イプリフラポンとの併用でテオフィリンの血中濃度が上がります。 
フェノバルビタール
,リファンピシン,ランソプラゾールはテオフィリンの血中濃度を低下させますので効果が出にくくなります。

フェニトイン,カルバマゼビンとの併用で相互に血中濃度を下げますので劾果が出にくくなります。 
交感神経刺激刺
(塩酸イソプレナリン等)で副作用が強くなることがあります。 
ウイルス感染
(かぜ)等で熱のある時はテオフィリンの血中濃度が上がることがありますので注意して下さい。

5.副作用

 血中濃度が高くなると,悪心,嘔吐,下痢,頭桶,神経質,不眠等が起こります。小児の場合,てんかん等けいれんの既往歴のある場合けいれんを誘発することがありますので注意が必要です。横紋筋融解症が起こることがありますのでCPKの上昇等に注意が必要です。何か異常を感じたら医師または薬剤師にお尋ね下さい。

※すぐに受診すべき症状
 もとの病気が悪化したと考えられる時
 次の症状は喘息などの症状が悪化したときの症状です。がまんせず、すぐに受診して下さい。
(1)強い呼吸困難
・横になると苦しく、座っている方が楽。唇が紫色、冷汗が出る。
・息苦しいのに、ゼーゼー、ヒューヒュー音がかえって小さくなった
・声がふるえ、大声が出ない。
・息を吸う時にかえって胸がへこむ。
(2)意識がもうろう、または反対に、興奮する。
(3)少し動いても、動悸や息切れがする。
※効きすぎによる副作用症状
 喘息発作や呼吸困難は治まってきたのに次のような症状が現れたら、薬の効きすぎた可能性があります。直ぐに受診して下さい。
・ケイレン ・錯乱状態 ・手足がしびれる ・めまい・呼吸が荒く早くなる ・嘔吐 ・下痢 ・耳鳴り・脈が乱れる(不整脈) ・動悸 ・頻脈(1分間 120以上)」
食欲低下、だるさ、手の震え、不眠等も効きすぎの初期症状である可能性があります。
※その他の副作用(ひどい場合、気になる時は医師に相談すること)
・発疹 ・ジンマシン ・顔がほてる ・イライラ

6.その他