聖公会

聖公会とは何か


英国国教会は英国に於けるカソリック教会です

カソリック教会は離婚を認めません。昔、英国国王が離婚しました。カソリック教会の元締め、ローマ法皇は英国をカソリック教会から破門しました。気位の高い英国国王はカンタベリーに主教を置いて、自分達のカソリック教会を作りました。それが聖公会の始まりです。


  1. 英国国教会(Anglican Church)

    1. イギリスのキリスト教伝道は初めアイルランドのケルト系宣教師によってなされましたが、カンタベリーのアウグスティヌスの渡英(597)以降イギリスの教会はローマ教皇を頭とする西方教会に組み込まれ、ノルマンディー公ウィリアムのイギリス征服(1066)以後は、一層緊密な教皇庁との関係を維持しました。

    2. 1534年、離婚問題をめぐって教皇と対立したヘンリー8世は国王至上法によって自ら英国国教会の最高首長となり、ローマとの関係を断ち切りました。ヘンリー自身は教義・礼拝様式上の変更を許さなかったが、エドワード6世の治世下ではクランマーが祈祷書と<42箇条の信仰告白>を作成し、教義上はプロテスタント主義を受け入れながら教会政治・礼拝面では中世教会との連続性を維持する教会の基礎を固めました。

    3. メアリー1世の時代に一時ローマ教会に復帰した英国国教会は、1558年エリザベス1世の登位によって、再びローマより独立した国民教会として確立した。エリザベスの教会・国家体制はローマ教会員とピューリタンによって厳しく批判されたが、16世紀末になるとフッカーが<教会政治理法論>(1594)を著し、神の法にも理性の法にももとらない英国国教会がその基礎を聖書と初代教会よりの伝統に置き、ローマにもジュネーブにも偏しない中道的立場に立つことを弁証しました。

    4. 安定したかに見えた国教会体制はスチュワート朝の登場によって危うくされ、1640年、絶対王政と結び付いた主教側と祈祷書は廃止されましたが、1660年王政復古とともに再確立し、ピューリタンは信条を拒否して非国教徒となり、1688年の名誉革命後は自由教会を形成しました。

    5. イギリス国民の海外進出とともに始まるアングリカン・チャーチの海外伝道は福音宣教教会(Society for the Propagation of the Gospel in foreign parts,略称 SPG)と教会宣教協会(Church Missionary Society ,略称CMS)によって進められ、オックスフォード運動以後は、前者がアングロ・カトリック主義を、後者が低教会派の福音主義を標榜して世界各地で伝道を始めました。

    6. 日本では1859年アメリカ聖公会のC.M.ウィリアムズとリギンズが最初の宣教師として伝道を開始し、CMSが1869年、SPGがその4年後に最初の宣教師を送り込みました。3派の宣教師は1987年に大阪で最初の総会を開き、日本聖公会をアングリカン・チャーチの1管区として組織して今日に至っています。

    7. アングリカン・チャーチは現在カンタベリー大主教区との交わりのうちにある38の管区と4500万の信徒を擁します。各管区は独自の教会組織、意思決定機関、教会法、祈祷書を有し、他の管区の干渉を受けないが、アングリカン・チャーチ全体の一致は聖書、歴史的信条(ニケア信教、使徒信教)、サクラメント(聖餐式)、歴史的主教制の順守をうたったランベス綱領(ランベス会議)によって維持されています。英国国教会は伝統的に主教会議Convocationによって意思決定をしてきましたが、現在では他の管区にならって、信徒も加えた総会を聖職会議に代わる意思決定機関としています。

    8. 20世紀に入って教会合同運動が始まると、アングリカン・チャーチはカトリックとプロテスタントの間の橋渡し的存在としての得意な地位を利用して、運動の進展に積極的にかかわり、ブレント、W.テンプルら優れた指導者が教会間の話し合いを促進して、世界教会協議会の成立に尽くしました。他方ローマ・カトリック教会との話し合いも進められ、アングリカン・チャーチの特異な地位を認めた第2バチカン公会議終了後、聖公会=ローマ・カトリック教会国際委員会が発足し、現在までに<ユーカリストの教理>(1971)、<奉仕職の教理>(1973)、<権威の問題>(1976)に関して合意声明を公表しています。

    9. 16世紀に西方教会から独立した英国国教会は、<イギリスの教会>から世界的規模のアングリカン・チャーチに発展し、今や世界各地で合同教会の実現のため努力しています。

  2. 日本聖公会

    日本を北海道、東北、北関東、東京、横浜、中部、京都、大阪、神戸、四国、九州の11教区に分け、それぞれの教区に主教を一人づつ置き、その中から一人日本管区の主教を選出しています。聖書と独自の祈祷書を使用し聖歌は古今聖歌集です。洗礼を受けた後、信徒按手式を受けると、聖餐式でパンとブドウ酒を受ける一人前の信徒と認められる。牧師は司祭といわれ大学卒業後神学校を卒業して資格を得ます。司祭は妻帯しても良い。最高の長はイギリスのカンタベリー大主教。

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