日 常
詞/曲 下山田勝彦
目覚まし時計の音に やっと目が覚めて
ブラインド越しに 9m下を見やれば
駅へ向かう大通りの赤信号の
その袂に会社へ向かうスーツ姿が集まってきている
2枚のトーストとインスタント・コーヒー
義務感を持ちながら詰め込んで僕も着替えて街へ出て行くよ
いつもと同んなじ時刻に いつもと同んなじ仕事をして
いつもと同んなじ人々と いつもと同んなじ話して
これが僕の日常 いつもこれで当たり前
そうメトロノームに同調(シンクロ)して いつまでも続く様な
忙しい筈の毎日に 気が付いてみれば
暇つぶしばかり捜し続けてる僕がいた
誰れと誰れがいい仲になって どうのこうの
昨日何処其処で火事が起こって どうのこうの
今日もまた円や株が動いて どうのこうの
煙草なんて止めた方がいいって どうのこうの
いつもと同んなじ時刻に いつもと同んなじ情報を
いつもと同んなじ聞き方で いつもと同んなじ理解して
これが僕の日常 いつもこれで当たり前
でも当たり前でなくなる日が いつの日か必ず来ると
旅の中で一人きり 列車の窓ガラス越しに
ふと そう思った
人間ってやつはホント不思議なものですね。普段の生活の中ではありもしないような空想事ばかり考えたりしゃべったりしているクセに、たまにどこかへ出かけたときに日常の不満を語ったりするもので。
この曲は旅の中でふと思うそうした日常生活への不安や不満を語ったもの。主題はおしまいの2行だけ。それまでは延々とフリっていう奇妙な構成の詞。細かいことは違うかも知んないけど、誰もがこうした不安を抱いてるんじゃないですかね。
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