花 束
詞/曲 下山田勝彦
お前の旅立つ朝が来た
昨晩(ゆうべ)一晩泣き明かして
僕の瞳は少し腫れてるけど
僕の心は青く澄んでる
お前の晴れの旅立ちに
僕はせめて花束を贈ろう
たとえこの花 色褪せても
僕を忘れないでくれ
篭を離れた鳥の様に
お前は自由な大空を飛べ
そして地を這う蟻の僕を
静かに見つめていてくれ
お前の晴れの旅立ちに
僕はせめて花束を贈ろう
たとえこの花 色褪せても
僕を忘れないでくれ
たとえこの花 色褪せても
僕を忘れないでくれ
「はなむけ」という言葉の語源をご存じだろうか?漢字で書くと「贐け」もしくは「餞け」だけど、本来の意味は「花向け」ではなく「鼻向け」なのだ。昔、嫁ぐ娘を送る際に儀式として父親がその荷を引く馬の鼻を旅立つ方向に向けてやるのが習わしになっていたことに由来している。
この曲は決して娘を送る父の唄ではないが、意味合いとしては「はなむけ」である。でも主題は「花束」。こういうのを作るから日本語の意味が間違って広まる元凶になるんだ。と、金田一目時の講釈が聞こえてきそうで、こわい。
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