2011年5月7日に発生した上位蜃気楼(2011年度観測第4号)

大津市雄琴方面の蜃気楼| |草津市烏丸半島港の蜃気楼| |草津市烏丸半島方面の蜃気楼

ジグザグに変形する琵琶湖大橋| |V字型になる琵琶湖大橋と比良山の変形| 

逆Z字型になる琵琶湖大橋と比良山の変形| |逆Z字型になる琵琶湖大橋と比良山の変形| 

日没後も発生が続く西岸の蜃気楼|  |造船所(大津市堅田)の蜃気楼

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■ 2011年5月7日(土)に発生した上位蜃気楼
   
   今年は、琵琶湖の蜃気楼は不作です。1ヶ月以上も発生していません。例年は4月〜5月の連休
  には少なくても1回は出現していたのに・・・上位蜃気楼の発生は、気温によるところが大きい
  ので、初夏らしい日を(春らしい日でさえ)感じることが少ない今年は、今のところ例年のような
  上位蜃気楼発生状況は期待できません。
   この日は、午前中は曇り(一時、雨が降りそうな時もありました)、正午過ぎから晴れてきたの
  でなぎさ公園おまつり広場に出かけました。到着した14:00頃の湖上の様子は、上位蜃気楼が
  発生した後というか終焉をむかえた時の様に、湖面が伸びて湖岸は縮んでいました。
   風はやや強くて肌寒く感じるので、今日は上位蜃気楼発生は無理と思いつつ・・・折角着たのだ
  からと、車内で読書をしながら10分おきに双眼鏡で湖上を確認していました。16:00前でも同じ
  ように湖面が伸びて湖岸が縮んでいました。“この日は出そうにない”という思い込みが大誤算でし
  た。16:20、帰るに念の為にもう一度湖上を確認して、びっくり!琵琶湖大橋や守山市方面が上位
  蜃気楼になっていました。急いで、三脚やスチルカメラ、ビデオカメラ等を車内から取り出し撮影
  を開始する頃、またもや琵琶湖大橋は縮んで湖面が伸びていました。念のため待っていると、暫く
  して再度蜃気楼が発生しました。
   珍しく遅い時間帯から発生した蜃気楼は、西岸や琵琶湖大橋、東岸に出現し、日没後も出現して
  いました。後日,ビワコダスで当日の琵琶湖周辺の風を確認すると、16:00前から南湖では北東よ
  りの弱い風に変わっていました。この風向の変化が上位蜃気楼発生に影響したようです。蜃気楼出
  現の瞬間を見逃したことが悔やまれます。
   この日は、視程もよく写真やビデオ撮影に適していましたが・・・時間の経過につれて辺りは暗
  くなってきました。面白い変化が起こった18:30以降はビデオでは明るく映っていますが写真
  の方は不利な状況でした。今回は、写真撮影した中から9枚を紹介したいと思います。







 

■ 大津市雄琴方面の蜃気楼
  
11050716h29m_ogoto.jpg (123267 バイト)
 この写真は、西岸の大津市雄琴方面を撮影したものです。下段の写真は通常の様子で上段の写真は蜃気楼となった様子です。 
 下段の写真と比べると、上段の写真では全体的に湖岸の建物等が縮んでいます。写真の中央より左側は湖岸が途中から板塀状になっています。また湖岸付近の湖面も蜃気楼となっているために、湖面の上に板塀状の湖岸、その上に湖面、さらにその上に縮んだ対岸が現れており、通常風景と比べると不思議な光景に見えます。上段の写真の中央より右側を見て湖上の物体が伸びたり3像の蜃気楼になっている様子が見えます。例えば、湖上の赤い小さな物体が3つ並んだ上にそれぞれ2個ずつ計9つ並んで見えます。恐らく湖上の3つブイが3像型の蜃気楼となっているのだと思います。

2011年5月7日(土)16:29、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員)

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■ 草津市烏丸半島港の蜃気楼
   
11050717h05m_Karasuma.jpg (96910 バイト)
 この写真は草津市の烏丸半島の港周辺を撮影したものです。下段の写真は通常風景で、上段の写真は蜃気楼となったものです。
 下段の写真で烏丸半島港に沢山並んで見える黒い点状のものは、ビット(船舶係留杭)です。その後方に見える薄茶色の部分は港周辺の地面です。上段の写真では、ビットや地面が伸びたり、上方倒立像などと合体して板塀状(風景の高さが水平一直線にならんだ)蜃気楼となっています。まるで、港に巨大な鉄格子ができたかのように見えます。この日は、この鉄格子状のものが現れたり、消滅したりする変化はビデオ撮影した映像を早送りすることなく、リアルタイムで観察できました。

2011年5月7日17:05、大津市なぎさ公園より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員)

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■ 草津市烏丸半島方面の蜃気楼
   
11050718h14m_morikan.jpg (96411 バイト)
 この写真は草津市烏丸半島方面を撮影したものです。下段の写真が通常風景で、上段の写真が蜃気楼となった様子です。下段の写真で、中央の湖岸の後方に見える建物は、守山市矢島町にあるJA 近江富士カントリーエレベータです。烏丸半島の直ぐ後ろにあるかのように見えますが、実際は約4km後方にあります。
 下段の写真では、湖岸の樹木の上端部分に自然な凹凸がありますが、上段の写真では湖岸の樹木の上端が見事に水平一直線状になって見えます。この様に風景の高さが水平一直線状になって見える蜃気楼を板塀状の蜃気楼とよんでいます。手前の湖岸の樹木が板塀状の蜃気楼になったために、後方のカントリーエレベータを隠しているように見えます。板塀状の蜃気楼は、上位蜃気楼の特徴的な像変化です。

2011年5月7日17:14、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員)

