大衆スポーツで多いけが

大衆スポーツで多いけがとは何か


油断大敵、遊びの間も御用心!

平和が永い間続き、一般大衆もレジャーにスポーツに忙しくなりました。近年ウインタースポーツとしてのスキーやスノーボードが盛んですが、そのスノーボードで死亡事故が多発しています。どのような事なのか一緒に紐解いてみましょう。


  1. ゴルフ

    ゴルフでは、競技中のゴルフ球の衝突があります。頭ですと陥没骨折や局所性脳皮質損傷があり、胸部や腹部ですと内部の内臓の損傷もあり、生命に関わる重傷になりますので十分注意して下さい。素振りで肋骨骨折を起こす事もありますし、素振りのクラブが周囲の人に当たって思わぬけがをさせる事がありますので、素振り時は周囲に注意して下さい。

  2. スキー

    スキーでは滑降中に立ち木や人に衝突して、本人は元より他人にも生命に関わるけがをさせる事があります。高速になればなるほど重傷度が上がりますので、自分の技術に合ったゲレンデで練習する事が肝要です。下腿をハの字型に開いて単独転倒すると、膝に内側側副靱損傷を起こす事があります。

  3. スノーボード

    最近流行しているスノーボードは死亡事故が多発して問題になっています。けがの比率はスキーの3倍と言われています。単独転倒での事故が多く、緩斜面でバランスを崩した時に、下方(谷側)のエッジが雪面に触れる「逆エッジ」の状態になり、谷側に勢いよく転倒し、後頭部を強打して急性硬膜下血腫で死亡するケースが多いので注意下さい。現在のスノーボード人口は約60万人以上。けがの比率はスキーの3倍といいます。

    スノーボード死亡事故一覧表
    スキー場名被害者状況
    新潟・妙高スキーパーク大阪・女(19)急性硬膜下血腫で5日後死亡。スキーは上級、ボードは初めて
    山形・蔵王スキー場宮城・男(22)リフト乗り場付近で転倒。急性硬膜下血腫で18日後死亡
    長野・岩岳スキー場京都・女(22)緩斜面で転倒後、頭痛を訴え病院へ収容。15日後死亡
    長野・御岳スキー場愛知・男(38)ゲレンデ端に倒れているのを発見。翌日急性硬膜下血腫で死亡
    北海道・コバワールド北海道・男(23)専用ジャンプ台で転倒。脳内出血で3日後死亡。ボード3年目
    山形・蔵王スキー場東京・男(47)緩斜面転倒、脳挫傷で4日後死亡。スキー上級、ボード2年目
    山形・蔵王スキー場神奈川・女(28)緩斜面で転倒、急性硬膜下血腫で2日後死亡。初心者
    岐阜・白鳥スキー場岐阜・女(26)緩斜面で倒れているのを発見、翌日死亡。ボードは3回目
    山梨・富士天神山静岡・男(25)コース外に滑り落ち立ち木に衝突。頭打ち間もなく死亡。初心者
    新潟・苗場スキー場京都・女(23)緩斜面で転倒、急性硬膜下血腫で翌日死亡。ボードは3回目

  4. その他

    スケートでも衝突事故が多いのですが、転倒して手をついた上を他人のスケートが通過して、指を切断するなどの事故もあります。テニスなどでも蹴り出しやランニング中に起きるアンバランスでアキレス腱断裂など起こす事があるので、準備体操を十分にして下さい。

  5. 生涯スポーツ

    生涯スポーツが盛んですが、やりすぎるとスポーツによる筋収縮、腱付属部に強いストレスがかかり、痛みをもたらします。野球肩、テニス肘、野球肘、ゴルフ肘、ジャンパー膝(膝蓋腱炎)、ランナー膝(膝窩筋腱炎、腸脛靱帯摩擦症候群)、 足包炎、テニス脚( 腹筋内側頭筋腱炎)、下腿内側脛骨疲労症候群、アキレス腱炎などがあり、治療が長引くものもありますので、年齢相応の運動をする事が肝要です。

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