僕 の 旅 〜伊那路散歩〜
詞/曲 下山田勝彦
MUSIC ON
通り雨の後 何処からともなく
そよぐ風は溢れんばかりの 蒸せ返る夏草の香りを運ぶ
静かな山間の中 細々とした道を辿る
せせらぎに翡翠の声 僕はふと足を止めた
遠い憧憬求め 一人伊那路をゆく
飯田線の風景は 僕にとても優しい
まるであの娘のように…
毎日時計に追われ 与えられたことだけを
こなすばかりで精一杯で 僕等は窮屈に暮らしている
時にはこうしてゆっくり 旅に出てみるのもいいだろう
忘れてた何かにきっと 出会えるさ出会えるさ
ジョイントのリズムに抱かれ のんびりと伊那路をゆく
トンネルに鉄橋に 古びた小さな駅も
みんな そう 友達さ
遙かな夢を求め 僕は伊那路をゆく
飯田線の風景は どこか懐かしい
まるで故郷のように…
まるで故郷のように…
1999年の8月にRCM(レイルファン・クラブ・メイト)の主催する臨時貸切列車のイベントがJR飯田線で行われたのだが、このとき、途中の大嵐(おおぞれ、と読みます)駅で1時間半ほど待ち時間があり、その際に場つなぎに何か歌えと言われ、ストリート・ライヴを敢行(ギター持参していた)したわけで、このイベントのために作った曲。
「せせらぎに翡翠の声」と歌ってますが、翡翠とはカワセミの別名。羽毛が青く輝くさまを例えたものらしい。なにせ、のどかな土地なので、のんびりした曲にしたかったのです。メロディはこれでもかとばかりに「ミレド」の繰り返し。こーんな単調な雰囲気が実際その場で体験できるのが飯田線なのです。時にはこうしてゆっくり旅に出てみるのもいいですよ。
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