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■ ジグザグに変形する琵琶湖大橋
  
11050718h31m_zigzag01.jpg (103007 バイト)
 この写真は、琵琶湖大橋の最高部の東から東方向にかけて撮影したものです。下段の写真が通常風景で、上段の写真が蜃気楼となったものです。
 上段の写真では、真中から右方向にかけて琵琶湖大橋の橋梁が大きく(横倒しの)V字型に変形し、真中から左の橋梁も(左の橋脚から右へ3本目を境に)Z字型に変形しています。写真の部分の橋梁は、右下がりの勾配で下がり途中から水平線と平行になって見えますが、琵琶湖大橋が蜃気楼化したことで、全体として高く見えます。上段の写真のように、互いに近い場所の2ヶ所で橋梁が屈曲して(ジグザグになって)見える蜃気楼像は珍しい部類に入ります。この部分を走行する車を双眼鏡で観察すると、面白い光景が見えます。
 このジグザグ状の変化は長続きせず、早々にZ型の部分が消滅することが殆どです。この日は、橋梁のジグザグ状変化が2度生じました。

2011年5月7日(土)18:31、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員)

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■ V字型になる琵琶湖大橋と比良山の変形
  
11050718h36m_bridge02.jpg (103521 バイト)
 この写真は、琵琶湖大橋の最高部より東側を撮影したものです。下段の写真が通常の風景で、上段の写真が蜃気楼となったものです。琵琶湖大橋の左側、後方に見える山(比良山)の裾野にも注目して下さい。
 まず、上段の写真では、琵琶湖大橋の橋梁(写真の中央より右側)が横倒しのV字型(3像型の蜃気楼)となっています。次に、下段の写真では左側から数えて1本目と2本目の橋脚の間位の湖面に、山の裾野が水没して見えます。つまり、観測地点からは、水平線の下に隠れてしまいます。一方、上段の写真では、水平線から見えている裾野の部分が倒立像を伴った3像の蜃気楼となって見えています。水面に没してしまう付近は、湖西の高島市鴨の辺りになります。観測地から直線で約30km遠方になります。

2011年5月7日(土)18:36、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員)

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■ 逆Z字型になる琵琶湖大橋と比良山の変形
  
11050718h46m_bridge03.jpg (93455 バイト)
 この写真は、琵琶湖大橋の最高部の西側から西岸の大津市堅田方面を撮影したものです。下段の写真が通常風景で、上段の写真が蜃気楼となったものです。
 上段の写真と下段の写真を見比べると、写真中央付近の橋梁(琵琶湖大橋の西側)が逆Z字型(3像型)の蜃気楼になっています。その他としては、橋の最高部からやや右辺りに見える山(比良山)の稜線が絶壁状に変化しています。その周辺の橋梁も通常より太く(伸びて)います。写真左の湖岸の風景にも伸びや上方倒立像の一部が見えています。

2011年5月7日(土)18:46、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員)

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■ 逆Z字型になる琵琶湖大橋と比良山の変形
   
11050718h47m_bridge01.jpg (97242 バイト)
 この写真は、琵琶湖大橋の最高部を中心に東西を撮影したものです。下段の写真が通常風景で、上段の写真が蜃気楼となったものです。時間的に日没後で、辺りは薄暗くなってきたもののこの日の蜃気楼は、留まることを知らず活発な変化をしました。
 上段の写真では橋梁の最高部あたりで上方倒立像が生じたために最高部の左右に突起状のもの(橋梁の反転像)があるように見えます。そして、最高部あたりに穴が開いているように見えています。この様な光景は珍しい変化で、南湖では2回し観測されていません。また、よく見ると、後方の山(比良山)の裾野も変化して見えます。

2011年5月7日(土)18:47、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員)

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■ 日没後も発生が続く西岸の蜃気楼
  
11050718h53m_egos.jpg (105961 バイト)
 この写真は、西岸の大津市堅田方面を撮影したものです。下段の写真は通常の風景で、上段の写真は蜃気楼となったものです。時間は19時前で、肉眼では暗くて対岸の様子は分かりません。双眼鏡による観察では、対岸の風景が伸びたり、反転している様子が識別できました。
 上段の写真では、大観覧車の下部が変形し、リムやスポーク状のものがグニャリと曲がった様に見えています。一方、写真の左に見える対岸の樹木が細長く伸びて、その上に倒立像の一部が現れて見えるところもあります。日没後、湿度が高くなり撮影機材への影響を避ける為に19:10で観察や撮影を止めましたが、この時点でも琵琶湖大橋の橋梁は、蜃気楼化していました。

2011年5月7日(土)18:53、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員)

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■ 造船所(大津市堅田)の蜃気楼
  
11050718h_mokubei.jpg (396152 バイト)
 この写真は、琵琶湖大橋の最高部から西にかけて撮影したものです。最下段の写真が通常の風景で、それより上の写真が蜃気楼となったものです。写真の左の橋梁の下に平べったい建物が見えます。この建物は、大津市堅田にある杢兵衛造船所です。この造船所の変化を見ると面白いので、掲載しました。(撮影が日没後ということで、画像を明るくしたためザラザラした画像になっています)
 18:01の撮影した画像では、造船所というか建物自体が何であるか想像できないものになっています。18:32の撮影した画像では、造船所の上に倒立像が生じています。18:37の撮影画像では、造船所の倒立像が空中に分裂しかかっているように見えています。18:39の撮影画像では、造船所の屋根あたりが伸びて、“モニュメント・バレー”風に見えています。18:41には、造船所の伸びた屋根の名残のようなものが部分的に浮かんで見えます。

2011年5月7日(土)、大津市なぎさ公園おまつり広場より撮影(撮影者:ヒデヨシ会員)

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